大阪大学・坂元一哉教授の「崇高な理想忘れた中国」という日中間に横たわる領土問題に関するコラムのご紹介。
「崇高な理想忘れた中国」
中国清朝盛期の雍正(ようせい)帝(在位1722〜35)といえば、その精励(せいれい)恪勤(かっきん)の仕事ぶりを、東洋史の泰斗、故・宮崎市定博士が中国皇帝独裁政治の模範として紹介するところである(『雍正帝』)。45歳で偉大な父親康煕(こうき)帝の後を継いだ雍正帝は、朝4時前に起床して夜は10時、12時まで政務に没頭。清朝に下った天命を自覚し、天下万民のために働いて寧日(ねいじつ)なかったという。
その雍正帝にある日、中国南部雲南貴州の総督から密奏が届く。国境に近い都龍(ドロン)の地には金鉱があるが、前王朝、明の時代から越南(ベトナム)に占領されているのでこれを回復したい、との進言であった。これを読んだ雍正帝は「汝(なんじ)は隣国と友好を保つ道を存ぜぬか。堂々たる天朝は、利益のために小邦とは争うことをせぬものぞ」と戒めの書簡を送る。中国は全東亜の平和維持を天から命じられた大国である、との自覚からであった。
20年ほど前、『中央公論』に載った宮崎博士のエッセー(「中国を叱(しか)る」)の一部である。博士はこの故事と比較して、当時の中国が南シナ海で南沙、西沙両諸島の領有権を争い、ベトナムと交戦するなどしたことを厳しく批判した。中国は清朝末期に実力を喪失し、崇高な理想を忘却した。今は対外姿勢に唯物的な貪欲(どんよく)さが目立ち、輝かしい過去の名残もない、もっと自国の歴史を読め、との批判である。
もし宮崎博士が最近の中国の対外姿勢を目にされたらどうだろうか。清朝滅亡からもうすぐ100年だが、清朝盛期の栄光は全く取り戻せていない。何のための経済発展か、と20年前以上に厳しく中国を「叱る」エッセーを書かれるのではないか。
中国政府は今年になって、南シナ海は中国にとっての「核心的利益」だと言いはじめ、領有権問題をかかえるASEAN諸国との緊張を高め、米国の警戒心にも火を付けた。「核心的利益」という言葉は中国政府がこれまで台湾、チベットにしか使ってこなかった言葉である。
また日本が領有する尖閣諸島に対する中国の領有権主張もあからさまになってきた。中国の主張は、1970年代、尖閣近海に石油資源埋蔵の可能性が指摘されてから明確になったものだが、かつては問題を棚上げにしようとの態度だった。
だが今はむしろ、正面から問題にすることを辞せずとの態度である。尖閣近海の日本領海で巡視船に危険行為を行った中国漁船の船長を海上保安庁が逮捕すると、中国政府は執拗(しつよう)に抗議を繰り返し、船長の釈放を要求している。あわせて東シナ海ガス田開発に関する日中交渉を一方的に延期した。
こうした中国政府の強硬姿勢は、過去20年以上にわたる、国防費の大増額に基づく海軍力の増強・近代化を背景にしている。宮崎博士のエッセーが書かれたころと比べれば、中国の国防費は約20倍に膨れあがっているのである。
だとすれば、中国を「叱る」だけでは足りないかもしれない。今年の防衛白書は中国の軍事力拡大はわが国を含む「国際社会にとっての懸念事項」と明確に指摘した。今後の防衛大綱の策定も、日米同盟の「深化」も、その「懸念事項」に十分対応するものでなければならないだろう。(さかもと かずや)
日本の領海である尖閣諸島沖で中国漁船が日本の海上保安庁の警備艇にわざとぶつかってきて、他の乗組員は送還されたものの船長が公務執行妨害で逮捕され拘留が延長されたことに対し、中国政府が日本を恫喝するような声明を出している。中国国内では「お決まり」の反日デモが繰り返されているが、もういいかげん日本政府は対中国政策を見直したほうがいいと思う。
これで中国政府の要求に屈して「拘留期限切れで不起訴、本国送還」なんてことになれば、この先、中国は無理難題をゴリ押ししてくるのは明白である。というか、20年ほど前、稀代の反日指導者「江沢民」が総書記に就いた頃からずっとそうなっている。
ま、シーシェパードの船長の時と同じように執行猶予付き判決で本国に送還するんだろうが、間違っても不起訴処分にすべきではない。中国は本気で報復措置など取らない(取れない)だろうし。
