2010年09月29日

私が「こいつだけは赦さない」と思っている同業者 4

本当はハラワタが煮えくりたぎっていたが、そこをグッと抑えて、

「この度は当社の管理物件の家主さんにリフォームのアドバイスをして頂いたようで、お陰さまでアパートがキレイになりますので、私どももとても嬉しく思っております。ワケあって、私がアドバイス出来ないでいたもので、社長様がアドバイスしてくださったこと、本当に有り難く思っております。今後とも宜しくお願いします」、と言うと、

「それ、どういう意味?」と訊く。

「そのままの意味ですが」と答えると、「ふ〜ん。うちはもう家主さんから『今後はオタクで管理してくれ』と頼まれてるよ。『うちは降りることになったから宜しく』という意味かと思ったよ」と言う。皮肉はお互い様だが、勝ち誇ったような雰囲気であった。

管理云々は気付いていたが、「私は家主さんからまだ直接そのような話は伺っておりません。ですから現時点では何も申し上げようがありません」と言うと、「とにかく、うちは頼まれてるから。だいたい、今時キレイにしないで値下げだけで対応しようったって、それじゃ決まるワケないんだよ。アンタ、管理会社ならちゃんと言ってあげないと。うちだって、もう何十人も案内してるけど決まらないんだから。うちも案内だけしててもつまらないからさあ」と一方的に言う。言ってることは間違いではない。だが、「うちも案内だけしててもつまらない」という意味がよく解からない。決まれば手数料が入るのだから。

案内して決まっても手数料にしかならないだから管理までさせてもらわないとつまらない、という思考は頂けない。それだと、他社の管理物件に客を案内するなら、ゆくゆくは管理までさせてもらうのが前提、という馬鹿な話になる。だいたいがこの社長、最初は普通に電話に出たが、私が低姿勢に話し始めたら直ぐ横柄な物言いに変わっている。それだけでこの社長の器がどの程度のものか解かる。

ボクシングのタイトルマッチの試合前の会見や計量の際、互いに罵ったり威嚇したり、ということはよくある。そうやって相手を萎縮させようとするのと自分を鼓舞するのと、試合を盛り上げるためにやっていることで、KOした後、うな垂れている敗者に「どうだ、俺の強さを思い知ったか!」などとは、あの亀田兄弟でもやらないものだ。

これが、「この度は、事の行きがかり上、うちが管理を頼まれることになりました。御社に負けないよう一生懸命に管理させて頂きますので、今後とも宜しくお願いします」くらいの出方をしていたなら、「ま、しょうがないか」とも思えただろうし、入居者のクセの伝授や契約書のコピーとか引継ぎ事務でも協力できただろうけど、ああ横柄な物言いをされたんではその気も失せる。その前に、「オタクの広告なんか見たこと無いよ」でアウトだったけど。


下世話な例え話で申し訳ないが、例えて言うなら、

ある男が、よその奥さんから悩み事の相談に乗っていた。
(K商事の社長が、当社管理物件の家主さんの相談に乗っていた)

奥さんに「奥さんの気持ちはよく解かるよ。それは旦那がいけない。私は旦那が働いてる姿を見たことが無い。私だったらこんな素敵な奥さんを粗末にしたりはしない」と話した。
(空室が埋まらないのは管理会社がイケナイ。私はオタクのアパートの広告など見たことが無い。私だったら、リフォームのアドバイスも業者の紹介も融資してくれそうな銀行の紹介もするのに)

奥さんが喜びそうな甘い言葉で口説いて関係を持ち、旦那にバレたら「俺だってただ相談に乗るだけじゃ面白くないからさあ。抱かせてもらわないとつまらないだろが」、と開き直るようなものだ。
(うちは案内だけさせられて、決まっても手数料を100%もらうだけじゃつまらない。管理までやらせてくれないと合わない)

という話になる。

案内して、決まれば1ヶ月分(100%)の手数料が入るのである。それで満足しない、というのは欲のかき過ぎであろう。

仮に家主さんのほうから当社の管理の内容で愚痴を零したとする。それに何の検証も無く「待ってました」とばかり飛びついて同調するのも感心しない。それは、同居している両親と嫁や娘婿との関係と一緒で、親が「同居している子供夫婦のことで愚痴を零した」なら、他の兄弟は安易に同調しないで軽く親をたしなめるくらいでなければならないのと同じだ。ま、ほとんどが機会に乗じて「自分たちの点数を稼ごうとする」ものだが。

K商事は創業40年を超える老舗なんだから、K商事こそが自ら同業者に規範を示さないでどうするというのか。自分だって管理上でいろんな苦労をしているだろうに、それが全く身につくことなく生きてもいない、というのでは、社会人として恥ずかしいではないか。


近隣の或る業者さんからは、こんな話も聞いた。

K商事の隣にずいぶん長く空いている貸店舗があって、K商事の貼紙がしてあったので「うちのお客さんが場所を気に入ってるから紹介させて欲しい」と言ったら、K商事の社長から「そこの大家さん、うちの直の客でないとダメだって言ってるから」と断られたとか。

常識的には有り得ない話である。家主さんがそんなことを言うハズがない。K商事の直の客でなければ貸せない合理的な理由など何も無い。他からの申し込みであっても契約はK商事でするのだし、何かあれば当然にK商事が間に入って世話してくれるのだから。

考えられるとしたら、家主さんが(可能性は低いが)「客付け業者が手数料100%受け取る場合の元付け業者への広告代名目での支払いを渋っている」か、「K商事が収入の全てを独り占めしようとしているか」である。家主さんは少しでも早く決めてもらいたいのだから、そんなことは言っていないのでは、と思えてならない。だとしたら、家主さんにとってはとても不幸なことだと思う。


この記事の表題を、私が「こいつだけは赦さない」と思っている同業者、としていて、私が「こいつだけは赦さない」と思っている家主と同業者、にしていないのは、私も20年近くお世話になった、ということと、どこに頼むかは家主さんがお決めになること、ということ。そして、長く付き合っていても信頼関係を築けなかったのは私の落ち度でもある、と認識している(自分に言い聞かせている)からで、それでも、本音では「言いたいこと」は山ほどある。

ふだん、初対面でも直ぐ打ち解けて親友付き合いできる相手もいれば、10年20年付き合っていても心が通わない相手というのも必ずいる。どちらが正しいとか間違っているとかでなく相性の問題なんだろう。これは皮肉だが、互いにそういう相手と付き合いたければ好きにすればいい。それぞれの家主さんと当社の関係は「お互い様」だがK商事と当社は違う。今まで何の交流も無かったのだから。


K商事への電話を切った後、家主さんから直ぐに電話があった。


                                 続く
posted by poohpapa at 04:58| Comment(12) | 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメント書かずに我慢して読んでます。
この因業大家は、K商事に散々な目に遭って、
何年か先に『やっぱり、又お宅に管理して貰いたいんだけど…』とか泣き付いて来そうですが…

その頃までに、どうかパパ様はもっと優良な大家さんとの付き合いが増えていて欲しいです。
そして、こう言って頂きたい
『その節は大変お世話になりました。あれから当社は新しい大家様との御縁が増えまして、
現在は管理させて頂く物件を過分に抱えている状態でして…云々』

だからそれまで健康を損なわぬ様に、くれぐれもご自愛下さい。
子供みたいな偏食とか、してはいけま(ry
Posted by 街のクマ at 2010年09月29日 07:18
クマさん、おはようございます

私も、記事にするには躊躇いがありました。ブログは一方通行で、こちらの言い分だけが垂れ流されることになります。自分としては「間違ったことは言ってない」つもりでいても、私には分らない事情があったりもするものでしょう。

なので、「アンタが空室を埋められなかったのがいけないんだろ!」、と言われたなら反論は出来ません。その通りなんです。

家主さんに対しては「なんだかなあ・・・」くらいですが、K商事の社長に対しては正直「ふざけるな、この野郎!」なんですね。

私が仲良くしているお仲間さんと話していると、みんな「うちも新規の家主さんから相談を持ちかけられても直ぐには管理を受けないよ」と仰っていて、「まあ、ふつうはそうだよなあ」と思った次第です。だから当社は管理物件が増えません^_^;

この春先は、もう不動産会社を辞めちゃおうかな(店を畳んでどこかに就職したほうが楽だし高収入になる)と思ったりもしましたが、私を頼りにしてくださっている家主さんもいらっしゃるし、「よその不動産会社に就職しますのでついて来てください」などとは言えませんしね。

それでも、一人でやっているので、「私に何かあったら、この業者さんにお願いすれば間違いないから」とうちのに話していて、その会社の社長にも了解を頂いております。死にました、後のことは知りません、では無責任ですもんね(*^^)v

それと、支部の広報委員に召集されたことも大きかったですね。新しい活躍の場が与えられるのはとても嬉しいことなので。

それやこれやでもう少し頑張りますが、別のところで、今、非常な不義理をされていたりもしています。どんな仕事、どんな会社で働いていても苦労は付き物なんですが・・・、ごめん、愚痴ですね^_^;
Posted by poohpapa at 2010年09月29日 08:14
毎日続きが楽しみです。
心の葛藤に臨場感があっていいですね。
それより、K商事のKって何の頭文字なのか気になって、電話帳とか調べてしまいましたよ。
多摩地区にはKで始まる市町村名もありますので、あてずっぽうに「地名+商事」で調べたり(笑)
Posted by びくやま at 2010年09月29日 09:17

poohさんおはようございます。

この社長、私の早くどうにかなれ!リストに入れておきましょうか?

