2009年10月31日

秋の珍客・・・、しかも飛びっきり迷惑な

先日の水曜日、頭が痛かったこともあってゆっくり休んでいると、

お昼ごろ、突然、玄関のドアが

「ガチャガチャ!」と物凄い音をたてた。

うちは2階で、宅急便がインターホンを鳴らさず直接上がってきてドアをノックする事はあるが、ドアノブをいきなりガチャガチャやられたことはない。うちのも私もビックリしていると、またガチャガチャやる。それで私がドアの内側から「なに!?」と訊くと、

「トイレ貸してよ、漏れそうなんだよ」という年寄り(男)の声。

だが、断った。もし施錠してなかったなら勝手にドアを開けて断りもなく上がり込んできて「トイレどこ?」と言っていたであろう。たとえ年寄りであっても、そんな奴を家に上げるワケにはいかない。

なんで2階にまで上がってきたものか、私が断ると下りて行き、階下のMさんの部屋のドアノブをガチャガチャやっている。もらわれて来たばかりの仔猫あずきちゃんもさぞかし驚いていたことだろう。

いくらションベンちびりそうだからといって、無礼にもほどがある。これが、先ずチャイムを押して「すみません、通りすがりの者ですが、ここらあたりまで来て尿意をもよおしてしまいました。年寄りのことで我慢することもできません。たいへん失礼かと思いますが、トイレを拝借できないでしょうか?」、と言われたなら受けたと思う。

ちょっと心配になってきたので、と言っても、その年寄りがでなく、マンションに立ちションされるのでは、と思ったのでTVドアホンで様子を見ていると、思ったとおりマンションの壁(いつもMさんが自転車を停めているあたり)に向かって粗チンを引っ張り出そうとしている。「やべっ!、やっぱりそこでする気かよ!爆弾」である。

慌ててインターホンで「そこでしょんべんするなよ!、その先を右に曲がると税務署があるから、そこでトイレを借りなさいよ」と言うと直ぐ収納(?)して、なぜかまたMさんの部屋のドアをガチャガチャ。

戻ってきて「税務署なんて無いよ」と文句を言う。最初は酔っ払いかと思っていたが、痴呆も入っているようだ。それから行ったり来たりを繰り返して、またうちのマンションの壁に向かって立ったので、

「そこでするな!税務署に行きなさい!」

と、またインターホンで大声で怒鳴った。

「税務署、どこだか分からないよ・・・」と言うので、

「そこの四つ角を右。向かいには公民館もあるから、そこでトイレを借りなさいよ」と教えて、ようやくいなくなったが、「また戻って来やしないか」と気になって、しばらくはモニターを見つめていた。

もう戻ってこなかったので、無事にトイレを借りられたか、どこかで立ちションしたか、漏らしたか、のいずれかだろうが、正直なところ、うちのマンションに立ちションさえされなければどうでもいい。

こんな奴にトイレを貸したなら、床も便器もあちこち汚されて、こっちが後始末をさせられることになったに違いない。トイレの後で「喉が渇いた」「腹もへっている」「酒はないか」「家に帰る電車賃が無い」、などと居座られて要求された可能性もある。

それにしても、うちに来る前に何軒かの家のドアをガチャガチャやっていなかったものか。うちが最初の家、ということはないだろう。

自分もいつか通る道、かも知れないが、ああはなりたくないものだ。

大声で怒鳴っていたので、せっかく薬で抑えていた頭痛がぶり返してきた。まったく迷惑な話である。ま、私が休みの日で良かった。うちのが一人の時に来られたらパニックになっていたことだろう。

それにしても、TVドアホンは便利だ。実に役に立ったわーい(嬉しい顔)
posted by poohpapa at 05:00| Comment(0) | 笑い話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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