ま、当然そうなるだろうな、と思っていたが、
アル・カーイダによるアメリカの同盟国への報復宣言、
これからはおちおち海外旅行など行けなくなる。(ほとんどそうだが)とくに航空機を使う旅行は怖いものがある。彼らにとって、アメリカの同盟国として日本は上位で名前が挙がる国だろうし。
これ、たまにしか旅行しない私なんかはいいけど、旅行会社の添乗員さんにとっては深刻な問題だろう。テロの標的は航空機だけに限らないが、圧倒的にテロに巻き込まれる可能性は高いものだから。
オバマ大統領、そりゃあ自分の支持率アップには役立つし、国民感情的にも「ウサマ・ビンラーディン殺害」のニュースは911テロの遺族や愛国者からの受けはいいものだろうけど、どうもアメリカのやり方はいつも(中国とは別の意味で)独善的で傲慢な気がする。
古い話になるが、だいたいがオバマさん、「核兵器を根絶しよう」と言っただけでノーベル平和賞を貰っているけど、中高生が「今度の期末試験、頑張ります」と宣言しただけで通信簿に5を付ける教師などいないもの。日本でも菅さんは自分の支持率と延命だけしか考えてないし、政治家なんか何処の国でも「当選してナンボ」で、自分のことしか考えてなくて、ホント、信用できない。「核兵器を根絶しよう」と宣言した同じ口で「ビンラーディン殺害」を指示(容認)していたワケだから、今からでもノーベル賞を返上して欲しいものだ。これでもし大きなテロが起きたら、オバマさん、いったいどんな顔して会見するんだろ、と思う。
アメリカに移送したなら奪還テロも起きるだろうけど、問答無用で殺害するしかなかったものだろうか・・・。
アメリカは、「隣家の夫婦喧嘩がうるさくて眠れないから」とその家に上がりこんで、子供たちの目の前で父親を半殺しにしてしまうようなことを平気でする。「アメリカこそが正義で、世界の平和はアメリカが保っている」と胸を張るが、何でも力で押さえつけようとすれば反感を持たれるのは当然であろう。
テロを口実にしているが、基本的に「その国」のことは「その国」に任せるべきで、他国は食料や医療の公正な支援をするに留めるべきだ。自国への支持、その国への影響力が狙いだろうけど手段が甚だ乱暴である。それでも、姑息で狡猾な中国よりマシだが、アメリカは時に傍迷惑な友人となる。これからアメリカ以外の国でも、無関係な人たちの血が多く流れることになるんだろう・・・。
高校時代、私は友人と議論していてこう話したことがある。
「戦争の本当の怖さ、というのは、もしかすると、大勢の人が殺されるそのことより、普段では赦されない殺人という行為が戦争という名の下に正当化されてしまうことじゃないかな」、と。
イスラムの過激派もアメリカも、互いに自らの正当性を主張して戦っているけど、掲げている大義名分はどちらも「こじつけの理由」であって、ある意味、アメリカもテロをやっているようなものだ。
広域暴力団の組長が対立する暴力団に暗殺されたからといって、それで抗争が沈静化する、なんてことは有り得ない。さらに抗争が激化して「市民が流れ弾に当たる」なんてことも起きるものだろう。
イスラムの過激派が壊滅したりアメリカと手打ちをする、なんてことは当分は望めそうもないから、原発と比較するのは間違いであっても、私には、これから起こる予測不可能な報復テロのほうが(ある程度)予測可能な原発の放射能汚染より遥かに怖い気がする。
自国の国益優先の考え方では国際関係の紛争を解決できません。
損得/国益を超えた倫理上で考え出された理念が必要であると考えます。
その上でご指摘の
「基本的に「その国」のことは「その国」に任せるべきで、他国は食料や医療の公正な支援をするに留めるべきだ。」
は納得できます。
余程の国民性でなければ他国に干渉して自国に取って都合のよい他国となる見通しはありません。
戦後で言えば日本とドイツ以外の国ではどうにも成らなかった経験が全く生かされていない、
その日本もドイツも共通する国民性がありますが、果たして現状の他国ではどうでしょう?。
現代の法治国家でこんなことが堂々と行われて、
何も問題にならないなんて信じられません。
テロとの戦いとは言っても要はあだ討ちに過ぎず、
まるで水戸黄門の世界のようです。
何より、ビンラディン一人の命を取る為に生じた、
9.11の被害者よりはるかに膨大な数の自国兵士の死を
理不尽とは思わないのでしょうか。
イスラエルとパレスチナの争いと同じで、
報復は報復を生み永久に終わりません。
これからも死ななくていい人が沢山命を失うでしょう。
愚かですね。
アメリカという国は、ある意味「懐が深く大様」で好きな国ですが、時に傲慢さが鼻につく時がありますね。良く言えば親分肌ですが、ドラえもんに出てくるジャイアンみたいなところもあって。
今、中国が、発展する経済力をバックにアフリカ諸国のほとんどを属国にすべく、独裁国家(政府)に対しても経済的な援助や武器の援助をしていますね。日本を始めとして、中国の安い人件費に釣られて中国に進出した大企業が、間接的に中国の覇権主義に手を貸していることになります。それによって国民が苦しめられることになりますが、中国はそんなことは気にしません。それは今のアメリカも似たようなものですね。
いつか中国がアメリカのようになり、と言うか既に「中国が世界一」と思っていそうですが、それら最貧独裁国の国民から生まれたテロ組織の標的になる可能性もあるでしょう。
多くの国が、アメリカの失敗から学んでいって欲しいものですね。
少なくとも、「問答無用」で殺してしまうのはないものでしょう。民主主義を標榜する法治国家なのですから。例え生け捕りしても、他のアジトの事を白状することは無いにしても、いくらなんでも滅茶苦茶です。どうやら最後は無抵抗だったようですしリンチ殺人でしかありません。
アルカーイダによる911テロはもちろん間違っていますが、アメリカは中東やアジアで今まで何をしてきたのか、ということですね。
これ、忠臣蔵に例えるなら、ビンラーディンが吉良上野介でなく浅野内匠頭、つまり逆かも知れませんね。今までさんざん嫌がらせをしていたのはアメリカなのですから。アメリカが911の仇討ちをしたのでなく本当の(?)仇討ちはこれから始まるように思えます。今、私たちは無間地獄の入口に立たされています。
それにしても、国連は全く機能していません。不思議なことです。
私も、うちのといつも話しています。「順番が違うだろ、やるなら北朝鮮が先だろ!」と。ビンラーディンをああいう形で殺害できるなら金正日一族に対してだって可能なハズですもんね。
アメリカは北朝鮮なんか問題にしてないんでしょう、他で手一杯で。