2010年09月28日

私が「こいつだけは赦さない」と思っている同業者 3

そのアパートは築20年以上経っている。だが、外壁の塗り直しなどは一度もしていない。私も「そろそろ外壁のリフォームをしたほうがいいですよ」と勧めたことがあったが、「でもねえ、部屋も埋まってないし・・・」と言われてしまっていた。私には「そうしたくても出来ないのは(空室を埋められない)オタクの所為でもあるんだよ」と責められているように思えて、後の言葉を飲み込むしかなかった。

新築当初は1階の角部屋の庭に(途中からは必要が無くなった)大きな水道タンクが設置されていて、入居者にとっては目障りでもあったし、変質者が隠れられるから防犯上も良くないので撤去するようアドバイスしていて、その撤去が実現したのも数年後であった。

そればかりではない。以前も記事にしているが、退室後のリフォーム代金がなかなか業者に支払われず、当社で立て替えて業者に払い、毎月の管理家賃から分割で引かせてもらったことがある。業者は何人も職人を使っているので給料だって払わなければならない。発注者は家主さんだが、紹介している当社の信用問題にもなる。放置したなら今後は当社の急ぎの仕事など受けてもらえなくなる。

家主さんに当社で立て替えることを提案したら、「そうねえ、お願いしようかしら」とのこと。私としては、「そこまでして頂かなくても何とか掻き集めますから・・・、すみませんでしたね」との回答が返ってくるものと思っていたが、ま、自分で言い出したことだから仕方ない。

だが、本来は家主と管理会社は協力関係にあるものだから、それだと「後方に陣取っている味方から攻撃されるようなもの」で非常に辛いし情けない。

調布にある別の家主さんの貸家のリフォームでは、外国人が退去した後に、なんと200万近い修繕が必要になって、その時は家主さんからこう連絡があった。「年末も近いし、業者さんも人を使っているんですから100万先に支払っておきました」、と。余裕が有るとか無いとかの問題で単純に片付けられない話である。

実は、去年の春のリフォーム代金20万も、業者からの再三の請求にも関わらず1年近くも経っているのに支払われていなかった。

リフォーム業者からの相談を受け、私は業者にこう提案した。

「それ、うちで立て替えて払うよ。ただし、今回は家主さんに立て替えて支払ったことは言わない。言えばクセになるから。うちは家主さんがオタクに振り込んできたら返してくれればいいよ」、と。

すると業者は、「いえ、そこまでしてくれなくて結構ですよ。前回も立て替えてもらったし、オタクを信用してますから」とのこと。何かあれば私が責任を取るとの言質を取ったことで安心してくれたんだと思う。一定期間待って、それでも振り込まれないようなら当社で立て替えれば良い。いや、良くはないがそうするしかない。

何度も言うが、信用が一番大切なのだ。うちからの仕事を快く受けてくれる関係でないと、他の家主さんにも迷惑が掛かることになるし。もしそんなことで業者を替えていたら、信頼関係を築くのにまた何年もかかる。信用を得るには歳月を要するが失うのは一瞬である。試行錯誤ならOKだが、いろんなケースでゼロからのスタートを繰り返す「場当たり的な(無駄の多い)企業」に将来は無いのだし。

そんな状況でどうして私が「カネが掛かってもリフォームしましょう」などとアドバイス出来るのか。言えば「部屋も空いたままだし・・・」と言われるのがオチである。イザとなったら当社で立て替える覚悟でなければ勧められないことになる。K商事の社長は「そんなことは何も知らない」から言えただけのことだ。言うなれば、万年野党が与党の政策に何でも反対するくらいに無責任である。

私は、それだけのリフォームをすることも驚きだったが、ローンを組むのも驚きだった。家主さんが本当にリフォーム代金が支払えなかったとは思わない。家賃と同じで、無いから払えない、とは限らないし、有るから払ってくる、とも限らない。滞っていたリフォーム代金の20万だって家主さんがその気になれば払えたと思っている。ご高齢といっても、全く貯えも無くアパート経営をしている人などいない。

家主さんが「リフォーム代金の支払いを滞らす」というのは、家賃を滞納しているのと(立場が代わっただけで)やってることは同じだ。

結局、去年の春の分はリフォームから1年後にようやく振り込まれてきたようだ。仮に、まだ当社で管理していたとしても、業者は今後そのアパートの仕事は受けたくなくなるものだろう。家主さんは新しい業者への支払い・・・、当面は直ぐするに違いない。


修正広告の依頼をした後、私はK商事の社長に電話をした。

本音では非常に憤慨していたが、文句を言うためではない。


                                  続く

posted by poohpapa at 06:00| Comment(4) | 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ハー・・・(深いため息)

何だかなぁ・・・と考えさせられます。

不動産仲介(賃貸)って売る商品を自分で持っているわけではなく、信頼によって家主様の財産(物件)を預かり、信頼によって借主様に物件をお貸しする責任を負うわけですよね。

