2006年01月26日

中途半端が一番いけない

私の毎日の巡回先にさせて頂いている秋田の「微笑」さんのサイトで、こんな記事がありました。

「デジタルもいいのですがフイルムも大切です」

関連記事で、「難しい時代なのでしょうか」、も。

私もカメラ(写真)が大好きなので、この問題は関心があります。

私が表題のように「中途半端が一番いけない」と書いているのは、「銀塩かデジタルか、生産方針をどちらかに絞れ」と言っているのではありません。別の意味、もっと根本の問題です。

世の中が目覚しい「技術革新」の下、目まぐるしく動いていて、レコード盤もカセットテープもワープロもフロッピーも、「画期的な商品」として一世を風靡していたモノでさえ幾つも消えていき、この先、新聞販売店やガソリンスタンド、写真店などの商売も消えていくことになるかも知れません。あ、不動産屋もそうですね(*^^)v

で、思うのです。そういう時、経営者の判断も「ブレるもの」だと思いますが、最終的に生き残るのは「最後まで妥協せず本物を追い求めた」企業だけ、ではないでしょうか。例えば、ロレックスです。クオーツが世に出て、最初は高価だったものが誰でも購入できる低価格になり、機械式の時計は時代の中で「もう用済み」と思われていましたが、今もその人気は衰えることはありません。

今まで高性能な高級品を造っていた企業が方針を転換して「薄利多売」に舵をきると、たいていは失敗します。モノ造りの企業が「コストより技術力と性能」という方針を貫いて会社が傾いたなら、それだけの技術力と体力だったということで、踏ん張れた企業だけが「存在価値があった企業」、と言えるでしょう(無責任^_^;)

採算が合わないとか、出遅れたとかで不採算部門を切る判断がその企業にとって賢明な判断だったかどうか、現時点では判りませんが、少なくとも、コニカミノルタの「カメラの一切を撤退して、フイルムも2007年9月で終了する」という判断には首を傾げます。

コニカミノルタがカメラやフイルムを事業から切ったなら、何が残るのでしょうか。フイルムからの撤退はまだしも、カメラに関しては高い技術力を持っているのですから、ギブアップしてしまうのは尚早だったと思わずにいられません。何より、顧客の信頼を失います。




と、偉そうに書いていますが、私の予測は時折大きく外れます(恥)

その昔、HOYAがメガネレンズの販売を始める時、眼鏡卸商を通して販売しようとして、(先発メーカーN社やV社の圧力もあって)眼鏡卸組合に断わられ、仕方なく小売店への直販の道を選択しました。私はそれを聞いて、「HOYAは直ぐに立ち行かなくなる」と思っていました。それが今ではN社のシェアに迫る勢いです(逆転してるかも)。当時、出たばかりの「バリラックス(境目の無い遠近両用レンズ)」は技術的にはイマイチでしたが、その後改良を重ね、今は非常に完成度が高い商品になっています。それと、(今となっては)PCやネットがここまで普及すると、卸商を経由するより直販の方が販売方式としては有利になりますね。



で、海外で、日本人は言うまでも無く、外国人観光客の手にしているカメラが日本製以外の物であったことは、タダの一度もありません。ライカでさえ見かけません。こんな品目は他に有りません。

私が旅先で日本人であることを誇りに思える唯一の事柄です。

企業にとって、もちろん採算性はとても大事なことではあるでしょうが、(日本の)企業が生き残る道は、「採算を度外視してでも他の追従を許さない高い技術力を追求し続ける」ことではないでしょうか。

デジタルに全面移行するかどうか以前の問題だと思います。



posted by poohpapa at 07:44| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする