2010年10月31日

私が苦手とするタイプのお客さんが来店して

夕方、40代半ばの女性が飛び込みで来店した。

「横浜に家があるんだけど、こっちで仕事するから部屋を確保しておきたいんだけど、何か紹介してくださる?」とのこと。

そこまでなら、ふつうの有り難いお客さんである。

直ぐにバッグから「他社でもらった資料」を取り出して私の意見を訊く。10枚以上はありそうだった。「ねえ、これ、どんな部屋か知ってる?」と簡単に訊くが、「良い物件であっても他社で紹介された物件」である。当社から申込みを入れるワケにはいかない。

そのうち店の外に出て私を呼び、「これなんかどうかしら?」と指差した貼紙が6万の部屋。予算は4万、と聞いていたので「それ、6万ですよ」と言うと、ビックリするような言葉が返ってきた。

「いいの、いいの、私が直接大家さんに交渉するから」

???、である。どうやって交渉すると言うのか。不動産屋が「家主さんと客とで直接値段交渉させる」なんてことは有り得ない。しかも、6万の部屋で値段交渉したとしても、せいぜい3千円の値下げであろう。5千円は無理だし、よしんば家主さんが受けてくれたとしても、少なくとも家主さんから好かれることはない。ここまでマイペースな客だと「いいから早く出ていってくれ」と言いたくなる。

幸い、客が出した資料の中に(昨日の記事の)Dホームのチラシがあったので、「この物件はいいですよ。直ぐ見せてもらったほうがいいでしょう」とDホームに行くことを勧め、行ってもらった。

当社とDホームの間は徒歩1分。客が当社を出ると直ぐDホームの社長に電話した。「こういうお客さんが今そっちに行くから、そっちでお世話して」と言うと、社長は「大丈夫、大丈夫、うちには、変わった人を相手にするのが得意なNさんがいるから」と笑う。

結局、チラシの物件ではなく別の物件で決まったようだ。Nさんの営業力は私も一目置いていて、私には真似できない。飄々とした雰囲気で、どんなにアクの強い客でも個性が封印されてしまうのだ。

もちろん当社の手数料は無い。私は、余計なストレスから逃れたかったし、客も部屋が見つかったのだから、まあ結果オーライだろう。

数日してDホームの社長から「こないだのお客さん、契約が終わったから、お礼に饅頭あげるよ」と電話があった。帰りに伺うと、饅頭を2個持たせてくれた。それでも私にとっては充分な報酬である(*^^)v
posted by poohpapa at 06:15| Comment(4) | 嫌な客 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
首尾よく、饅頭もらっちゃったかあ。
次は、「お茶が苦手」って言わなくちゃね。
Posted by ピーちゃんの身元引受人 at 2010年11月01日 09:47
たなぼたさん、おはようございます

すみません、たいへな亀レスで^_^;

一難去ってまた一難、で、ほとほと参っております。今の最大の懸念は、ある家主さんと入居者の確執でして、たぶん裁判にまで発展することになりそうです。私からすれば、「どちらが正しくてどちらが間違っている」という問題ではないですし、裁判ともなれば当然に私も証人として呼ばれます。となれば、両方から恨まれることになります。管理物件も一件失うことになるでしょう。

これ、一方に有利な証言、というのは出来ません。家主さんもお客さんもどちらも大切ですから、公正に証言した上でどちらか、或いは両方が去っていったとしても仕方ありません。迷惑な話ですが。

昨日も、うちのとレストランでランチをしている最中に入居者さんから「絶対に(家主を)訴えてやる」と電話がありまして・・・。

裁判になれば、どちらも負けますね、そういう内容です。どちらも私のアドバイスを聞いてくれなくて、というか、話した直後は「解かりました」と言っていたのに数時間で飛んでしまっていて・・・。

落ち着いたら記事にしますのでご覧ください。

あ・・・、饅頭は、美味しく頂きました(*^^)v
Posted by poohpapa at 2010年11月04日 08:58
世の中、声のデカい、図々しい人ばかり得をするのでしょうか?
誰にも迷惑掛けたく無いからと、相談しなかったのに、久し振りにかかって来た損保の担当と近況を話す内に、家の都合で私の携帯が停止したまま暫く経っている事をポロッと漏らしたら
『あ、お困りでしたら保険金の一部払い出来ますよ♪取り敢えず十万程で宜しいでしょうか?』ですと!(怒)

前に困った時にはそんな態度じゃ無かった癖に〜〜
|||(-_-;)||||||

パパ様、板挟みって辛いでしょう?
『馬鹿野郎!やってらんねぇ!!』
って、大家さんとお客さん相手に啖呵切って、こっちから縁切り出来たならストレスは溜まらないのに…

私が代わりに出て行って説教してやりたい…

Posted by 街のクマ at 2010年11月04日 12:50
クマさん、おはようございます

先に保険金の一部をもらったとしても総額は変わらないのですから、もらったほうがいいように思います。事故の所為で生活苦に陥っていることをアピールする意味からも、ですね。腹を立てたら負け、ですよ。と言いつつ、私も解かっていて激昂することしばしばですが^_^;

昨日も、家主さんから電話があって、(退去が決まっているのに)入居者のことをいろいろ調べたとかで、「とにかく、出すことを優先させましょう。今、いろいろ判ったとしても何にもなりません。私に任せてください」と言ったのですが・・・。

あと6日です。直接顔を合わせるワケではありませんが、それでも我慢できないのです。これ、本当に両方から裁判を起こします。結果は痛み分けにしかなりません。裁判をしても、どちらも傷つきます。そう話しても、どちらも理解できないでしょう。

どうしたものでしょうかねえ・・・。



Posted by poohpapa at 2010年11月05日 07:41
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