そのリストに入れると結構、どうにかなるんですよ 爆  

なんと政治家にも効果あるんです 爆
Posted by まねき at 2010年09月29日 10:31
いつもご苦労様です。
poohpapa様。
次で最終回ですよね。
楽しみにしてます。
しかしK商事。。。
ググったらあっさり見つかりました。
やはり40年というのがミソですね。
ドラマとかだと、そのうち自らの悪行で倒産したり
するのでしょうが、この手の業者は現実では、
しぶとく生き残るんでしょうね〜
poohpapa様もこんな業者に負けずに良心的な業者を
頑張って続けて下さい!

因みに私は今、住んでいるマンションの国勢調査の
調査員に半ば強引にされたもので、仕事に関係ない
ところで忙しい日々です。
Posted by タスク at 2010年09月29日 13:53
ホントだ。
簡単に検索できますよん。
大丈夫かなぁ?
○商事とかにしたほうが良いのかも
Posted by けろけろ at 2010年09月29日 15:32

こんばんは。
最終回を待ってから、と思ったんですがw。

詳細、今までのいきさつ等々を知らずに、あえて私の考えを述べさせていただきます。そんな家主は切った方が良いと思います。家主の返済分を肩代わりなんて、聞いたことがありません。

著作を出しているようなカリスマ大家さんのブログ、メルマガをかなりチェックしていますが、今や賃貸は真冬の時代と言っても過言ではありません。読書やセミナー参加等によって勉強し、実践するような大家は生き残り、不勉強・努力せずの大家は淘汰されるのが当たり前です。

テレビモニター付きインターホン?
ウォシュレット?
それで高めの賃料で貸し出す?

アホか!

そんな程度でうまくいけば、誰も苦労しませんよw。
ニンマリなのは、請け負ったリフォーム会社?と、そこからバックマージンを受け取るK(USO)商事とやらでしょう?
わずかばかりの賃料差額で、かけたリフォーム費用を全額回収するのにどれだけかかるんでしょうか?バカバカしい・・・

poohpapaさんも今までその家主に対しさんざん啓蒙されたと思いますが・・・

損切りは早い方が・・・
Posted by バンブー at 2010年09月29日 23:57
親方、おはようございます

返信が遅くなりまして申し訳ありません。

地名と頭文字で直ぐ出てきてしまうかも知れませんね^_^;

半年以上経ってから記事にしていますが、その都度克明にメモを取っていまして、記事自体も何度も書き直しています。こういう話はとかく感情に流されがちになるので、時間を置いて書くようにしています。

実は、2年以上前(ちょうど一昨年の夏、私が京都を旅している最中)に大事件が起きまして、当事者である入居者は今も単発的に揉め事を起こしているので、それもボチボチ書こうかと思っています。私も家主さんも、大袈裟な話でなく命の危険に晒されています。

こういう仕事をしていると、ほんと、いろいろありますね。親方も、どうぞお体を大切になさってください。いつもお気遣い有り難うございます。
Posted by poohpapa at 2010年10月08日 06:59
まねきさん、おはようございます

返信が遅くなりまして申し訳ありません。

「早くどうにかなれ!リスト」に登録して頂くと「どうにかなる」とのことでしたら、現在10人ほど該当者がいますので、是非お願いしたいと思います。先ず手始めに、この社長から、ということで。

ま、私が直接何かしなくても、同業者からここまで悪評が立っているようでは「この社長で会社が更なる発展を遂げる」ということはないと思います。先代社長が現状を知ったなら、どう思うことでしょうね・・・。

それでは、登録、宜しくお願いします。

あ・・・、ついでと言ってはナンですが、仙谷も・・・(もう入ってるか;爆)
Posted by poohpapa at 2010年10月08日 07:08
タスクさん、おはようございます

返信が遅くなりまして誠に相すみません。

ググると直ぐ出るようですね。近隣の同業者さんに見当がつくように「A不動産」という表現はしませんでした。ちなみに、「K商事とは絶対に取引しない」と仰っている東大和の業者さんの名前は「A不動産」としていますが、こちらは特定されないほうがよい、と思いまして・・・。

