2010年09月21日

ひっちゃかめっちゃかな一日

昨日は祝日なのに何の予定も無い一日で、(いつものことだが)ヒマな一日になるハズだった。

出社すると直ぐ、先日案内をした横浜からのお客様から「これから伺っていい?」と電話が入る。その電話が(まだ数ヶ月残していても)昨日が「今年一番の忙しい一日」になる始まりだった。

お客様は電話してきた時点で既に駅前まで来ていて、15分ほどでやってきた。前回、ご自身(60代半ば)の部屋と、転職予定のご次男の部屋を同時に探す相談でお越しになり、何件かご案内している。もう10年来のお客様だが、「ワケあり」であって、だから他のお店に行くことはない。ご長男にも2度、当社で部屋を借りて頂いている。もちろん、その間に滞納などは一度もない。

案内の際、私は「こちらがお母さん向け」「こちらがご次男向け」と腹案を持っていたのだが、「帰って二人で相談します」とのことで後日ご返事を頂くことになり、昨日の来訪では、私が「お母さん向け」と考えていた部屋をご次男が気に入ってしまい、部屋の構造上「交換」というワケにはいかなかったので、お母さんの部屋探しが振り出しに戻ってしまった。予想外の展開になった。

ワケありなので、他社の管理物件で審査を通してもらうのは難しい。当社の管理物件なら、家主さんは「何かあった際にオタクが面倒みてくれるなら」と受けてくださるのは分っていたので当社の物件でお勧めしていたのだが、商談の組み立て直しである。

急遽、私が普段からお世話になっている不動産会社で管理している部屋の空室確認をさせて頂いたのだが・・・、その部屋は以前、私とうちのが6年暮らしていた部屋でもある(*^^)v

電話には社長が出られて、お客様の年齢などを先にお話しすると、「オタクの紹介なら内容に関係なく審査を通しますから」と仰ってくださった。さらに「(交渉が入ったら)家賃も相談に応じます」とのこと。日頃の信用の賜物であろう、と、思いたい(*^^)v

案内すると気に入ってもらえたが、いちおうはご長男も交えて相談し、近日中に返事を頂けることになった。時計を見ると12時半・・・。

後の予定はないから今日はもうこれで仕事は終わり、くらいに思っていて、昨日が伊勢丹の北海道物産展の最終日だったので、うちのに電話して、何か美味しい弁当でも買いに行くことに。

混雑していたが、一昨日買ったロールケーキが美味しかったので同じ店で別のロールケーキを買うことにした。店のご主人と思しき年配の男性に「こないだ買ったロールケーキ、凄く美味しかったですよ。だから今日は抹茶のほうを頂きにきました」と言うと喜んでくれて、値引きしてくださった上に「でしたら、もう一本持っていってください。こちらのは蛍光灯の下で抹茶の色が退色してますが味は変わりませんので」と持たせてくれた。

先ず心から褒める」というのは上手な世渡りの鉄則であるわーい(嬉しい顔)

あまりの混雑に弁当の購入を諦めて帰る途中、携帯が鳴る。

「ネットで拝見したのですが、◎◎ハイムってまだありますか?」
「はい、ございます」と答えると、「中を見せて頂きたいのですが」とのこと。それで、翌日現地で落ち合う約束をしたのだが、訊けばご本人でなく69歳の母親の部屋探しとか。以前に「高齢者の申し込み」で審査が下りなかったことがあったので、念のため、家主さんに確認すると「出来れば、もう少しお若い方に・・・」とのこと。

「さて、どうしたものか・・・」と思案していたら、また携帯が鳴る。さっきのお客様かな、と思っていたら別のお客様だった。

「今、店の前にいるんですけど、部屋を探して欲しいのですが」とのこと。そうなると昼飯どころではなくなる。「10分ほどで帰れますが」と伝えると、「じゃあ待ってます」と仰る。手に持ったロールケーキはうちのに渡して急いで帰社する。

店の前には、娘さんとご両親が待っていた。直ぐ部屋探しにかかったが、条件は厳しい。それでも何件か探して、案内することに。そこは元々はウィークリーマンションだった物件。よって室内に洗濯機置場がなく、洗濯は1Fのコインランドリーですることになるから、家賃は管理費込みで3万9千円と格安だが、そこがネックになって娘さんが悩んでいた。店に戻って別の部屋を探していたら、そこへ更新のお客さんであるSさんが顔を出す。

