昨日の定休日、同業者から携帯に問い合わせの電話が入った。
「明日、案内したいので宜しく」と一昨日に連絡があったもので、昨日、案内している現地から掛けてきたのだが・・・、
「お客様は遠方から来ていて、この後いったん帰らなければならなくて、どうしても室内を見たい、と仰っているのですが・・・」とのこと。
物件は入居中である。引越しの立会いは月末を予定しているが、荷物は既に搬出している様子であった。ただし、まだ何か残っている可能性が有る。そうであれば、なおさら中を見せるワケにはいかない。
業者が隣に住む家主さんに声を掛けて相談したら「管理会社に言ってくれ」と言われたようで、途中で家主さんと電話を代わった。
家主さんは(当たり前だが)「早く次を決めてほしい」と思っていて、私がOKすれば中を見せるつもりだったようだが、もし現入居者に「無断で室内に入った」ことが露見すれば大問題にもなりかねない。意地悪で言っているのでなく、無断で入るのは違法行為なのだ。
家主さんからすれば、私に判断させて(そのつもりは無くても)私がOKすれば何かの時には私に責任転嫁できるし、入居者が早く決まるだろうから何の問題もないが、私は困る。正直言って、他の事では本来は家主さんが負うべき責任を私が負っていることは多々あるが、こういうことでは困る。人間性を疑われかねないのだから。
業者はお客さんを前にして、しきりに「遠くから来ているから」と言うが、それはお客様の都合でしかない。それで、こう話した。
「仮に、そのお客様が契約してくれて、退去する間際に『中を見せてくれたら申し込みたい』というお客さんが現れたとしても、私は『見せてやってくれ』とは言いません。誰に対しても同じです」、と。
入居中に「中を見せてやってほしい」と言われて「ああ、けっこうですよ、どうぞ」と言ってくれる入居者ばかりではないし、出ることが決まっていても最後まで快適に暮らして頂きたいのだから。
一昨日の電話でも「まだ中は見られません」と伝えてあったのだし、お客さんにどのような事情が有っても、というか、それで当分空き部屋のままになったとしても、譲れない線はある。可能性としては、もう少し早い時点で言われていたなら入居者に相談することもできたかも知れないが、昨日の今日ではとくに難しい。
業者が電話で「入居者には(見せてやってくれ、とは)言いにくいんですね」と言うので、「言いにくいのでなく、言ってはならない、ということですよ」と話したが、それでも「言いにくいんですね」と重ねて訊いていた。「私はお客様のために一生懸命お願いしたが、管理会社が不親切で聞いてくれなかった」ことを印象付けて「自分は親切な良い業者」ということをアピールしたかったんだろう。
私は、「融通が利かない」のでなく「ダメなものはダメ」と言っただけなんだが、相手には全く通じていなかったようだ。
だいぶ落ち着かれたようで、良かったです。
しかし、相変わらずいろいろな人の対応されていて大変ですね。
最近の不景気のためか、無理難題を押し付けても業者は対応するのが当たり前。イヤなら他に仕事回すぞ!というような事を平気でやる人が多く、困ってます。
支払いが何ヶ月も遅れているから催促しても、一言のお詫びも無く、今月末には全額じゃないかも知れないけど払ってやると平気で言う人もいるし・・・ブツブツ。
グチ話しでスミマセン。
poohpapaさんの交渉術・気の長さを見習いたいです。
当方の不手際で、一旦コメント欄を消すことになりましてすみませんでした。そして、返信が遅くなったこと、重ねてお詫びします。
<<最近の不景気のためか、無理難題を押し付けても業者は対応するのが当たり前。イヤなら他に仕事回すぞ!というような事を平気でやる人が多く、困ってます。
何と言うか、人の足元を見る、ということですね。まあ、景気が悪くて圧倒的に発注する側が有利な立場の時はそれで通用したとしても、この不況が10年も続いたりはしないでしょうから、と言うか、好況と不況は大きな周期で交互に来るものですから、逆になった時、どんな顔して仕事を依頼してくるものでしょうね。
私もかつて、逆の立場で、仕上がりの悪い仕事をしたリフォーム業者に「やり直してくれるよう」お願いしたら、「そんな細かいこと言うならオタクの仕事は出来ない」と言われて業者を代えたことがあります。その時は景気が良かったのですが、不況になってから(10年以上も経って)その業者がやってきて「家を建てて販売しているので宜しく」と広告を置いていきました。
もちろん、ゴミ箱に直行です。「どの面さげて」です。
こちらが苦しい時に気遣ってくれた業者や家主さんには、たとえ景気の波が変わっても丁寧に接するワケで、お互い、そのほうが得なんですけどね。少なくとも、気持ちよく付き合えるだけでも。
うちも、(先日の記事に書きましたが)家賃を決められた額でなく、必ず不足を残す入居者や、催促しても「無いモンはどうしようもないだろ」と開き直る慢性的滞納者がいて、こちらも相手の性格や状況を見て対応を変えたり、言葉を選んだり、と精神的な負担を強いられています。私も、お詫びなんてマトモに言われたことがありません。ちゃんと誠心誠意のお詫びを言う人なら慢性滞納者にはなりませんもんね。
嫌なこと、嫌な人、いろいろありますが、それも含めて人間社会、と割り切って生きていきましょう。などと達観してるかのようですが、腹の中は常にマグマが蠢いています。けっこう器が小さいので^_^;
本音で言えば、いつも「爆発寸前」で、いつ暴発してもおかしくないような状況なんですよ(^^ゞ
今後ともどうぞ宜しくお願いします。