2011年06月03日

うちらは、互いに「手数料半分でも満足」の不動産屋

最近の客付業者の仲介料は100%、と相場が決まっているが、仲良くしている同業者と当社とで手数料半分の仕事をした。手抜き仕事をした、というのでなく普通に仕事して仲良く分け合ったお話。


私が仲良くしている伊勢丹のマネキン(試食販売員)さんから同僚を紹介されて、部屋探しをすることになった。お子さんの学区や学童保育の関係から地域が限られてくるので、ご自身でもネットなどを使って積極的に物件を検索していて、当社で紹介した物件以外でも「こんなのを見かけたのですが、これはどうですか?」と私に問い合わせてきたりして、何件か一緒に見に行ったりもした。

チラシ広告の間取り図やネットの広告に出ている写真からイメージされたのと現実とはけっこう大きな隔たりがあったりして、まさに、海外旅行での三大ガッカリ(デンマークの人魚像、シンガポールのマーライオン、ブリュッセルの小便小僧)のごとき落差がある。

ある日、「このマンションだと少し家賃が予算オーバーなんですけど他の条件はピッタリなんで見たいのですが・・・」と、自身で(携帯で検索して)探した物件を持ち込んできた。同じ物件が数社から出ているようで、いわゆる「先物」であった。管理会社がどこなのか、は判らなかったので、とにかく一緒に見に行くことにした。

物件に到着して、隣の部屋の方にドア越しに「すみません、ちょっとお訊ねしたいのですが、こちらの管理会社さんはどちらでしょう?」と訊くと、「ここの管理会社はT不動産です」とのこと。

それで困った・・・。私が以前記事にした「玉川上水のK商事」の次に付き合いたくないと思っている業者だったのだ。中はまだ見てないものの、物件そのものはお客さんは気に入っている。それで、お客さんに事情を話し、当社と仲良くしている業者のNさんに「手数料、うちと半分ずつということでオタクから申し込みを入れてもらえるかなあ」と提案すると、アッサリ「いいですよ」との返事。

Nさんが内見の案内までしてくれて、申し込みすることになった。私がその業者に鍵を借りに行きたくなかったのと、もし当社から申し込みをしたなら審査が通らない可能性もあったから、である。

審査も通り、契約も無事に終えたのだが・・・、

話は「めでたし、めでたし」で終わらなかった。

お客さんが入居してみると、室内のクリーニングは不十分で、トイレも最後は職人が使ったものだろうが(水は出るのに)流してなく、簡単に拭き取れる汚れでさえ落としてない。実は、その業者では以前も同じことを経験しているから私も懸念していたのだが・・・、当然にお客さんは私に相談してくる。当社はタッチしてないことになってるワケだから私がクレームを言うことも出来ず、後の対応はNさんにお願いした。Nさんは通常の手数料100%以上の働きをしてくれた。お客さんの心情を考えて管理会社に強く要求してくれたし。

ところが、管理会社の反応は・・・、「やるだけのことはやったから、これ以上は出来ないから」というもの。やるだけのこと全然やってないし、そういう業者に限って、退去する時にはしっかり現状回復費(?)を請求するんだろう。お客さんは入居時に近所に住む家主さんに挨拶に伺うとのことなので、その際に直接相談してみることを勧めた。家主さんがとてもいい人で、直ぐ善処してくれたようで、ホッとした。

ま、この後も、何かとトラブルが起きそうな予感がするが・・・たらーっ(汗)

業者によっては100%の手数料でも満足せず礼金を上乗せしたりして阿漕に稼ごうとしているが、うちらは半分の50%でも、お客さんが喜んでくれたほうがいい。それが長く商売を続ける秘訣だから。



posted by poohpapa at 06:49| Comment(0) | 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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