今回は前もってネットでメニューを調べておいて、席に着いて直ぐ、こちらのメニューを注文した。ランチにしては贅沢、と言える。
先ず、お冷やとフィンガーボールが運ばれてきて、しばらくしてウエイトレスの娘さんが俎板のようなものの上に「生きたロブスター」を乗せて持ってきて、「お二人様ですと、こちらの標準サイズのものになりますが宜しいでしょうか?」、と尋ねる。
え、え、え、え〜・・・、である。
そんなの、「アナタの注文により、これから調理する為に、このロブスターを殺すことになりますが、宜しいですね」、と念押しされているようなものだ。まるで死刑執行人になったような気分である。そんなこと客にいちいち訊かずに調理して出してくれれば良さそうなものである。今は生きているけど、数分後には沸騰した鍋の中に放り込まれるのを想像したら、とても食べられるモンではない。
ある意味、「活け造り」より残酷である。客にとっても。
さとひろに、「なんだか可哀想だね」と言うと、「でも、遅かれ早かれ誰かが注文して食べられてしまうんだから仕方ないよ」、とのこと。
そうだった、女は現実的であることを、すっかり忘れていた・・・

10分ほどして茹で上がったロブスターが出てきたが、悲しかった。
「せめて、残さないようにキレイに食べてあげようよ」と、さとひろから言われて、改めて「いただきます」の意味をかみしめた。
ウルウルきてしまったが美味しくはあった。って、食うんかい!(爆)