2006年06月17日

NYの家主さん一時帰国(^^♪

度々記事()にさせて頂いているNY在住の(私が今お借りしているマンションのオーナーでもいらっしゃる)家主さんご夫妻が所用で帰国なさっていて、慌しい日程の中ご一緒に食事させて頂いた。

会話の中で、興味深いNYの不動産事情も伺うことが出来た。

家主さんが長年住み慣れたNYから一旦日本に戻る際に手離されたマンションが、4年後には倍の価格にまで上昇していたことや、NYのマンハッタンでのワンルームの家賃相場が、なんと1500ドル(約15万)もしていること、そして極め付けは不動産屋の手数料収入の話である。日本では考えられないほどNYの不動産屋は儲けて・・・、いや荒稼ぎしているのだ。

と言っても、不動産仲介業の上に「ブローカー」というものがあって、儲けられるのはブローカーになれた人だけ。そのブローカーになるためには試験も有るし、何年か続けて決められた売り上げを達成しなければならず、ブローカーになれても、その後の成績如何では資格を失うこともあるとか。厳しい世界だが収入はケタ違いである。

日本で「ブローカー」と言うと、裏で商売の間に入って多額のマージンを掠め取る存在、という土地ころがし的なイメージでしかないが、アメリカでは大変なポストである。仮に日本で「信用できない職種を3つ挙げよ」と言ったなら、不動産屋は必ず入ってくるものだろうが、アメリカでは不動産屋は市民から信用される職種の上位に入る。

あ、ちなみに、私が選ぶ(日本で)信用できない職種ベスト3は、
教師」「銀行員」「警察官」である。「信用できない」と言うよりは、「信用してはならない」、が正しいかと思う。

で、アメリカでは、短期留学のホームステイ先の斡旋なども不動産業者がしていて、やはり法外とも言える多額の手数料収入を得ているとか。しかも、ホームステイとは名ばかりで、日本で言う「下宿」くらいのものであることも多く、それでも「自分で手配できない人」は業者に頼らざるを得ない。アメリカでは、それは「ぼったくり」ではなく「当然のビジネス」ということなのだろう。

「○○さんもNYに来て資格を取って、日本人や日本企業相手の仲介をしたらいいのに」、と家主さんは(簡単に)仰るが、この世に生を受けて54年半、私は日本語以外は話したことが無い。稀に話すことはあっても、旅行先での必要最低限の言葉である(*^^)v

「こんにちは」
「お願いします」
「ありがとう」
「少し安くなりますか?」
「おネエさん、一晩いくら?」


たくさんの愚痴を聞いて頂き、楽しい時間がアット言う間に過ぎて、予想通り、というか、案の定、食事代は家主さんが「払う」と仰る。

そこで、私は予め用意しておいた「とっておき」のセリフをぶつけた。





ダメですよ、ここ、ドル、使えませんから


posted by poohpapa at 06:31| 家主さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする