だんだん距離が近づくと、向こうから私のほうに歩み寄ってきた。年恰好は30代半ばの女性。その女性から、私がこの歳まで生きてきて初めて経験する質問をされた。
「すみません、タバコ、持ってます?」
「道を訊かれるのかな」と思っていた私が「え?、タバコですか?」と訊くと、「はい」と言う。どうやら飲料の自動販売機をタバコの販売機と勘違いし、当てが外れてウロウロしていたようだ。
「あいにくタバコは吸わないので持ってません」と言うとガッカリしてまた自販機のあたりに戻っていった。もし私が「はい、持ってます」と言ったなら、「すみませんが1本ください」という展開になっただろう。
だが、見ず知らずの相手に、タバコ1本と言えども「ください」などと言えるものなんだろうか。たしかに、私も以前、職場でタバコを切らした先輩社員が同僚に「悪いけど1本くれる?」と声を掛けて、「ああ(いいよ)」と気軽に渡している光景を何度も見ている。タバコの遣り取りはお互い様、貸し借り無し、というのは知っているが、まだ若い女性が全く見ず知らずの通りすがりの男に声を掛けるのはどうも。
もっとも、以前は通りすがりの中年男から「競馬で全部スッちゃって帰りの電車賃がなくなっちゃったんで、おカネをくれないか」と声を掛けられたことがある。今なら「ふざけるな、交番に行け!」と突き放すところだが、「自分が断ったら他の人に声を掛けるだけ」と思って電車賃だけ渡したことがある。その後も道行く人皆に声を掛けていた可能性もあったのだから、ずっと後悔している
今回はせいぜいタバコ1本のこと。まさかに「箱ごとくれ」(売ってくれ)とか「火を貸してくれ」という話ではないだろうが、不思議なのは、タバコって、吸いたくなると「それほどまでに我慢できないもの」なんだろうか、ということである。吸ったことのない私には理解できない。と言うか、「それくらい辛いのなら、切らさないように用意しておけばいいだろうに」と思うのだ。
その女性が、私の後に通りがかった人にも声を掛けるのか、誰か提供したかどうか、時間が許せば遠くからこっそり見ていたかった
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今年沖縄に行った際、地元の人が何食わぬ顔で「タバコ一本ください」と言ってきてあげました。
アメリカでは何度も声かけられたことあります
その時は嫌だと断るか無視して歩きました。(きりがないので)
兄貴の話では、「タバコはカネの貸し借りと違って、たまたま切らしちゃってて『一本ちょうだい』は全く問題なしだよ、お互い様だから」とのことで、何となく感覚的には解かりますね。当然、そのほうが人間関係が円滑に進みますもんね。そのための「良き小道具」ですね。
アメリカなんかだと、ほんと、キリがないでしょうね。その様子を見てて何人も寄って来そうで・・・。これ、一箱千円なんてことになったら一本50円ですよね。そうしたら、気軽に「一本ちょうだい」とは言いにくくなることでしょうね。徐々に値上げするから気にならないかなあ・・・。
そうやってだんだんと世の中が世知辛くなっていくのでしょうか・・・。
私の職場では、喫煙者が殆どですが、経済的にギリギリ、しかし喫煙を止めて節約する事も出来ない人が割りと居てます。
休憩所で、一部の方は無造作にテーブル上に煙草を置いていたりしますが、
そうすると本人が居ない間に煙草が減って行くらしいです、情けない。
だから『一本頂戴』の言葉が有ればまだ救われますねぇ…
もう少しで日本の喫煙者に、未曾有の大増税の波が襲いかかります。きっと、もう気軽に『煙草下さい』と言えなくなるでしょうね。
顔見知りさんで、『煙草…値上げ前に山ほど買い溜めしとく』(確か500箱とか ^_^;)と言う方もいましたが、
一箱あたり百円平均ほども上がるのだから、余裕のある人なら買い溜めは当然するでしょうね。
私も、髪の長い若い女性になら仕事中に何度も話しかけられた経験はありますが、
好みのタイプの女性には過剰なサービス精神を発揮しそうになりますよー♪
上司にはバレてますから『するな!』と釘刺されてます(爆)
でも仕事の制服着て無い私に声掛けてくれるヒト…いません
(T_T)サピシー!
最初は「新手の風俗の勧誘なのかな」とも思いました。年齢的に言ってもギリギリでしたので。あ、いえ、私が、じゃなく、女性が(爆)
私がタバコを吸う人間ならば「はい、どうぞ」と一本渡したと思います。自分が吸わないとなると、愛煙家の気持ちがよく解からなかったりします。というか、タバコ吸う人には冷たいかも(*^^)v
でも「タバコの貸し借りはアリ、問題なし」というのは解かります。
クマさんのお知り合い、500箱も買い溜めするんですか・・・、それくらいなら、値上げをきっかけに禁煙すればいいのに、と思ってしまいます。ぜったいに止められないんでしょうね。
そうそう、これから海外旅行に行ったなら、自分は吸わなくても、免税でタバコを買ってきて、日本での小売価格より安く売りさばく人が現れそうですね。けっこうな利益になりますもん。
そういえば先日、東京拘置所の死刑執行室の写真が公開されてましたが、執行直前の「最後の一服」は無いんだそうですね。執行も当日の朝に言い渡されるとか・・・。関係ない話ですみません^_^;
開始日時 2010年 5月 17日 0時 0分
経過時間 111日 22時間 26分経過
吸わなかった煙草 2238本
浮いた煙草代 35808円
延びた寿命 7日 18時間 30分
↑本日コメント入力前の禁煙カウンターです。
喫煙暦20年(スタートは16・・・)。一度20代前半で禁煙一年して復活する事十数年。さすがに今回一箱400円〜ってないだろって。(爆)
学生時代の禁煙がアメリカいた時に売り出されたニコチンパッチ使用だったのでいつでも止められるって甘い考えもあったのですが、結局は止める気が無いと駄目ですね。今回の禁煙以外に何度もガムやら色々使って失敗してます。
食欲と体重は増えてますが・・・そのうち落ち着くかな。
一人ワンカートンまででしたよ。
厳密には国内物1カートンと洋もく1カートンの2カートンまでだったかな。
それ以上は申告して納税の必要があります。
だから安く売りたくても売れないですね。
密輸をしない限りは。
以前流行った?偽者のタバコが流通するかも。
もちろん、そのうち落ち着きますよ〜。
先日、私の旅仲間の歯医者さんが禁煙をしたようで、私なんかは「あの人に限って」(絶対に禁煙は無理)と思ってたのですが、どこでどう心境の変化があったものだか、見事に続いてますね。
おやぢさんのように、具体的に禁煙の効果を数字で表すと、より禁煙意欲が湧くように思います。3ヶ月と20日の禁煙で延びた寿命が7日と18時間30分・・・、てことは、30年禁煙したとして延びる寿命が約2年半・・・、
私なら「好きなものを我慢して寿命が数年延びたとしても、好きなものを楽しんで早く死んだほうがマシ」と思ってしまいますが、いえ、べつに、おやぢさんの禁煙を邪魔しようとは思ってませんが。その・・・、30年目の「これからあと2年半は禁煙のオマケの分」というところで交通事故に遭わないとも限りませんし(*^^)v
それにしても、国は勝手ですね。さんざん税金を払ってもらっていながら、やれ健康がどうの社会情勢がどうの、と簡単に掌返して大幅増税ですもんね。個人的にはタバコは一箱千円でも構わないとは思いますが、その値上げと増税に関する手法は酷すぎると思っています。
もちろん、タバコを吸う人のマナーの悪さも影響しているので、マナーを守っている人のほうが多かったとしても、自分たちで自分の首を絞めた結果、と言えなくもありませんね。
今後もおやぢさんの禁煙が続きますことを願っております、ほんと。
タバコの免税は一人2カートンまでだったかと思います。自分が吸わないのでうろ覚えなんですが・・・、ま、いいや。
なので、海外旅行では旅仲間さんに枠を譲ったりしてますね。けっこう喜ばれます。税関でモタモタしてると怪しまれるので、外に出てから現ナマとブツを交換しています(*^^)v
2カートンでも、イギリス並に日本も一箱千円、なんてことになれば、ちょっとした小遣い稼ぎにはなるかも知れません(セコ^_^;)
知らない人に話しかけるには、それなりの動機ときっかけが必要です。
まぁ、これ以上は野暮ってもんで…
国内もの2カートンを持ち込もうとしたら1カートン分は納税させられましたよ。
で、そのときにそういう風に説明されました。
<<『タバコ』はきっかけ(口実)でしょうに。
う〜ん、どうでしょうか・・・。だとすると、最近は成人男性も喫煙者である確率のほうが低いのですからタバコを口実に声を掛ける、なんてことはしないのでは、と思いますね。「いいえ、タバコは吸いません」で話が終わってしまいますもん(*^^)v
他に狙いがあるならストレートに言ってくれれば喜んでホイホイついていったのですがねえ(爆)
情報、有り難うございます。自分で吸わないもので、海外旅行にはよく行っていても「タバコの正確な免税範囲」までは知りませんでした。
人間、何かで奥義を窮めたり技術の向上を目指すなら「先ず好きになる」ことから始めないとダメですね、って、今から喫煙しませんけど^_^;