私が生きている間には見られないと思うが、私の子供の世代が死ぬ頃までには、中国という国が内部から崩壊する姿が見られそうな気がする。日本でも平成初期にバブル崩壊があったが、中国が「このまま発展をし続ける」なんてことは有り得ない。ナンと言っても、13億の人口である。労働力の豊富さ、賃金の安さ、見込める消費の大きさなどで圧倒的に、そして急速に発展をしてきた中国ではあるが、人口の多さは「諸刃の刃」であって、発展が進めば進むほど格差も大きくなってくる。今は力で不満分子(地方の貧困層;農工民)を押さえつけているけど、それも人為的に無理やりバランスをとっているに過ぎないんだと思う。
経済発展のスピードと、民主化の進捗と、国家の体というものの調和が全く取れていなくて、自国民でさえ力ずくで押さえ込んでいる状況というものは、例えていうなら13億人全員で二人三脚をしているようなものだ。誰かが躓けばそこから崩れて止まる。
13億の国民を養っていくのに必要な食料・エネルギー問題を解決するために、なりふり構わず他国の領土や領海を侵犯して我が物顔に振舞っている中国も、軍事力や経済的な優位性だけで国が未来永劫維持できるとは思えない。今の中国は「驕れる平家」だ。
坂元教授のコラムを拝読して、「至極ご尤も」だと思った。
非常に難しいことではあるが、日本はそろそろ「中国なしで成り立つ経済」を模索すべきではないか。中国人観光客が日本に来て大量の買物をしなくても、中国から工場を撤退させても、中国人に今ほど日本製品を買ってもらえなくても、この先に見込めるであろう大量消費を諦めても、それでも日本の経済が立ち行く手立てというものは必ずあるものだろう。経済的に「中国頼み」を脱却できた時、日本は初めて中国と対等な外交関係が築ける、と思う。もっと言うなら、インドあたりにシフトしたほうがいい。
誰か頭のいい人、考えてほしい

北朝鮮という爆弾がいつ弾けるかわからない。
国内では共産党(漢族?)に不満を持つ少数民族、
チベット、ウイグル自治区等をいつまでも押さえて
おけるとは到底思えないです。
歴史を振り返ってもフランス革命、辛亥革命など
例は幾らでも挙げることはできます。
経済的には大国でも、精神的に未熟では到底
世界に誇れる国とは到底言えませんね。
というか、野蛮過ぎるのは特定のアジア三国
位しかないような・・・。
中国に頼らなくても経済的に成り立つ方策を
真剣に論議する時にきているという意見には
まったく賛成です。
追伸、京都に韓国や中国からの観光客が増えている
様ですが、マナーの悪さには辟易しています。。
中国紙に掲載されたようです。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100919/chn1009192131008-n1.htm
これだけでも中国のジャイアンな思想がよく
わかるだけに末恐ろしい物があります。
これが韓国だと、日本起源である色々なモノは実は
韓国が起源だったものを捏造しまくってますし、
押尾みたいに手が負えません・・。
大阪ミナミ界隈も中国人観光客が目立ちますし、彼らは高級なカメラや重たいビデオで目立つ施設を露骨に無遠慮に撮影します。
複数で、ニヤニヤ笑いながら、大声で燥ぎながら、道行く人にまでカメラを向けようとするので、手振りでNGと意思表示してやります。
今中国の一般人が行なっている(様に見える)反日運動は、実は人民解放軍が民間人に成り済まして扇動しているとも言われていますし、
陰で中国共産党が世論誘導しているのは、注目されては困る別の案件に対する目眩ましだとする説もあります。
詳しくはこちらで述べる事では無いとも思いますが、
積極的に中国に取り込まれようとしている現在の与党民主党の中にあって、彼らの暴挙とも言える今回の尖閣諸島絡みの問題も、毅然とした態度で対峙出来るのか甚だ心許無いです。
中国からの緩やかな撤退とインドとの友好の深化、これをこそ日本は目指すべきだと思います。
外相としての前原さんの問題になっちゃいましたね。
でも菅内閣が、本気で中国と渡り合う覚悟があるのなら、われわれ国民は不況になっても我慢する覚悟はあります。
ただ景気のために理不尽な横暴を容認するのなら、それはもう独立国家じゃない。
恫喝になんか屈しないぞ、日本人は。
ぢゃ無くて
たなぼたさんに全部!!
