或る家主さんから「親戚がアパートを持ってて、今は大手の業者に管理を頼んでるんだけど、もう1年も3部屋も空いちゃってて困ってるから、相談に乗ってやってくれないかなあ」との依頼を受けた。
最初に連絡を頂いたのは去年の暮れのことだが、年末は慌しく気分が乗らないので年明けにしてもらっていて、旅行から帰って以降ずっと風邪を引いていたので、やっと昨日お伺いした。
ご依頼のアパートは2棟で2DK10室という規模で、そのうち3室が1年も空いていたのでは経営は成り立たない。管理は行き届いていてキレイだし賃料も安いのだが、何せ多摩の奥で、しかも駅から徒歩で20分以上もかかるから、お客さんは敬遠してしまうのだろう。
家主さんは、「大手業者にも頼みつつ当社にも・・・(一般媒介)」というご希望であるが、それだと現在管理している大手業者は不愉快だろうし私もやりにくい。それで、「お客さんが動く3月末まで期限を切って大手さんに任せて、それでも決まらなければ当社に管理を移管する」、という方法をお勧めした。それなら、いきなり切られた、ということではないので先方も納得せざるを得ないだろう。
実は、当初うちの家主さんから「親戚で・・・」と伺っていたのだが、話をしていくうちに、血繋がりの親戚ではないことが判った。うちの家主さんが先々代の昔から地域の世話役をしているとかで、家主さんからすれば「皆親戚」という認識であった。国民が皆そういう意識でいたなら、巷に氾濫する「幼女誘拐」などは大幅に減るものだろう。プライバシーや人権が優先されれば当然に「皆他人」になってしまう。
1時間ほど打ち合わせして帰る時、家主さんが私に「お車で?」と尋ね、大きめの紙袋を渡してくれたのだが・・・・・、
中身は、今朝とれたばかりの卵2kgであった(*^^)v
なんでも、近所に養鶏所があって、いつも産まれたてをキロ単位で購入しているのだとか。ふだんスーパーで「パック入り」しか買っていないから、なんだかとても新鮮な心持ちがして嬉しかった。
以前、同じ地域の家主さん宅を訪問した時には「野良ぼう」(アブラナ科の早春の野菜)をたくさん持たせて頂いたこともある。
都心を離れると、東京もまだまだ長閑なものである(^^♪