そこまでやらなきゃいけないんですね。
と、いうかpoohpapaさんのお人柄・プライドですね。

なのに、なのに、無責任なことを言うK商事にも
腹が立ちますがその家主さんもどんなお考えなんでしょう・・ってか何も考えてないのか。

そのお年で担保があるにしても、ローンって・・・

キチンと判断できる方なら良いのですが。

余計なお世話ですね。

続きを読ませていただきます。
Posted by ピュア at 2010年09月28日 14:25
ゲスな大家さんと、ゲスな業者さんですね。

多分、色んな状況でリフォームしても客付きはあまり期待出来ない物件だったんだと憶測します。
全く違う仕事なので、どうしたらいいのかはわかりませんけど、


仲間から同じような話を聞いたら、
「飲もうか!」

この後、その大家さんとは円満に離れることを忠告すると思います。


取りあえず、「お疲れさまです」。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
蝿は自分が蝿だと言う事を知りませんし、
ゴキブリは、自分がゴキブリだと言う事を知りません。
残念ですけど、本人の責任です。


ではでは。
Posted by ina at 2010年09月28日 21:23
ピュアさん、おはようございます

私からすれば、たとえローンを組むにしても、別の大きなリフォームをするくらいなら、「だったら、うちのリフォーム業者さんの分を先に払ってやってよ」と言いたくなります。

当社で立て替えている分の大半は家賃で、毎月の月初めには常に立て替え額は100万を超えています。うちが立て替えている分の中にはその家主さんのアパートの入居者の分もあります。慢性的な滞納者です。そこにきて、家主さんの分まで立て替えなければならないとしたら相当にキツイし、困るんですよ。

月によっては給料が持って帰れない時もあります。滞納さえなければ何てことはないのですが・・・。それでも、原則として厳しい取立てなどしないのですよ、滞納者の苦しい状況も解かってますし。ちゃんと事前に連絡をくれればこちらもなるだけ踏ん張って待ちます。

家賃の管理手数料を5%頂いているのと、なるだけ家主さんにご迷惑が掛からないように、と思っているからですが、通じないと寂しいですね。言いにくいとは思いますが、「こういう事情で、まだリフォーム代金を支払えていないのですが、オタクから業者さんに少し待ってくださるようお願いして頂けませんか」とか相談があれば何とでもなるんですがねえ・・・。

業者も、うちとの付き合いを考えてギリギリまで辛抱するので、私に相談があった時には既に限界点に達していたりします。それが解かっているから私も「直ぐに立て替えなければ」と思うのですよ。

家賃が入っていようがいまいが当社で月初めに全額そろえて振り込んでいるので、言われたことはありませんが、それでは家賃滞納している入居者がいても家主さんは文句など言えませんよね。

私が、あまり家主さんに(悪い)情報を与えないようにしているのもいけないのかも知れません。

「こっちが思っているほど相手はこっちのことなど考えていないもの」、それで当然なんだといつも自分に言い聞かせているんですが・・・。

Posted by poohpapa at 2010年09月29日 07:21
inaさん、おはようございます

物件としては、K商事の提案どおりに、ウォシュレットに交換したり、現在は押入れになっている空間をクローゼットにしたり、テレビドアモニターフォンに替えたり、照明器具を最初から2基設置したりすれば、かなり見栄えはします。もちろん、問題は外観ですが、室内を見てもらえばカバーできるでしょう。環境もけっこういいですから。

春先に一組、とても人柄の良い親子の案内をしましたが、他社の物件に決められてしまいました。本当に良いお客さんだったので私としても悔しかったのですが・・・。

実は、私のほうこそ、K商事が打っている業配広告を一度も見たことが無いのですよ。路線(JRと西武線)は違っても、当然に当社(の地域の業者)にも配布があるハズなんですが・・・。

この先、K商事がそのアパートの空室募集をしていて、うちにピッタリ条件が当て嵌まるお客さんがいたとしても、うちは紹介はしないと思います。私も、その・・・、器が小さいので(爆)

たぶん私だけではないと思います。結局、K商事がそういうことをしていると家主さんの為にも良くないと思うのですが、こう言ってはナンですが、苦労が足りない(身についてない)んですね。


ところで、階下のMさんちに、動物病院で紹介された野良の「あずき」ちゃんが来て飼われるようになって1年が経ちました。野良、と言えば・・・、買い物に出掛けたリすると近所で、2年前に事故で亡くなったミューとそっくりの猫を見かけたりします。うちのと「きっとミューと兄弟なんだろうね」などと話しています。

その節はinaさんにもたいへんなお気遣いとご心配を頂きまして有り難うございました。今も時折、思い出しておりますm(_)m

Posted by poohpapa at 2010年09月29日 07:48
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