<<中国は焦っているようにしか見えません。
私もそう思います。人口は爆発的に多いのに、国の体裁は追いついていません。経済だけは発展しても、13億全てを養えるだけの国家にはなっていません。足りなければ、買うか奪い取るか、になりますが、今の中国は友好的に取引をするより、なりふり構わず「奪い取る」ほうを選択しています。
それだと、やがて孤立します。私は今の中国と、私たちが漢文などで学んでいた昔の中国は、別の国家、だと思っています。同じ土地に末裔たちが暮らしていても、全く別の国家なんですね。
ついでに言いますと、台湾と中国も別の国家ですね。今の中国の発展を見て台湾は「一つの国」になろうとする考えが大きく台頭してますが、私は「やめたほうがいい」と思いますね。日和見はいけません。
今、世界中を探しても、中国ほど「汚い国家」はありません。日本の政治家や官僚が、どの程度まで理解しているか甚だ疑問ですね。今のままでは、日本は中国の属国になります。同じように属国になるなら、まだアメリカの属国になるほうがよほどマシです。
今年の夏、京都や奈良を旅して、多くの中国人観光客が来ていましたけど、観光地(とくに土産物店)にとっては有り難いのでしょうが、一般市民にとっては迷惑でしかありません。個人的には、下品な中国人観光客に街を闊歩されるくらいなら、税金も落としてくれなくていいから来ないでくれ、です。
大好きだったハウステンボスも、中国人観光客が増加してから行かなくなりました。日本人の居場所がないくらいに思えるのですよ。
沖縄も中国のもの・・・、そんなことを言い始めたら世界の笑いものになるんですが、今の中国の指導者、あまり頭よくないですね。そんな記事を黙認するようでは(*^^)v
いつもと違って、真面目なコメントで、クマさんのコメントじゃないかと思いましたよ(*^^)v
なんかね、東京に観光で来ている中国人の表情(とくに目)を見ていると、明らかに日本人を見下していますね。
私なんかでも、外国を訪問する際には、それが例え発展途上国であっても、そこで暮らす人たちには敬意を持って接します。中国人にはそういう意識がありません。今までの劣等感や屈折した思いを、小馬鹿にできる対象を見つけて一気にぶつけます。
「衣食足りて礼節を知る」という言葉がありますが、中国人は全くこの逆を行っています。
中国人は日本人を「小日本」と見下していますが、実際には「小中国」ですね。私が尊敬している故周恩来元首相は、今の中国を天からどう見ているでしょうか・・・。
たなぼたさんのご意見、激しく同意、であります。
<<でも菅内閣が、本気で中国と渡り合う覚悟があるのなら、われわれ国民は不況になっても我慢する覚悟はあります。
当然ですね、安易な妥協はすべきでありません。「欲しがりません、勝つまでは」、ですね(古い^_^;)
中国はSMAPの公演や、1万人の日本旅行、各種交流の中止を一方的に通告してきましたが、そんなことをしていると、相手(日本)は却って頑なになるものですね。やってることがセコイし。
対中強硬派と言われる前原さん、どう対応するのでしょうか。腰砕けになったなら、もう完全に民主党は信用しません。
まぁできないんでしょうけど、政治家はアホだから。
で、『昔は良かった』ってのは、相対的な主観なので普遍的なものでは?
時代と地域によらないとみました。(笑)
きっと、古代シュメールの文字を解読すると、そこにも書いてありますよ。
日本の外交は戦略も何もありませんね。もちろん、国家100年の計、なんて発想も危機感もありません。
無策でもって、常に後手に回っていて何かあればお詫びしてばかり。挙句に、頼まれてもいないカネを、使い道を精査しないで出し続ける、
全く持って「いいカモ」ですね。
というか、政治家も外交官も、自身の既得権にしがみついていて国益を考えていないのですからお話になりません。
中国人船長をどう罰するかで民主党政権の外交能力が判りますね。
選んでしまったようです。
「船長を釈放」
これで中国や韓国は調子に乗って
すき放題する事は明白。
尖閣に続き沖縄も危ないでしょう。。
たった今、ブロンプトンさんのコメントを読んで、慌ててネットで確認しました。
何が「検察の判断」なもんですか、馬っ鹿じゃねえの!?
菅も仙谷も、揃いも揃って売国奴ですよ。これでもう日本の将来は無くなった、くらいの話で、これからは中国も韓国も「何でもアリ」になりますね。
素人が考えても解かりそうなことをプロの政治家が解からないもんでしょうかね。私なんか、国家公安委員長に岡崎トミ子を起用した時点で菅内閣を見限ってはいましたが、いくらなんでも、これじゃ世界の笑い者です。尖閣諸島も竹島の領有権も放棄したも同然ですね(超怒)