昨日は千葉からお客様がお見えになった。以前から私のブログをお読み頂いているNさんで、お嬢さんの部屋探しで、である。千葉を朝イチでお発ちになって、奥様とお嬢さんと3人でお越し頂いた。
私のブログの読み手さんは、「部屋探しをするなら絶対に『悪徳』に頼もう」とお考えになるか、「(読む立場だけなら笑っていられるが)良くも悪くも自分のことがブログで書かれるかも知れない不動産屋になんか行きたくない」とお考えになるか両極端で、後者のほうが圧倒的に多いであろう、と自分でもよく解かっている。
もちろん、「部屋探しは頼むけど、記事にはしないでね」と仰って頂ければ書いたりはしないし、私だって全てのお客様のことを書いているワケではない。よほど印象が良かったか悪かった時だけテーマになる。時として血祭りに上げることになる(*^^)v
べつに、記事にして鬱憤を晴らしているワケでもない。読んでいる方に「ああ、こういうことを言ったりしたりすると結局自分が損することになるのか」とか「不動産屋のこんな活用法もあるのか」とか「私もこんな素敵な人柄のお客さん(大家さん)みたいになりたい」とか、何かの参考にして頂けたら嬉しいのだが・・・、以前、コメントで「私だったら、ここのブログの管理人の店で部屋探しなんかしない」と書かれたことがあって相当に凹んだものだ。言われなくても解かっている。それが普通の感覚なんだろうし。それを「わざわざコメントしてくる」人がいることに落胆したのである。
だが、Nさんは気にせず果敢にチャレンジしてくださった。後で伺ったところでは、Nさんは周到に準備をなさっていたようだ。当サイトの「嫌な客」のカテゴリを読破してからお越しになったとか。何も、そこまで気を遣わなくても(爆)
で、事前に希望条件を伺っていて、私のほうで先に「ご希望の条件に合いそうな物件」を127件リストアップし、その中から私の今までの経験から判断して12件に絞り、いろんな角度から考慮して更に4件まで絞ってNさんのご家族の来店を待った。
ご予算は「6万から、う〜ん7万くらい・・・」と伺っていたが、そんなに良い部屋(家賃が高い部屋)でなくとも5万以下でも「そこそこ」の物件はある。女子大生だから、安全面を一番、次いで通学などの利便性、そして部屋の使い勝手、が優先順位になる。そこで、手狭だが、通学の便や安全性を考え、あるマンションの5階の部屋を第一候補としてお勧めするつもりだったが、ご来店頂いて最初に出されたご希望が「広い部屋」だったので一発でアウト。それでもいちおうイの一番で見て頂いたが、やはり広めの部屋をご所望
2番目に見て頂いたのは家賃5万1千円(共益費3千円)の物件で2階の角部屋。7畳くらいの洋間でキッチンスペースも広め。バス・トイレ別だし収納もある。大学にも徒歩10分くらいの距離。2面採光で雨戸も付いているのも高ポイント。ただ、現地に行ってみると、ドアポストに大量のチラシが溢れていて、それだと管理が不充分では、と心配にはなった。自分のことは棚に上げ、よそ様の会社のことを言えないものかも知れないが・・・。
3件目は家賃5万8千円で外がタイル張りとコンクリート打ちっ放しの、いわゆるデザイナーズマンションふう。中の壁もコンクリート打ちっ放しになっていて、寒々とした印象。今の季節だとなおさら、である。間取り的にも使い勝手が悪そう。というか無駄が多い。図面を見ただけでは解からないものだし、着いて外観だけ見た時には「あ、コレで決まりかな」と思えるくらいのマンションだったが、何と言うか、住む人のことは考えてなくて見掛け倒しだった。
そして4件目、家賃5万3千円(共益費5千円:水道代込み)のオートロックのマンション。こちらはユニットバス。明るくて駅にも近いが、総合的に見たなら2番目の物件が優る。それは私の意見もご本人の意見も全く同じであった。ということは、お嬢さんは適正な判断力をお持ち、だと言えると思う。プロの不動産屋が「こういう理由でこの部屋は止めたほうがいいですよ」とアドバイスしているのに「や〜だ、こっちのほうがいいモン」とダダをこねないのだから。両親の負担も考えて「高い部屋を望まない」のも嬉しい。
ところで、お嬢さんに「上戸彩に似てる、って言われない?」と訊くと、「一度だけ言われたことがあります」とのこと。するとお母さんが「この子より、上のお姉ちゃんのほうが似てますよ」とのこと。へえ、ならば次回は是非ともお連れ頂きたい(*^^)v
一通り物件を見終えたところで遅めのランチをとることに。私が高島屋の日本食レストラン「てしまんま」にお連れした。ここは「卵かけご飯」がウリで、お代わり自由。好きなだけ何杯でも食べられる。
美味しそうに「卵かけご飯」を流し込むお嬢さんを見ていて、「うん、やはり、実に似ている」と思った。
気持ちいい食べっぷりが「ギャル曽根」にもソックリだ
当然に支払いは私がするつもりだったのだが、奥様が「お手洗いに」と席を立たれた際に済ませてしまわれてて、正直焦ったし後悔した。こんなことなら伊勢丹の寿司店「魯山」にお連れすれば良かった、と・・・(ウソ、冗談、ホントだってば^_^;)
はるばる千葉からお越し頂いたのに食事までご馳走になってしまった。ご主人は「うちのにしては上出来」と謙遜なさっていたが、後でうちのに話したら「そういうことって、取ってくっ付けたようには出来ないもの」と言っていて、私も同感である。ふだんから訓練されていなければ「さりげなく、相手に悟られずに」など出来ない。
その後、国立駅前の(2件目の物件の)管理会社まで出向いて直接店頭で申込書を書いて頂いた。そうすることで(お顔を見てるので)後の手続きがスムーズに運ぶことになる。ご足労をお掛けするが、必要書類等の説明も間接的にならずに間違いも起きにくい。
朝の10時にご来店頂き、全て完了したのが夕方6時頃。私にとっては「まさに理想的な部屋探し」をさせて頂けた。実質的に見て頂いたのは4物件だけだが、それは数的にも理想的なものである。多すぎても少なくてもいけない。予め当方をご信用頂けて候補を絞らせてくださったのは実に有り難いこと。それでも、実際にお目にかかって更にご本人からも詳しく希望条件を伺い、(今回は必要なかったが)修正が必要なら摺り合わせもしなくてはならない。ゆっくり世間話もして、人間関係(信頼関係)も築くことが出来た。
ご主人から「お疲れになったでしょう」と労いの言葉をかけて頂いたが、当然に「心地よい疲れ」であるから疲れは感じない。これで「気に入った部屋が無かったからまた来ます」(たいていはもう来ない)なら翌日は間違いなく臨時休業になるし、この記事のカテゴリは「嫌な客」になる(爆)
お嬢さんに「生活費が足りなくなったら飯くらい奢るからいつでもおいで。友だちも誘っていいよ。『私の言うことなら何でもきく不動産屋がいるから』って言えばいいんだから」と言うと、脇からお父さんが「いやいや、それだと誤解されるから」と仰る。ご尤も
素敵なご家族に出会えて、久しぶりに幸せな一日だった
「理解」、されたらどうします?
私は滅法気が効かないので、そういったことが自然にできる人が羨ましいです。
ギクシャクあわわ…なことになってしまう。
<<「理解」、されたらどうします?
はい、もちろん、受けて立ちます(キッパリ!)(*^^)v
目を覆いたくなるような若者が多い中で、しっかりした学生さんに出会うと、ホント、嬉しくなりますね(*^^)v
せっかくのお申し出ではありますが、昔から言われておりますように「仕事するなら大人数で、美味しいものを食べるなら少人数で」でありますので、美味しいところは私一人で頂戴いたします。
悪しからずご了承くださいm(_)m
若い人たち、とくに異性の人が、こんなオッサンでも引かずに話し相手になってくれる、というのは嬉しいものがありますね。「ああ、いいお嫁さんになれるな」と思いますしね。
でね、例えば若い人に食事を奢ったとしても、逆にこちらは元気をもらえますので、それで貸し借り無しの対等です。同年代と飲みに行ったら互いに愚痴のこぼし合いですから、割り勘でないなら貸し借りだけが残ります。まあ、そういう感覚なのでありますよ(*^^)v