昨日の夕方来店することになっていた滞納者、結局、来なかった。
実は土曜日に来ることになっていたのだが、朝早く開店前に一度電話が入っていて、誰からの電話かは着信記録で分かっていたが、こちらからは掛けなかった。メッセージが残っていなくても他の着信記録にはたいていは折り返しの電話をしているが、この滞納者の場合「どれだけ責任を感じているか計る」意味で掛けなかったのだ。
案の定それっきりで、日曜日の夕方電話があって「昨日電話したんですけど・・・」と言う。電話して私が出なければ、携帯の番号だって知っているんだから携帯に掛けてくればいい。掛けてこない、ということは「(いなくて)助かった・・・」くらいに思っていることになる。
で、昨日の約束も「仕事が終わってから行くんで、何時になるか分からない」と言っていて、「でしたら事前に何時になるか必ず電話してください」と言ってあったのだが、6時過ぎても電話が無い。と言うことは、直ぐ「これから向かう」と電話が入っても7時前に到着することは不可能だ。それで6時10分に仕方なくこちらから電話すると、「ああ、すみません。まだ仕事なんで・・・」と言う。
「電話する約束になってたよね。こちらから電話しなければ何時まで待たされたか解からないじゃん」と叱ると、「ああ、すみません。明日5時に仕事が終われたら行きますから」と言う。
これじゃ200万以上も滞納するワケだ。救いようがない。
2年前、家主さんから「今(6万4千円の家賃に対して)218万も滞納してるのがいて、オタクで相談に乗ってもらえないか」と依頼を受け、夜、家主さんのお宅まで出向いて、本人と連帯保証人である母親を呼んで返済計画を話し合ったのだが、一月ほど前に家主さんから電話があって「約束が守られてなくて、今は237万になってんだけど」とのこと。無理な返済計画は立てさせてなくて5年で返させる内容だったのだが、それすらも守られてないようだ。
家主さんも、何でそんなになるまで黙っていたのか。「何度もエ◎ブルには頼んでて、その都度『担当者が退職した』って言われて話が振り出しに戻るんだよ」と仰っていたが、それにしても「余裕ありすぎ」だと思う。相手は既に末期症状なんだから。
昨日の夜、家主さんに電話して「今日来てもらうことになっていましたが、向こうからの連絡はなく、こちらから電話して明日来ることになりました。もう出て行ってもらうしかないですね」と提案すると、家主さんも「良心が無くっちゃダメだな、仕方ないな」とのこと。2年前に立ち退いてもらうべきだったと後悔した。家主さんも「会えばイイ奴で、しょうがない、もう少し待ってやるか、と思っちゃうんだよ」と仰っていて、私も初対面で「さあ出て行け」と言うのも躊躇って、もう一度だけチャンスをやろう、と思ったのだが、ダメな人間はとことんダメ、ということだろう。
奥さんも子供もいるが、先日、アパートを訪ねたら居留守を使って出てこない。しばらく外で観察していたらバルコニー側の窓が開いて洗濯物を取り込んでいた。こっちは名乗っていたのだから用件は解かっているだろうし、再度ノックして名乗ったが出てこない。
これが、必死で返そうと頑張っているのが分かれば、こちらも家主さんに「本人も少しずつでも返済しようと頑張ってるし、様子を見てやってください」ともお願いできるが、これじゃあ無理だ。
他にも、相当な滞納になってから取立てを依頼されているケースもいくつかあって、どのケースも職業は堅気っぽくないものだから、うちのには「そういう滞納者」と会う日は「もし僕が帰らなかったら、今日会っていたのはコイツだからね」と、その日の予定を話して、もしもの時の犯人が分かるようにしてある。それほどまでの仕事をしても手数料は無い。報酬基準が無いのだから仕方ないが。
取立て専門業者に依頼すれば、入居中なら取り立て額の20%、退去後は50%が相場だが、管理をしている(?)というだけで手間賃が0になる。この滞納者のケースなど、まだ当社の管理物件に完全に移行しているワケでもない。入れた業者はまだ管理している。
もし取り立てを有料にしたなら、今と同じことをしていて、不動産業としての収入より取り立て業としての稼ぎのほうが多くなりそうだ。それをタダでやっているんだから我ながら凄いサービス精神だと思う。本来、滞納家賃の督促は家主さんの責任でご自身ですべきこと。不動産屋がサービスでしなければならない(タダで当たり前の)ものではない。回収の過程で交渉事が発生すると弁護士法に抵触する可能性もある。だが、私が有料にしたなら何人かの家主さんは離れていくだろう。宅建業協会で明確な基準を打ち出してもらえると有り難いのだが、それも法的根拠が得られなくて無理そうだ。
滞納者が迷惑を掛けている相手は家主さんだけではない。
では「本音は、手間賃が欲しいのか要らないのか」と訊かれれば、「相手によりけり」ということになる。これは私だけでなく多くの不動産屋の本音だろう。せめて、不動産屋の苦労が解かってもらえればそれだけでいいのだが・・・。
さて、今日、ちゃんと来たなら、どう料理してやったものか・・・。
家賃を払わないで生活しているというのは、どういう感情が働くものなんでしょうか。
法遵守以前の問題なので、理解しにくいですが、子供がなぁ…どうなるんだろうか。
払うべきものを理由も説明せず滞納する人も信じられないですが、滞納者の回収を不動産屋さんがしなければならない、というのも理不尽ですね…。
「あいつ勤務態度悪いから、お前の方から1ヶ月前の契約解除通達出しておいてよ」と投げっぱなしする上司と似通っていて、切なくなります。
エ◎ブルさんが早いうちからちゃんと手を打っていれば、こんなことにはならなかったでしょうに…。
税金も払わない(または還付されている)。家賃も給食費も・・・。で、母子家庭の手当てもらって、最終的には生活保護需給ですなぁ。
僕のポリシーとしては、この種類の人たちとは係わり合いにならない。って、ところなんですが、poohpapaさんは職業柄止むを得ないですねぇ・・。
僕の世代は学校や両親に「蟻ときりぎりす」の話を聞かされて、「蟻」は良くて「きりぎりす」は悪い、と教えられてきました。が、世の中には色々な考え方があって、「蟻」が悪いと考える人たちもいるようです。
蟻は十分に裕福な暮らしをしていて(えさが十分にあって)、困っている「きりぎりす」を見殺しにしたわけです。自分が(見かけ上)裕福であっても、見殺しにするような連中は最低だ! と・・・。
さて、これからの日本人はどういう考え方をしていかなければならないのでしょうか?
僕はきりぎりすにならないことが自分のプライドだと考えています。
奥さん・・・、たぶん、同じなんだと思います。先日訪問した際も、ドアをノックして名乗っていたのですが出てきてくれませんでしたから。
子供も、良くは育たないんじゃないかな、と思っています。そういう両親を見て、育てられて、反面教師にしてくれる、とは思えませんので。
家主さんに、「私からエ◎ブルに電話して、『オタクで管理していて、オタクで入居させた入居者が現在家賃を237万滞納していて、その回収を当社が依頼されたんだけど、オタクはノータッチでいるのか何らかの責任を果たすのか伺いたい』と話してかまいませんかね」と話して、了解をもらいました。もちろん、エ◎ブルも督促をすることになっても当社が降りることはありませんが。
これ、立ち退いてもらうことになったら、立ち退きの決断をするのは家主さんで、実行するのは不動産屋、ということになります。いわば、家主さんが裁判長で「死刑判決」を出し、実際に死刑を執行する刑務官は不動産屋、ということになります。う〜ん、割に合いませんね(*^^)v
刀次さんへの返信にも書きましたが、エ◎ブルに「責任を果たすつもりがあるかどうか」を、やはり聞いておこうと思っています。
先日、101号室が空いて、家主さんからは「これからはB棟もオタクでやってもらえないか」との話がありまして、それはずっと以前から言われていたのですが、「当社としては、家主さんからハッキリ向こうの専任契約を切って頂かないと動けませんので」と話して、まだお引き受けしてなかったのです。
家主さんからエ◎ブルに話してもらったら「どうしても、201号室だけは当社でやらせてほしい」と言われて家主さんが「まあしょうがないか」と許してしまったので、ちょっと「やりにくい」ことになっています。
で、そういう要求をするなら、取り立てもやらなければならない、と私は思うのです。美味しいところだけ持っていって尻拭いはしない、というのでは無責任でヒドイ話ですもんね。まだ2部屋空いているんですよ。家主さんは、今後は当社を通すようにと話してくれていますが、エ◎ブルの経営方針からして、それだともうお客さんは紹介しないでしょう。
ちなみに、エ◎ブルは「当社は仲介料は家賃の0.5ヶ月分だけ」と謳っていますが、その家主さんから伺ったところによれば、家主さんには広告料を請求しています。それでは意味がありません。その広告代だって実のところは借主が負担しているのですから。
ところで、近頃は「キリギリス型」の人間が増えてきましたね。若い頃にパア〜っと遣って、歳取ったら福祉のお世話になろう、というタイプの人間。こんなのが増えたら世も末ですね。