2010年06月27日

意外な答え

ある募集物件に多摩郊外の業者から問い合わせが入ったのだが、こんな要求をされた。

「AD(担当者ボーナス)は出ますか?。ともなければ、礼金を1ヶ月分上乗せして戻してもらえますか?」とのこと。つまり、決まったなら200%の手数料になるか、という問い合わせである。

いつも思うのだが、本来は不動産屋の仲介料は50%で、元付業者が直に客付けした場合のみ100%なんだから、100%で御の字なのだ。元々の条件を変更させて200%にしようなどと考えるのが間違いなのだが、もし断ったなら客の希望条件に合っていたとしても案内しないだろう。つまり、客のことなど全く考えてはいないと判る。

当然に家主さんは契約書をご覧になるのだから私の一存で勝手に受けて処理してしまうワケにはいかない。いちおう、家主さんにお伺いを立てると、こんな回答が返ってきた。


さて、ここで問題です。

私の、「業者が『礼金を1ヶ月分上乗せして、決まったらそれを戻してもらえるか』と問い合わせてきたのですが、如何いたしましょう?」との質問に、家主さんは何と答えたでしょう。

1.「そんなことを言う業者の紹介なら断ってください」(キッパリ)
2.「仕方ないですね、このご時世ですから」
3.「向こうが200%取るなら、オタクに私からボーナス出すわよ」
4.「そんなこと私は知らないわよ。業者間同士で解決してよ」


ヒント.ま、少数派ですね・・・じゃ解かりませんよね。





答えは・・・、





3番です。



家主さんは、「不愉快な話よね。どうしてそんなこと言えるのかしら、考えられないわよね。でも、それでなきゃ紹介しないワケでしょ?。うちも良いお客さんなら逃したくはないから、まあ仕方ないわね。向こうの条件を飲んで受けちゃってください。でもそれだとオタクは向こうの半分てことになるんでしょ?、なら、私がオタクに広告代とは別にボーナスを出すわよ。ただし(決まった入居者が)いいお客さんだったら、という条件付きね」、と仰る。

それが「いいお客さんかどうか」は契約後でなければ分からない。もしも「とんでもない入居者」なら、先々「家主さんの出費が嵩む」ことも考えられるから、条件付になるのは当然である。

だが勿論、「いいえ、うちは100%で充分です。本来なら50%のところを家主さんのご厚意で広告代として1ヶ月分を頂くのですから」、とキッパリ辞退した。うちも苦しいが家主さんはもっと大変だから。

その物件は、決まったら家主さんがお寿司屋さんに招待してくださることになっている。以前記事にした伊勢丹の「魯山」である。先日、家主さん宅にお伺いした際、「なかなかでしたよ」と話したら、「じゃあ、皆で行きましょう。ご馳走するわよ」、という話になってしまったのだ。うちのもお招き頂くので総勢8名がカウンターに陣取ることになるわーい(嬉しい顔)

それだけでも充分な特別ボーナス、である。

そういうことで家主さんへの対応に差をつけたりはしないが、お気持ちは凄く嬉しい。何かの時にはお役に立たなければ、という意識にはなる。人柄のいい人は結局は得をすると思う。私も人間だから(^^ゞ

posted by poohpapa at 04:15| Comment(6) | 家主さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです
いますねぇ、こんな業者
今みんな空室埋めるのにあの手この手です
先日フリーレント(家賃発生ひと月先からOK)という物件で業者から「家賃フリーレントしなくていいので手数料上積みしてくれ」と言われました
本来入居者が授かる恩恵を不要にして自分の懐だけ考える奴許せないです
もちろん断りました

客付け促進の為に家主からもらう広告料の半分を業者に出してますが(客付け150%)
「200%になりませんか?と問い合わせ段階でマニュアルのように聞く業者よくいます」
その場合
「うちの家族は飯食うなと面と向かって言える覚悟があるなら全部やるぜ」といいます

ちょっと愚痴でした、、、、
Posted by mallory at 2010年06月27日 06:42
malloryさん、おはようございます

最近は「手数料の上乗せ要求など当たり前」ですね。「断ったら案内しないよ、それでもいいの?」と暗に言ってるようなもので、「お客さんにとってピッタリの条件の物件であっても、ボーナスが出ない物件なら案内しない」と言うならとんでもない業者です。自社の利益だけしか考えません。100%頂けるだけでも有り難いことなのに、もう「何でもアリ」なんですね。

正直なところ、うちの今月の生活費は家賃等を差し引くと8万弱です。家賃の立替等もあるので私の給料は低く抑えています。先月までは住民税や健康保険が無かったので少し楽でしたが、今月からは余裕がなくなります。それでも、子供も独立しているので夫婦二人とノルンが食べていくには困りません。けっこう外食もして次の給料日までに使い切ってますしね。阿漕な商売しなくても食べていけるのです。上を見たらキリがありません。カネは無くても幸せなんですよ〜^_^;

うちはそんな状況なので「家主さんから頂く広告料の半分を業者に提供する」なんてとても出来ません。malloryさんは凄いです。

この記事の家主さんみたいな人ばかりならストレスも溜まりませんし蔵が建ちますね(*^^)v

ただ、この家主さんだけでなく、私は人柄のいい家主さんに恵まれています。こちらの立場や苦労とかよく理解してくださる家主さんがけっこういらっしゃいますので有り難いです。まあ、中には自分のことしか考えない家主(敬称抜き)もいますけど。

