2010年02月02日

話し方を変えてみませんか? 同業者編

10年くらい前まで当社(私の独立以前の会社)で管理をさせて頂いていたアパートの家主さんから久しぶりに電話が掛かってきた。

物件の所在は東京の郊外、というより、相当に奥、である。

その家主さんとはアパート経営の考え方などに隔たりがあって、どうしても溝が埋められなかったので(そんなことは滅多にないのだが)私から申し出て管理を降りさせて頂き、その際には私が物件の地元の信頼できる業者を紹介して引継ぎも円満に完了していた。

その家主さんはご夫婦とも人柄はとても良い。その証拠に、互いに今も年賀状でのご挨拶は欠かしたことが無い。何年も前に退去した賃借人の何人かからは今も年賀状や暑中見舞いが届くという。そういうことでも家主さんのお人柄が分かる。単に、アパート経営をするにあたって家主として「してはならないこと」「入居者に要求できないこと」の理解ができなかっただけなのだ。ま、そこが重要なのだが。

私はそのことを何度も説明し、「家主としてそれをしたなら何かあった時には賠償請求を受けることになるし、当然に入居者が出て行くことも考えられる」と説得したのだが、当時は家主さんには「事の重大さ」がどうしても理解できなかった。それで私は「他の業者に管理を替わったほうが良い」と判断して管理を降りることにしたのだ。別の業者からも同じことを言われたなら「自分の誤りに気付くのでは」と期待していて、事実その通りにはなったのだが、問題もあった。

家主さんのお話では、「H不動産ねえ、あそこも直せ、ここも直せ、と言って既に100万もリフォームに掛けさせておいて半年も空いたままになってるんだよ」とのこと。それはまあ仕方ないとは思う。私がアパート経営の現状をお伝えすると少しは納得して頂けたようだが、こんな話が出た。管理会社の担当者の話し方、である。

「H不動産、言葉がキツくてね。『そんなこと言ってたらいつまで経っても決まりませんよ』だの『客から断られても知りませんよ』という言い方なんだよ。今思えば、あなたは言葉を選んで優しく言ってくれてたんだねえ。今は担当者の言葉がグサッと刺さって怖いんだよ」と。担当者が言いたいことは解かるが、どうも率直すぎるようだ。

言葉の端々に、「またオタクで管理してもらえないだろうか」という雰囲気が滲み出ているし、もし私が「それではもう一度当社で管理しましょうか?」と言ったなら喜んで戻ってくるに違いなかった。

だが、H不動産は私が「信頼できる業者さん」として紹介した会社である。家主さんが焦る気持ちは解かるし、気難しかった家主さんも今はアパート経営の基本を理解できるようにもなっている。ただ、言葉がキツかろうが横柄だろうが、そこまで家主さんを教育したのはH不動産であって私ではない

私は「カッコウの托卵」みたいな真似はしたくない。

H不動産から家主さんに「管理を降りたい」と言ってきたなら話は別だが、当社から「また当社で」などと言えるものではない。

家主さんの不満は、「担当者の言葉が無造作に発せられている」ことに尽きるのだと思う。もっと穏やかに、ゆっくり言葉を選んで話していさえすれば誤解や不満は生じないで済んだと思われる。かと言って、そんなことを私がH不動産にわざわざ教えることもできない。

今、その家主さんに対して私が出来ることは、「愚痴を聞いて差し上げること」くらいのものである。

暖かくなったら、ドライブがてら様子を見に行こう、と思っている。

posted by poohpapa at 07:52| Comment(2) | 家主さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご無沙汰しております。
体調が芳しくなく、ロム専門でしたが久々にコメントを^^

私も家主さんと話し終えた後に、必ず後悔します。
若輩者ですので、言いたい事を先に口に出してしまいます。
口調も半ばからは荒くなっていると思っています(-_-;)
冷静に話そうと思っているのですが、なかなか上手くいかないものですね・・・。
Posted by えびけん at 2010年02月02日 09:41
えびけんさん、おはようございます

体調が優れないとのこと、大丈夫でしょうか?。お大事になさってくださいね。

ところで、偉そうな記事を書いていても、私も、相手の意見を最後まで聞いてから自分の意見が言えるようになったのは割と最近なんです。

相手の話が長くなりそうな時には「忘れちゃったら大変」と思ったり、相手の間違いに気づいた時に直ぐ反論したい、との思いが強くて、それでずいぶんと失敗してましたね。そうすると、「人の話を聞かない人」との不信感がどうしたって生れるものですね。

それならまだマシなんですが、私を「頑固一徹」だと思い込んでいる人もけっこういて、「一度言い出したら聞かない」と決め付けられてたりしまして、それには閉口します。私自身はけっこう柔軟性がある(相手によって対応を変えたりもできる)つもりですがねえ・・・。でも、他人様の評価のほうが正しいのでしょうね^_^;

私の理想は「信念は曲げないが、相手に応じて融通が利かせられる」であります。

私も50代の半ばを過ぎてやっと、でしたから、まだ若くていらっしゃるえびけんさんはこれから、だと思いますよ(^^ゞ

でもって、くれぐれもお大事に!
Posted by poohpapa at 2010年02月02日 10:29
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