これ、K商事の社長が読んだ場合、反省するか激怒するか両極端だと思いますが、たぶん後者だと思いますね。私自身、謙虚な面と傲慢な面と両方を持っていますが、社長には傲慢さしかありませんので。

ところで、国勢調査の調査員、ご苦労様です。今だけの準公務員、ですね。うちの地域の調査員さん、やる気が無いのか、ポスティングして、その後、ちっとも回収に来ません。いいのかなあ・・・(*^^)v

最近は「個人情報」だのうるさいから、屁理屈並べて提出を拒む人もいそうですね。拒むと最高で50万の罰金刑、ってテレビでやってましたけど。

いろいろあるけど、お互い、頑張りましょうね!
Posted by poohpapa at 2010年10月08日 07:21
けろけろさん、おはようございます

<<○商事とかにしたほうが良いのかも

大丈夫ですよ〜。その件については、私は「確信犯」であります。
Posted by poohpapa at 2010年10月08日 07:24
バンブーさん、おはようございます

返信が大変遅くなりまして申し訳ありません。なんせ、駅前の銀行に行くのでさえフラついてるような有様でして、PCには迎えるのですが気合が入らなくて・・・、って言い訳ばっかですが^_^;

私も、家主さんから「これからK商事に管理をお願いしたいので」と言われた時はさほどのショックはありませんでした。まあ、そうなるだろうな、と思ってましたし。

基本的に、私のほうから切る、ということは滅多にしないのですよ。何らかの利益も上げさせて頂いているワケで、お世話になっているのですし、家主さんの心得違いとかあれば、先ず正しく(根気よく)指導するのも不動産業者の仕事なので。

私のほうから管理を辞退したのは20年間で3件です。そのうちの1件は、家主のあまりの汚いやり方に私は家主を怒鳴りつけました。

1件は、初期の頃の記事に書いてますが、駐車場の契約に関するトラブルに巻き込まれて、ヒドイ目に遭いました。ある入居者と「アパートの駐車場が空いたら貸す」約束を契約時に家主がしていて、しばらくして空くことになったものの家主の気が変わって「アイツには貸さない」と言い始めて、入居者には「不動産屋に任せてある」と言い、私には「アンタから断れ」と言っていて、たかだか駐車場の契約の話くらいで、家主を説得したり入居者に説明したりするために聖蹟桜ヶ丘まで3往復させられました。入居者を傷つけないように事態を収拾しなければならなかったもので。

入居者の方、約束が変わっても私を責めるでもなく、穏やかで人柄も良かったのですが、家主は頑なでした。その家主はある宗教団体に属していてとても攻撃的で、聞く耳を持たないのですよ。その時もキツかったですね。ちなみに今回の家主さんも、宗教をお持ちです。

そんなことでは入居者に対して私は今後責任を取れなくなるので「管理を辞退させて頂く」と電話すると、「アンタ、10年も付き合ってて電話一本で切るのかよ。アンタはそういう人間か!」と怒られましたが、私としては二度と顔を見たくなかったのです。家主の態度が高圧的で本当に物凄い恐怖心でしたから。

家主からすれば、「コイツは自分からは降りるとは言わないだろう」と思っていたんでしょうね。とことんイタブっても平気だろう、と高をくくっていたように思えます。

ま、その家主は異常でしたが、私は管理を引き受けている以上、余程のことがあっても自分から「降りる」と言ってはならないのでは、と思うようになりました。「恩知らず」と思われるのは何より辛いので。もちろん、管理物件が減ることが収入源に繋がる、という理由もあります。生きていくためには腹が立っても抑えるのが当然なんですし。

話が散漫になってしまって済みません。一般的には、今回のケースでは「管理を降りても良かった」のかも知れませんね。私はこういうことでは相当に辛抱強いほうだと思います。それがために、欝にこそなりませんが健康は損なっています。

ふだん「こんな思いは他の業者さんでもしているもの。自分だけが我慢できないなら自分が大人でないだけのこと」と思うようにしています。

<<poohpapaさんも今までその家主に対しさんざん啓蒙されたと思いますが・・・

今回は、結論だけ持ってこられたもので、私が意見を言う余地はありませんでしたね。ふだんも、「何部屋も空いてるから・・・」という言葉で後の言葉を飲み込んでいました。

これ、私が何を言っても、家主さんはK商事の社長のほうが信用できる(好き)と判断したのですから、家主さんと私、という関係で考えたなら、私にも非があります。ですが、K商事と私、という関係で言えば、私には全く非が無いと思えます。

でも、ま、過去の話です。そう割り切ることにします。

長々とすみません。

Posted by poohpapa at 2010年10月08日 08:12
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