この「礼金上乗せの現状」は組合(業界)全体で改善に取り組むべき、と思います。そういう業者には退場してもらわなければなりません。自然に淘汰されるのを待っているのではダメだと思います。消費者からの信頼を大きく損ないますもんね。

幸い(?)支部の広報委員を仰せつかっていますので、(暴露するのでなく)広報誌で問題提起するよう委員長に提案するつもりです。

お互い、頑張りましょう(*^^)v

Posted by poohpapa at 2010年06月27日 07:29
おはようございます。
こういう業者は、長い目で見たときに生き残れない
とは思いますが、確かに、淘汰されるまでの行動に
よって業界全体のマイナスになりますね。

poohpapaさんのお力で、早く淘汰して頂きたいものです。
Posted by けろけろ at 2010年06月27日 08:48
けろけろさん、おはようございます

とてもとても、私だけの力では如何ともし難いですよ。お客さん(消費者)が知らなければいい、という話ではありませんし、「広告代」を受け取るのは合法でも、実質的には違法なんですよね。そうじやなくてもギリギリなんですから自分のほうから要求するのは悪質です。

私が全国宅地建物取引業協会の会長に就任した暁には・・・(*^^)v

Posted by poohpapa at 2010年06月27日 09:07
こんにちは。
借りる側にしかならない立場としては、なんかとってもがっくりしますねー
初期費用って大きいですもん。

ふと母がこぼしていたのを思い出したのですが、関西にいる時に実家を米軍さんに貸していたのですが、お願いしてた管理会社へは管理費は1年間で家賃一か月分だったけど、毎月「鍵を無くした、網戸を張り替えた、どこそこを修理した、植木を整理した」とほとんど家賃が入って来なかった。と言ってました。
転勤中、家賃が入って来るのをあてにしていたようでしたが、まったく!あてが外れた、と言ってましたですね。
こういうものなんですかねー

ちなみに家にペンキを塗るのは禁止とお願いしていたはずなのに、ペンキを塗りたくられたり、大事にしていた植木(家を建てた時の記念樹)を切られていたり、と管理していた会社には不満だけが残っているようです。
まー断らずに勝手にいろいろやっちゃう店子さんがいるわけですけど、親としてはそういうところも含めて管理をお願いしていた気持ちでいたらしいですのでね^^;
なんせ家を貸すなんて父の転勤に伴って必要にかられての初めての事でしたので勝手が分かりません(爆)
退去する時の敷金もクリーニングで全部使った、とむしろ追加金を要求されてたようです。
たまぁ〜に一ヶ月丸まる家賃が入ってくるとすっごく喜んでいましたよ。
真相は分からないですが、我が家に取っては「家を貸しても家も傷むし金は出て行くし損するばかり」と言うのが結論でした(笑
築4年で貸したのですよ^^;
両親は無念だったでしょうねぇ。
Posted by 葉山猫 at 2010年06月27日 09:52
葉山猫さん、おはようございます

この問題は、私も何度か記事にしていますが、感心しません。どこの不動産屋も経営は苦しいものでしょうが、「どういうふうに(不当に)利益を膨らませるか」に走ってはいけないもの、だと思うのです。

最初から「礼金を乗っけて戻す」よう要求してきたり、「AD(担当者販促ボーナス)が付くか」訊いてくるようでは、少なくとも良心的な業者ではない、と解かります。そのおカネを誰が出すのか、という話で、お客さんから見えないところで不当な操作をして(させて)自社だけが利益を上げようとするのですからヒドイ話です。

今回はまだ「1ヶ月の上乗せ」だから可愛いものですが、たまに「2ヶ月分乗っけさせてくれ」と言ってくる業者もあります。もちろん、断ります。そんな業者は潰れて欲しいですね。

ところで、お母様、家を貸していらっしゃったんですね。管理を頼んだ業者、あまり良い業者とは言えないみたいですね。いくらなんでも、築4年の家でありながら「経費が掛かりすぎ」です。たぶん、これは想像ですが、お母様が(こんなものかと思って)何も文句を仰らないので業者に舐められていた、ということなんでしょう。

うちは逆に一部リフォーム代を負担したりすることもあります。何年か前には私が或るアパートの庭に除草剤を撒いて、家主さんに代金を請求しなかったこともあります。今、うちがお借りしているマンションの共用部分の電球が切れたりしても家主さんには請求しません。それは、ふだんお世話になっているから、なんです。

うちのとも「もしエアコンが壊れたら自分たちで負担して交換しようね」と話しています。杓子定規に「これは家主負担、これは入居者負担」なんて分ける必要などありませんし。もちろん、言えば気持ちよく出してくださる家主さんですが、だからこそ、なんですね。

「いい人に入ってもらえた」と思って頂けたら、凄く嬉しいですし。

そっか・・・、もう少し早く知り合っていたら、いろんなアドバイスも出来たかも知れませんね。ちょっと残念ではあります。

ここんとこ、いろいろあってストレスが溜まりまくっています。「ねこタクシー」だけではカバーしきれません。また愚痴を聞いてくださいね^_^;
Posted by poohpapa at 2010年06月28日 06:59
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