2010年02月14日

ある家主さんの立派な見識

今年のバレンタインデーも、ある家主さんからGODIVAのチョコが届いた。私が頂くチョコは、だいたいがその家主さんからのものだけ、である。寂しいことではあるが、ま、それが現実である^_^;

で、お礼の電話をして、しばらく世間話をさせて頂いたのだが、こんな話が出た。

「最近、ここからはちょっと離れてるんだけど大きなディスカウントスーパーが出来たのよ。うちの近所の人たちもみんなトンネルを潜って自転車で隣町のその店まで買いに行ってるのよ。だもんだから近所のスーパーの売り上げが今までの半分になってるらしいの」

今まで京王ストアとスーパーALPSで日常のほとんどの買物が間に合っていたが、特別安くはない。この不景気だから何でも安く買えたほうが有り難いものだろうが、喜んでばかりはいられない。

このままいけば今ある二つのスーパーも店仕舞いすることになる。常に一週間単位で食糧や日用品などを纏め買いするなら隣町にでも行くだろうが、そんな買物ばかりとは限らない。たまたま切らしてしまった調味料などをわざわざ隣町まで買いに行くのは骨だろう。

スーパーが撤退した後にどんな業種が来るかも判らない。大型安売り店が進出してくる保証も無い。更地になってマンションが建ってしまうかも知れない。今の事態ならその可能性のほうが高いだろう。

景気が悪い時は多少遠くても「少しでも安い店」に行くだろうが、景気が持ち直してきたなら「そんな面倒なことをしたくなくなる」、つまり「少しくらい高くても楽なほうを選択する」のが人情だ。だが、その時にはもうスーパーも無くなっているだろう。

家主さんは、「そうやって、自分たちの町を自分たちで住みにくくしていってるのよね」、と仰っていて、まさにその通りである。

うちの商店街も例外なくシャッター商店街と化しているが、それは地域の住民が駅前や大型ディスカウント店にばかり行って、地元の商店を利用しなくなっているに他ならない。それが悪循環を生んで、ますます魅力の無い商店街になっている現状がある。その流れは個々の店舗の努力や工夫だけではどうにも変えられないのだが、今はもう商店街組合にも時代に対応する体力が無くなっている。

大型店も昔のように「地域と共存しよう」とは考えていない。以前の記事でも書いたが、これからの時代は「一人勝ちの時代」である。勝ち組は負け組みのことなど全く考えない。寂しい時代、でもある。

家主さんは「私はこれからも地元のスーパーを使うわ」と仰っていて、それが本心であることはよく解かる。アパートの管理上も、入居者の気持ちや管理会社の立場などを気に掛けてくださる人だから。なので、便利な立地条件のアパートではないが常に満室である。

あ・・・、チョコを頂いたから言うのでなく本当にそう思っている。

親と一緒で、失ってから有り難さに気付くものだろうが、その時では遅いのである。
posted by poohpapa at 05:00| Comment(4) | 家主さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。山口優太と申します。たまたま仕事帰りに不動産屋とi-modeで検索したらのっていたので読ませていただきました。
俺は現在電気工事の仕事をしているのですが、将来の夢もなく、とりあえずでやり始めた電気工事業ですが、昨年の夏頃不動産屋に興味をもち、今では不動産屋に転職できるようスーツ等をそろえたり、簡単な宅建についての本を読んだりと準備を始めています。
これからちょくちょくと拝見させていただきます。
Posted by 山口優太 at 2010年02月14日 18:39
山口優太さん、こんばんは

<<昨年の夏頃不動産屋に興味をもち、今では不動産屋に転職できるようスーツ等をそろえたり、簡単な宅建についての本を読んだりと準備を始めています。

不動産の仕事に興味をお持ちとのこと、嬉しいですね(*^^)v

この仕事は、(経済的にも人間的にも)社会の下から上まで、いろんな階層の人、いろんな人格の人と出会えます。時に、出会った人に影響を及ぼしたりすることもあります。悲しいかな、まだまだ社会的な信用度は低いのですが、極めればとても遣り甲斐のある仕事なんですよ。

手始めは、やはり宅建の試験に合格する事ですね。私の過去ログにも「宅建試験必勝法」の記事があります。手抜きして(良く言えば効率的に)合格するためのノウハウです。どうぞお役立てください。

いつか私たちのお仲間になってくださる日を楽しみにしております。
Posted by poohpapa at 2010年02月14日 19:06
すっごく共感しました!!

目先の便利さに眼が眩んで、気付いた時には取り返しのつかない事態になっている。

人間っていつまっでたっても同じことを繰り返しますよね…

たまに少数が気付きますが、やはり大多数の人は、目先の欲に駆られ、遠い先の事なんて一切考えないですもん。

特に近年の日本人はそういった傾向が強いんじゃないかとよく思います。

僕も地元の八百屋さんとか、古くて仕上がりの良いクリーニング屋さんとかを使うようにしていますが…

景気を良く、景気の回復は、って人々は口にしますが、じゃあ自分の普段の行いを少しでも地域に景気回復に役立てよう。
なんて発想は全く無いのが殆どの人ですもんね…

自分の買い物は少しでも安く、でも社会の景気は回復して欲しい。

なんだか他力本願の自己中心的すぎる人ばっかに感じます。


あ、話し逸れまくってすみません(^^;

とにかく、僕も地元のお店を(営業努力をしているところに限り)応援します!!
Posted by 犬と猫と☆ at 2010年02月15日 02:55
犬と猫と☆さん、おはようございます

そうなんですね、「自分は安く買い物したい。でも近所のスーパーが潰れたら困る。なので誰か他の人たちが利用してて欲しい」、って。

私も、低額な電気製品や消耗品はビックカメラなんかで買いますが、ちょっと大きな買い物は馴染みの電気屋さんで買っています。

あ・・・、いけねえ、忘れてた、私はビックカメラの株主だった(爆)

食料品は商店街ではなく地元のスーパーで買うことが多いですね。近所の店だと、一度顔を知られて、しばらく行かなかったりすると、何処かで会った時「あの人、最近来なくなったな」と思われたら気不味くなるので・・・。うちのは「そんなこと気にしなくてもいいじゃん」と言いますが^_^;

あとね、商店街は個々の店の品揃えがイマイチで、まさかに大型店を下見だけの為に利用するのもナンですし、商店は「入ったら何も買わずに出てきづらい」ということもあります。

見ていると、商店街のお客さんは古くから住んでいる人がほとんど、という感じなので、街の住人が、これから若い人たちに世代交代していったら確実にジリ貧になりそうです。

正直なところ、商店街には「よく使える」店と、そうでない店がありますね。犬と猫と☆さんが仰るように、見ていて営業努力しているのが判る店にはわりと行きますし、少なくとも、隣町のディスカウントスーパーまで出かける、なんてことはありません(*^_^*)
Posted by poohpapa at 2010年02月15日 07:31
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