2006年01月21日

ホリエモン側近の自殺で思うこと

死者に対する敬意とか配慮抜きで書くことにする。

私が賃貸仲介管理をするようになって、幸いなことに「入居者がアパート内で自殺した」ということは今のところ起きていない。いや、危なかったことはある。

ホリエモンの側近N氏が、沖縄のホテルの客室内で壮絶な自殺をした、ということは当のホテルにとっては迷惑この上ない話であって、構造計算偽造に巻き込まれたのに匹敵するような話であろう。

というのも、かつて東京の国立市のビジネスホテルで会社経営者3人が同時に自殺する事件があって、ホテルは廃業に追い込まれている。私が1年ほど経って近くまで行った時には既に跡形もなかった。後にホテル側から遺族に対し損害賠償訴訟も起こされている。

もし、アパート内で自殺があったなら、そのアパートはどうなるであろうか。現入居者も出て行ってしまうだろうし、次の入居者は入らない。おっつけ、家賃を下げることになる。それでも借りる人はなかなかいないものだ。同様に、殺人事件があった現場の家なども、まだ築年数が浅くても取り壊すことになるケースが多い。

仮にJRに飛び込み自殺して電車の運行を妨げると、(旧国鉄時代から)後に遺族が莫大な損害賠償請求を受けることになる。ただし、東京メトロ(旧営団地下鉄)は損害賠償請求などせず、逆に見舞金が出る、とのこと。これは昔、営団地下鉄の関係者から聞いた話なので、今は分からない。

自らの意思で死んでいく人に「そこまで(遺族や関係者のことを)考えろ」というのは酷かも知れないし無理とも思うが、死ぬなら最低限出来る限り人に迷惑をかけない死に方を選んでもらいたいと思う。
posted by poohpapa at 07:13| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする