用があって証券会社の窓口にいると、携帯メールの着信音が・・・、
ちょっと失礼させてもらって開いてみると、娘から、だった。以前も書いたが、ワケあって一人暮らしをしている娘は27歳。一人暮らし、と言っても犬とモモンガと亀と蛇と一緒に暮らしている。男など入り込む余地は無い。
文面は・・・、「ごめん、5万貸して」だった。
家に帰って改めて電話して事情を訊くと、今月は友達の結婚と出産とご不幸が重なって「ものいり」になってしまったとか。そういうのは重なる時は重なるもので、ま、しかたないか、と思ったが、娘は私のことを「レイク代わり」ぐらいにしか考えていないと解かる
「Y(小学時代からの親友)のお婆ちゃんが亡くなって、仕事の関係で通夜も葬式にも出られなかったんで近いうちに行こうと思ってるんだけど、私はYの家にはよく遊びに行ってて、お婆ちゃんにはけっこう可愛がってもらったし、どうするのがいい?」、と訊く。
「香典の額は付き合いの度合いや相場を考えて決めるもので、多くても少なくてもダメだよ。おまえの場合は1万が妥当じゃないかなあ。それと、葬儀に出られず後でご自宅に焼香に伺うなら、香典だけ差し出すんじゃなくお供えの菓子折りも用意して、その上に乗せてご仏壇にお供えするのが丁寧だと思うよ。そのあたりはお菓子屋さんに事情を話せば心得てるから大丈夫だよ」、と話してさらに、社会経験が足りない娘に「不祝儀袋は宗教や宗派に関係なく使える『御霊前』と書かれた物を選んで、ピン札は入れないこと。もしピン札しか無ければ、自分で折り目をつけておけばいいよ」、とも伝えた。
そして「大切なのは亡くなった方を惜しんで敬う気持ちなので、そういう気持ちを忘れなければYのご家族にも伝わるから」とも・・・。
電話しているのを側で聞いていたうちのが含み笑いをしていたが、我ながら「いい父親」だと思う。何と言っても、以前貸した分も返してもらってないうちにまた貸すくらいに大甘だから(^^ゞ
昼間、証券会社の窓口で娘の話をした時、担当者のHさん(娘と同い歳の独身女性)から「とっても仲がいいんですね。私も大学に入るまでは父とは凄く仲が良かったんですけど、入学後は距離を置くようになってしまって、今は一緒に暮らしていても会話が無くなりました・・・」と言われたが、ま、たしかに世間一般より仲がいいほうかも。
娘は私には隠し事をしない。自分から積極的には話さないが、訊けば隠したり嘘をついたりせずに何でも話してくれる。それは、私がそう思っているだけ、でなく、本当にそうなんだと思う。裏返せば、娘は私の性格や価値観をよく理解してくれている、ということだろう。
娘とは(私が家を出る前に)二人で三度も海外旅行をしているが、先日娘に「またいつかお父さんと旅行にいかないか?」と訊くと、「うんいいよ。だけどペットがいるうちは行けないよ」とのこと。
娘がペットを飼わなくなってる日は永遠に来ないものだろうから、つまり、もう娘と旅行する日は来ない、ということで、それでも「また一緒に旅行してもいい」と言ってくれただけで私は充分満足だ。
いや、待てよ・・・、何かの時に父親をスポンサーとして利用するための方便なだけ、かも知れないな・・・、危ない危ない
世の娘さん方、嘘でもいいから「たまにはお父さんと旅行にでも行きたいね」と父親に言ってみるといいと思う。もし父親から「来月にでもどうだ?」と誘われたら「ごめん、その頃は忙しいから、また今度にして」と父親の気持ちを傷つけないよう断ればよい。上手くやれば臨時収入が増えることうけあいだ。現に私が引っかかっている
うちのが「◎◎ちゃんなら、条件さえ整えば本当に一緒に旅行してくれるんじゃないかなあ」と言ってくれたが、娘の本音は解からない。
ちなみに、うちのは「父親と二人で旅行する、なんてことは絶対に有り得ない」と言っている。義父が聞いたら寝込むかも知れない。
ま、うちは死ぬまで「狐と狸の化かし合い」が続くんだろう・・・
2009年10月14日
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