2006年12月14日

ああ「忠臣蔵」

今日、12月14日は、ご存知「忠臣蔵」討ち入りの日。
元禄15年(1702年)といいますから、300年以上も昔の話です。

私があらゆる「時代劇の場面」の中で、一番好きな場面が、「機は熟した」と内蔵助一行が江戸に下る途中、旅籠で日野家ご用人「垣見五郎兵衛」の名を騙っていて本人一行と鉢合わせし、本モノの垣見五郎兵衛と偽モノである内蔵助が対峙する場面です。

一対一で向き合う二人の背後の襖の陰には、互いの手勢が今すぐにも抜刀して飛び出せる準備を整え、殺気をはらんで待機しています。二人ともその気配は察知していて、それでいながら静かに言葉を交わしていきますが、「我こそは垣見五郎兵衛」と言い張る内蔵助に、本モノの垣見五郎兵衛が激昂し「ならば道中手形を見せられよ」と迫ると、「手形がなければ道中など出来もうさん」、と一歩も譲らず内蔵助が出した道中手形は「勧進帳の弁慶」よろしく白紙の手形。

一瞬、「愚弄された」と怒りに震える垣見五郎兵衛ですが、そこに「浅野家の家紋」を見留め、全ての事情を察し「これは大変ご無礼仕った。いかにも拙者が偽モノの垣見五郎兵衛。かくなるうえはみどもの所持せし道中手形、何の意味もござらんゆえ、ご貴殿にお渡しもうそう。我らはゆるゆると逗留して参ろうぞ」と、なんと道中手形まで渡してくれます。当然に追っ手が差し向けられるワケで、時間稼ぎまでしてくれます。

それほどの厚誼を受けながら、内蔵助は「こりゃあどうも、助かります」とは言いません。「なんのなんの、武士は相身互い。まことに辛い時こそ人の情けが身に沁みるものでござる」と受けます。私が本モノなら「テメエこの野郎、判ってて俺が折れてやってるのにその言い草はねえだろう!」くらい言ったでしょうね(*^^)v

その場面、何度観ても涙なくしては観られません。「人の情け」というものを如実に表している名場面ですね。その場面こそがまさしく、「日本人の心」だと思います。


もう一つ、「一本刀土俵入り」の恩返しの場面も好きですね。

相撲取り「駒形茂平」が、空腹で行き倒れ寸前のところを芸者の「お蔦」に、「櫛、笄、巾着ぐるみ」渡されて助けられ、「横綱になって土俵入りを見てもらう」と約束したものの、十年後にはヤクザに身を落とした姿で金子(きんす)を持って恩返しに現れ、お蔦の窮地を助ける、という筋書きです。一昔前の話で、お蔦は茂平を憶えていないのですが、四股を踏む姿を見て、「あ、あの時の・・・」と、ようやく思い出します。




そんな映画や場面が好きなのだから、さぞかし「義理堅い」生き様をしているかと思われそうですが、けっこう不義理も重ねています。

先々、不本意ながら不義理をしている件についても書くつもりでいます。許してもらえるとは思いませんが、心の整理、ということで。

posted by poohpapa at 04:44| 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする