ガラス越しに見ていると、それは「チンドン屋」であった。うちの街ではたまに見かける。年寄りばかりと思いきや、けっこう若い人も混じっていて、ほとんどがパチンコ店や漫画喫茶の新装開店の宣伝。
以前テレビのドキュメンタリーでも取り上げられていたが、昨今の就職難で新卒の大学生(女子)が弟子入りしてくることもあるとか。
昨日のは、特定の店でなく商店街全体の宣伝であったようだ。物珍しいからか後ろに小学生が何人かくっ付いて歩いていて、私も子供の頃を思い出してしばし懐かしんでいた。だが昨日はあいにくの霧雨で肌寒く、チンドン屋も辛かったであろう。
私が小学生の頃は毎年、町に全国からチンドン屋が集まって大会を開いていて、単に演奏や扮装の優劣を競うだけでなく、児雷也などの大掛かりな仕掛け物を見せる組もあって、なかなか楽しかった。娯楽に乏しい当時としては希少な楽しみの一つで、昔は車も少なかったので駅前の広い幹線道路の真ん中で堂々と開催していたが、交通量が増加したせいか、いつの間にか開かれなくなっていた。
世の中にはいろんな広告媒体があって逆に記憶に残らなかったりするが、時代遅れの感があるチンドン屋は、ひょっとすると一番間近で消費者に直接訴えかけることが出来る「時代の最先端を行く地元密着型広告宣伝方法」かも知れない。
【関連する記事】
基本的に鐘、太鼓にクラリネットにチラシ配る人で、ワンマンバンドでやれる方なら、
その昔、【万国びっくりショー】に出演出来たレベルかと^_^;
TVで特番で観たチンドン屋さんの今は、
決して斜陽産業では無く、希少な職種ではあるけれど、確固たる決意を以てこの世界に飛び込んで来る、
心ある若者に託されている…そんな業界みたいにお見受けしました。
チンドン屋の鑑、大阪の【食い倒れ太郎】は、一線から退く時に、結構フィーバーしましたが…
本物のチンドン屋さん…もう長いこと見て無いですねぇ...((((((^_^;)
<<チンドン屋を奮発して宣伝に起用出来るお店は、多分経済的に余裕のある方かと…
それは言えていますね。元気のある企業が使ってますね。
地元だけに宣伝すれば良い企業や業種は新聞やTVを使う必要はありませんし、かえって安上がりでもあるでしょう。駅前でティッシュを配っているのは以前はサラ金ばかりでしたが、今はパチンコとか男性向け風俗店ばかりで、ちなみにコンタクトの店はチラシだけだったりしてますね(*^^)v
主にティッシュを配れる企業がチンドン屋を使ってますもんね。
どうしてなんでしょうかねえ・・・、チンドン屋を見るとホッとしますね。昔(古き良き時代)にタイムスリップするからでしょうかね・・・。