ふだんは地方に単身赴任している年配の男性で、めったに部屋には帰らない。今回もたまたま帰っていて、当社に来られるのは昨日だけ。事前に連絡を頂けたなら有り難かったが、ま、仕方ない。

「今、いいかい?」、と言われたが、接客中だったので「ごめん、夕方にしてくれる?」と頼む。いくらなんでも娘さんの部屋探しは3時くらいには終わっているだろうと読み、4時に来てもらうことにしたのだが、3時に「まだ、ダメかなあ」と再び顔を出す。娘さんの部屋探しは長引いてまだ終わっていなかった。仕方ないので、娘さんとご両親に了解を得て、更新手続きを入れさせてもらう。

私の机で契約書に記名してもらったのだが、PCで娘さんの物件を検索中で、作業は中断するから同時進行とはいかず娘さんを待たせることになる。そこに、別の入居者が事前連絡もなく「更新に来たんですけど・・・」と入ってくる。狭い店内は飽和溶液状態だったのと、近所のアパートなので5時に出直してもらうことにした。

その間にも、家主さんや入居者から何本も電話が入る。同業者から「資料をFAXして欲しい」との依頼も2件入ったが、とてもじゃないが直ぐには送れないので少し時間を頂いたりしていた。

腹の中では電話機に向かって「テメエ、いつもはプスンとも鳴らねえじゃねえか!、今日に限ってうるせえんだよ!」と怒鳴っていたたらーっ(汗)

そして、ついに・・・、

娘さんのご家族は、「また来ますので・・・」とお帰りになったふらふら

そりゃそうなるものだろう。娘さんのご家族は何も悪くない。

「また来ます」は、ほとんどの場合は「もう来ません」である。とてもいいご家族だったが「ご縁が無かった」ということだろう。目前の4万円は「さようなら〜」と何処かに飛んでいってしまった、トホホあせあせ(飛び散る汗)

Sさんは「俺が悪いことしちゃったのかなあ・・・」と気にしていたが、Sさんの所為ではない。私の段取りの悪さが問題だったのだ。

Sさんの更新契約を終え、急いで家に帰ってチキンラーメンを食べる。食べ終えたのが4時半、5時には別の更新のお客さんが来店することになっているから薬を飲む時間もないくらいせわしない。

約束どおり5時きっかりにお客さんが来店し更新を済ませるが、その後、さっき携帯に電話を頂いた69歳の女性の部屋探しの件で、家主さんとお客様に交互に何度か電話をする。

「もしや・・・」と思い、横浜のお客様を案内した物件の1階の部屋に振り替えできないかと思い、管理会社に連絡をすると、社長は「69歳でもいいですよ、家主さんを説得しますので」と快く受けてくださったが、お客さんは「駅に近い物件でないと・・・」とのこと。

実は、横浜のお客様にも電話して、留守電に「1階でないとダメというお客様がいらっしゃるので、101号室でなくて201号室でもいいですか?」と残しておいたが、回答を待つまでもなく話が終わる。そこに、さっきの部屋の家主さんから電話が入る。

当初は「高齢者である」ことで難色を示していた家主さんだったが、ゆっくりお話をして何とかご了解を頂いた。二転三転したが、それでようやく、本日ご案内する運びになった。ドッと疲れが出た。

毎日がこんなだったら蔵が建つものだろうけど私の歳ではキツイ。

明日はワケあり専門店である当社の定休日・・・、ゆっくり休もうるんるん

posted by poohpapa at 07:35| Comment(14) | エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
誠にお疲れ様で御座いました。
不動産屋さんにとって契約の一件は、プロ野球の公式試合での一勝に相当しますでしょうか?
得点は言わば契約額から発生する仲介料に当たるかしら?
1ー0での勝利も10ー 0でのそれも、一勝は一勝…では無いよねぇと感じます。

しかし大量点を獲得した弊害で、その後数試合無得点になったりしますね…

パパ様の健康の為にも、暫くは暇であります様に…

Ψ(`∀´)Ψ
Posted by 街のクマ at 2010年09月21日 08:11
管理人さんが、良い意味での、「わけあり」、なんですから・・・・。

自営業と言うのは、本当に忙しい時は忙しくて、身体が3つあっても足りないこともありますが、暇な時は本当にダンボール生活のおじさんみたいですよね。
Posted by occhan at 2010年09月21日 08:20
ご苦労様でした。

私は最近子育て以外暇なことが多くて、よからぬ妄想ばかり抱いてます。
小人閑居して不善がなんとか、ってやつです。
Posted by ハリケーン at 2010年09月21日 09:33
不思議ですよね〜。

どうしてこんな時間にこれだけの人がココに集中するんだ?って事があります。

しかもどうでも良いような事ばかりが重なります。(そう言ったら失礼ですが(-_-;))

嵐が去ると静けさが訪れますが、静か過ぎて恐ろしい位です。

暇も忙しいも、どちらも適度が良いですね^^
Posted by えびけん at 2010年09月21日 11:39
ふむふむ、儲かっていらっしゃるようでなによりです。
Posted by けろけろ at 2010年09月21日 12:09
お、江戸っ子ですね。
「ひ」と「し」が入れ替わるなんて。
正しくは、「しっちゃかめっちゃか」です。
Posted by びくやま at 2010年09月21日 15:23
クマさん、おはようございます

昔はねえ、国立(くにたち)の不動産屋で働いていた時には、今と同じくらい狭いスペースの事務所で、同時に3組のお客さんの相手をして、全員から申し込みを頂いたこともありますが、今はそんなエネルギーも無くなりました。

がつがつしていたワケではありませんで、難なくこなせたんですよ、若かったしね。

昨日一日ゆっくりしましたが、翌日も何だかバタバタしていて(本日の記事参照)疲れは取れませんね^_^;

Posted by poohpapa at 2010年09月23日 06:56
occhanさん、おはようございます

<<管理人さんが、良い意味での、「わけあり」、なんですから・・・・。

上手い!、 occhanさんに座布団3枚!

でも、私は、良い意味での「わけあり」、ではありませんけどね^_^;

同じ疲れるなら忙しくて疲れるほうがまだマシですね。ヒマで疲れるのはなかなか立ち直れませんもん。それにしても、まんべんなくお客様が来てくださったなら文句なしに有り難いのですが、どうしたって偏りますね。代わりがいない、ということは何とも辛いものですね(*^^)v
Posted by poohpapa at 2010年09月23日 07:03
ハリケーンさん、再々々、おはようございます

<<私は最近子育て以外暇なことが多くて、よからぬ妄想ばかり抱いてます。

でしたら、ぜひ、おっ◎いパブに行きましょうよ(*^^)v

え?、そういう妄想ではない・・・??

それでもいいから行きましょうよ。うちのは了解してるもので(^^♪
Posted by poohpapa at 2010年09月23日 07:33
えびけんさん、おはようございます

ほんと、偏りますね。でもって最近は、土日だってさほど平日と変わりないんですよ。かえって平日のほうが忙しかったりして・・・。

ひとつには、部屋探しを先ずネットでする、という人が増えたから、ということもありそうですね。今は土日の飛び込み客などいませんもん。

忙しさが収益に比例してくれれば有り難いのですが、時に反比例しますし・・・、ま、それが商売なんでしょう。
Posted by poohpapa at 2010年09月23日 07:39
けろけろさん、おはようございます

<<ふむふむ、儲かっていらっしゃるようでなによりです。

何を仰いますやら(*^^)v

けろけろさんの会社みたいに、昔の建築物の耐震検査に出掛けて、どの建物に対しても「ふむふむ、これは地震で倒壊する恐れがありますなあ」と御宣託していればカネが入る、なんてことはありませんから。

何と言うか、けろけろさんの会社はテレビ番組の「地井散歩」みたいなもので、地井武夫が散歩中にお店の人に「ああ、美味しそうですね」と声を掛けただけで「お一つ如何?」とタダで食べさせてもらえるような、そんな業種、ですもんね。違うか(爆)

はい、解かってます、大変なご苦労を背負ってらっしゃいますもんね、失礼いたしましたm(_)m
Posted by poohpapa at 2010年09月23日 07:54
親方、おはようございます

<<お、江戸っ子ですね。

あたぼうよ、江戸っ子だってねえ、半田の生まれよ(*^^)v


そっか・・・、質屋を「ひちや」と言うか「しちや」と言うかの違い、なんですね。気にしてませんでしたが「し」が正しいんですね^_^;
Posted by poohpapa at 2010年09月23日 07:57
w(☆o◎)w あ、ハリケーン様を誘惑している!
それでしたらけろけろ様と私にもお誘いが…きっとある筈…
ぉ電話待ってマ〜ス♪
Posted by 街のクマ at 2010年09月23日 15:08
クマさん、おはようございます

新幹線代かけなくとも、大阪にも「おっ◎いパブ」くらいあるでしょ!?

その分で5回くらいは行けるやんか(*^^)v
Posted by poohpapa at 2010年09月24日 07:35
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