先日、中年のとても感じ良い女性が、風呂なしの古い物件に申し込みを入れてくれた。部屋は一間幅の押入れが付いた和室6畳の1ルームで、小さな流し台と和式トイレ、というシンプルな造りで、本人は「これで充分です」と言う。審査も問題なく通ると思っていたのだが、
実は、審査以前の問題でその部屋を貸せない事情があった。家主さんが近所の人に頼まれて、建替え工事の間だけ荷物を置かせていたのである。空き部屋のハズだから「家主さんが一時的に荷物を置いていて、入居者が決まれば片付けてくれるもの」と思っていたのだが、「申し込みが入った」と連絡して初めて事実を聞かされた。
そういうのは管理会社に連絡しておいてくれないと非常に困る。うちだけの問題なら良いが他社に迷惑を掛けることにもなりかねない。
なので、最初は「ええ!?、それはヒドイや!」と思っていたのだが、こっちにも「空いてなくて良かった事情」が出てきた。
その女性、部屋探しは一人で来たが小学生の子供が2人いる。とてもじゃないが「1ルームの部屋で3人入居」は認められない。それも案内や申し込み時点では出ていなかった話で、後で聞かされたものである。本人は「自分の状況では借りられない」と解かっていたのだろう。お客さん自体は凄く感じの良い人だったので残念ではあった。
結局は双方の事情で部屋探しが振り出しに戻ってしまったが、家主さんには「3人で入居する予定だった」とは言わずに少し反省をして頂き、お客さんには「空いてなかった」とは言わずに、3人だから断られた、ということにしておいた。それで万事丸く収まるのだから(^^ゞ
2010年03月15日
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