2011年08月10日

尾瀬ハイキング 9

痛い脚を引き摺るようにして長い上り坂を一歩一歩上って、鳩待峠の広場にようやく辿り着いた私を待っていたのは・・・、Mさんであった。Mさんただ一人だった。先着グループは皆既にビールを飲んでいたから。

Mさんは坂の上で私を待ち受け、私が坂を上り切ると「よく頑張りましたね」と声を掛け、私に握手を求めて喜んでくれた。まるで「24時間テレビのマラソンの感動的(?)なゴール」のようだった。もしかすると、ドサクサに紛れてハグしても良いシーンだったかも・・・(なワケない失恋

だが待てよ・・・??、たしか、女性はもう一人いたハズだったが・・・、と思い、「Tさんは?」と訊くと、「彼女、今、トイレです」だと(オイオイパンチ

Tさんは出迎えをMさんに任せてトイレに行っていた、ということは、鳩待峠に着くやいなや待ちかねたようにビールを飲んでいた、ということなんだろう。飲兵衛の浅ましい姿が目に浮かぶようである。それで、トイレから出てきたTさんとMさんと、ずっと私のリュックを持ってくれていたKさんを前にして、こう言ってやった。「これで誰が本当の友だちで誰がビール目当てだったか、よ〜く解かったよ」と。もちろん「ビール目当て」というのはKさんのこと(冗談)である。さんざん世話になり、迷惑を掛けていながらこの悪態である。ありきたりな「ありがとう」という言葉より逆に感謝の気持ちが伝わるもの、と思っていたが、「東京に帰ったら村八分になっているかも」と不安になったので、仕方なく3人にビールをご馳走する(*^^)v

とまあ、ここまでTさんを扱き下ろしてしまったので、次回の広報委員会では離れた席に座ろうあせあせ(飛び散る汗)

その後、鳩待峠から乗合タクシー2台に分乗して戸倉に移動し、そこから高速バスで新宿に向かうのだが、バスの時間まで1時間半ほど余裕があったので、バス停の隣にある「戸倉温泉」で汗を流すことになった。入浴料は500円。屋内と露天に、温泉にしては小さな湯船が一つずつ。露天のほうはかなり湯温が低い。ぬるめ好きの私でも「いくらなんでも」と思うくらいだったが、それでも汗を流せてサッパリした。

DSC01825.JPG
尾瀬ぷらり館(戸倉温泉)


出てきて高速バスを待っていると、しばらく上がっていた雨がまた降り始めた。名残の雨であろう。

バスに乗り込むと、運転手さんはヘアスタイルからして実にユニークな人だった。変則的なモヒカン、とでもいうか、頭の上半分は坊主頭で下半分が長髪。バナナマンの日村の上半分を坊主にしたような感じ。バスが走り出すとマイクを通して、「今日のお客様はたぶんこれで全部です。途中2ヵ所バス停がありますが、よほどのことがない限り誰も乗ってこないでしょう。なので、どうぞお好きな席に移動してゆっくりお寛ぎください。ただし、ゴミだけはお持ち帰りくださるようお願いします」と笑いながら言う。

そんなふうに言われたらゴミを座席に残してなど行けない。人の心理を実によく心得てるな、と思った。

で、SAのゴミ箱に皆の分のゴミを捨てることとなった。ただし、私は膝の痛みでバスから降りられなかったので、Mさんにゴミ捨てを依頼し、お茶も買ってきて頂いた。往きのSAで見かけて買えなかった巨大ニンニクもTさんが見かけて買ってきてくれた。私が買ったお土産は、結局そのニンニクのみだ。

バスが新宿に着き、そこでいちおう解散。中央線で帰るのは4人。新宿駅で中央ライナーの指定券を買おうとしたら4人のうち工務店の社長一人だけ直前で売り切れに。すると、組織委員長のKさんが「僕の券、良かったらどうぞ」と勧める。指定券が無ければリュックを持ったまま通勤ラッシュの中央線で帰ることになるのだし、自分だって疲れているのに、Kさんは仲間思いである。私は・・・、とてもじゃないが「指定券を譲る」なんて出来なかった。申し訳ないが、脚の状態がいっぱいいっぱいだったから。結局、工務店の社長が辞退したので広報委員長とKさんと私が中央ライナーに乗った。

そして、そこでもさらに最後のドラマがあった。

中央ライナーの座席は3人バラバラ。Kさんとは「通路を挟んで並び」だったが、片方はサラリーマンの隣、一方は(普通なら滅多にないことだが)キャリアウーマンふうの美人OLが隣。てことは同じ500円の指定券でも、通路を挟んで普通車とグリーン車ほどの開きがあることに。互いに(本音とは裏腹に)譲り合うが、その状況で男2人が譲り合っているのもいやらしい。どこで「そうですか〜、では」と言うかタイミングを計っていたら、Kさんが「僕は飲んでくからどうぞ」と言うので私が美人OLの隣に。Kさんはどこまでもイイ人だ。来年もまた理事と組織委員長に推挙したいるんるん


尾瀬から帰って2日目、撮影した写真をCDに焼いて全員にお届けした。私が出来る唯一の恩返しだ。


それにしても、不動産屋の仲間意識や友情は美しい。来年もきっとまた参加しようと思う、


皆に嫌われてなければ・・・わーい(嬉しい顔)


                
                       もう一回だけ「尾瀬の花 編」に続く
posted by poohpapa at 05:17| Comment(2) | 宅建組合の行事と活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
鳩待峠での「嬉しい出迎え」で女性ネタは終わったのかと思ったら、中央ライナーにまで美人OLネタが待っていたか。
これは最期の「尾瀬の花編」でも油断はできんな。

なにはともあれ、お疲れさまでした。
また尾瀬で会オウゼ!
Posted by ピーちゃんの身元引受人 at 2011年08月10日 09:43
<<これは最期の「尾瀬の花編」でも油断はできんな。

やべ、期待させちゃったよ・・・。もう無いんだけど・・・、ほんと^_^;

今回は尾瀬ですから、まあ、山、というほどではないにしても、山(岳)ガールてな感じの女性二人組も何組かいましたね。で、凄く可愛い女性もいて、「勿体ない、彼氏と来なよ」と言いそうになりました(*^^)v

そうそう、ライナーの美人OLさん、ずっと携帯でメール打ってました。もちろん、覗き見してませんが(爆)

これまで9話にわたってお付き合い頂きまして有り難うございます。
Posted by poohpapa at 2011年08月10日 11:26
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