2006年05月02日

穏やかに話す、ということ

ふだん、記事の中で「馬鹿!」「死ね!」を連発している人間が言えることではないのは重々承知しているが・・・、

横田早紀江さんの言葉が、かくもアメリカ議会や大統領の胸を打ったのは何故かを考えてみた。それはきっと、「穏やかに話しているから」、ではないかと思う。

この「穏やかに話す」ことの大切さは、私の愛読書「人を動かす」の中でも書かれていて、ふだんの生活の中では私も心掛けている。

で、もし早紀江さんが感情的になって泣き叫んでいたならどうだったであろうか。おそらく、相手に引かれてしまったであろう。穏やかに、ゆっくり言葉を選んで話したことでより心に響いたもの、と思われる。多くの「子を持つ親」の共感を呼ばない訳がない。泣き叫んで訴えていたなら、「ああ、可哀想に・・・」で終わってしまっていただろう。

私も日常的に、「ふざけるな!」と怒りたい気持ちになる時がままあるが、そういう時こそ穏やかに話すようにしている。もし「人を動かす」という本に出会ってなければ、けっこう友人や取引先を失っていたかも知れない。なので、本は会社と家の両方に置いてある(*^^)v






韓国政府は日本以上に「拉致問題」に対して冷淡である気がする。
「拉致問題など南北統一を果たせば自動的に解決できるのだから、そんなのは今本腰を入れて取り組む必要は無い。それより統一こそが最優先」、とでも思っているのではないか。

だが、どう考えても「拉致問題を抱えたままの統一」は有り得ない。被害者の数も多く、複雑な事情が入り組んでいるから、北は「自由な行き来」などさせる訳にはいかないだろう。

そんなことをさせれば北の悪行が一気に表面化する。統一前に、「家族と会わせても北にとって影響が無い拉致被害者」を除いては消してしまって「拉致の事実」の大半は無かったものとする必要が北には出てくる。それが怖い。同じことは日本についても言える。

で、北の本音は「統一気運を煽っておいて出来るだけ引っ張って援助だけ引き出そう」という腹だろうし、対日本のように「拉致被害者を還せば終わる」という話ではない。なので、日韓間にも必然的に温度差が在って、政府間レベルでの日韓協力体制は整わないだろう。

私が韓国の指導者なら、北が崩壊するのを待って統一を働きかける。韓国がそうしないのは、民族の血と利権は有るが知恵が無いからだろう。

現状では、韓国には北と統一できるだけの体力も無い。先の話ではあるが、となれば日本に必ず援助を求めてくる。日本の政治屋の中には応じようとする輩も出てくるだろうが、安易に援助すれば国益に反する。韓国や北に、「先ず(反日教育や領有権問題等)正すべきを正させて後」にすべきで、「何の外交戦略も持たずに援助だけする愚」は繰り返してはならない

私は自分の子供たちにも常々、「親のカネを当てにして結婚しようとするなよ」、と言っている(爆)


さて、めぐみさんが帰還してご家族と再会できたなら、それほど嬉しいことはないが、間違ってもそれで幕引きにしてもらいたくはない。
posted by poohpapa at 05:37| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする