旅のお話はいろんな記事の合間合間に挿んでいくとして・・・、
階下に住む「ひなたちゃんの飼主さん」が、遠出していたとかでお土産を持ってきてくれた。なんでも、宿の予約もせずに飛行機で広島まで飛んで、当日券で阪神Vs広島戦(22日)を観てきたんだとか。その試合は、前半まで阪神が4−0でリードしていて、後半に5点入れられて阪神が逆転負けを喫した試合である。ひなたちゃんの飼主さんは阪神ファンだから、さぞかし悔しい思いをしたことだろう。
私の好物の広島名物「もみじ饅頭」を届けてくれたついでに、高校野球の話で盛り上がった。決勝の駒大苫小牧−早稲田実業戦では、彼は早実を応援していたそうで、決勝戦ばかりでなく逆転に継ぐ逆転の好ゲームが多かった今年の甲子園を語るのには茶飲み話ではとても時間が足りなかった。
その中で、こんな話題が出た。
高校野球はプロではないから外野席は無料で入場できるということで、「あれは外野も入場料を取って、出場校の滞在費や健康管理に充当すれば良いのに」という意見である。数百円の入場料のことで「カネ取るなら球場には行かないでテレビ観戦するよ」、などという甲子園ファンはいないハズである。一回戦から順当に勝ち進めば、次の試合まで待たされている間の出場校の負担は喜びに反比例して重くなるのは想像に難くない。寄付金だけで賄うのも大変であろう。
それと、「延長は15回まで、決着が付かなければ翌日再試合」というのもおかしなもの、という意見である。今回の決勝も18回までやっていたなら、おそらくは決着が付いていたのでは、と思われる。15回で切って翌日9回の再試合をやらせるのと、果たして選手達の負担はどちらが重いのか。18回までで決着が付かないことも考えられたが、決勝戦に関しては「翌日は無い」のだから、決着が付くまでやらせても良いのでは、と思えるのである。
更に話は高校生のドラフトにまで及んだ。
自分がスカウトなら、早実の斉藤投手と駒大苫小牧の田中投手と、どちらを獲るか、という話である。そこでも、ひなたちゃんの飼主さんと私の意見は一致した。どちらも「田中投手」である。斉藤投手は「既に完成されている」のが気に掛かるのだ。
その昔、銚子商業で活躍した土屋投手を中日がドラフト一位で指名した時、他球団のスカウトは「既に出来上がっているからプロに入っても伸びない」と踏んでいて、結果はその通りになった。
「地肩の強さ」という点で、田中投手のほうが長持ちしそう、という見方もある。プロでどう通用するか、ということで言えば、田中投手は巨人にいた水野(池田高校出身)のような働きをするのでは、と予測している。と言っても、宝石の原石はこの二人だけではない。今年の高校球児は野手も人材豊富だから、秋のドラフトが楽しみである。
でもなあ・・・、甲子園出場組からばかりでなく、スカウトが全国的には無名の選手を発掘してきて一位で指名して驚かせ、数年かけて育てていく、という姿が見られなくなって久しい。スカウトも、最近は楽な仕事をするようになってしまったようだ。資金力の無い球団が、スカウトの目とコーチの育成方法でチームを強くしていく姿も、長い目で見たプロ野球の醍醐味、だと思うワケで、みんな「プロの仕事してねえなあ・・・」と落胆している次第である。もっとも、これには現在のFA制度も多分に影響しているのだろう。時間をかけて育てても、これから、という時期に他球団に移籍されてしまうなら、即戦力を獲ってFA権の取得まで活躍してくれたらいい、と球団が思ったとしても不思議ではないが・・・。
ひなたちゃんの飼主さんは更に言う。「今、スカウトの目がいいチームはヤクルトと中日くらいですね」、と。それも同感である。以前は広島が最高であったが今はその面影は無い。甲子園で目立った選手から選ぶだけなら何の苦労も要らないしプロのスカウトではない。ましてや、巨人など、他チームで活躍していたFAの選手をカネに任せて掻き集めるだけだから、スカウトの目など近視と乱視と老眼とプリズムが進んで盲目状態になっている。
どんな業種にも「プロの仕事」でカネを稼ぐ人が少なくなっている。

