いつも、本ブログに的確なアドバイスを寄せて頂いている公認会計士で税理士のSさんから面白いメールが届いた。
以前、ご夫妻にご足労を頂き、私たち夫婦と4人で「月の雫」という大型居酒屋チェーンで飲み会を開き、帰りがけに奥様がアンケートに答えたことでバス旅行ご招待に応募していたのだが、それで「日帰り箱根バスツアーに当選しました」、との通知が来たんだとか。
先ずは届いたメールから(Sさんの了解済み)
さて、昨日だったか、嫁宛てに
「ご当選おめでとうございます」
という郵便が届きました。
超電導リニアではありません。
「そよ風に誘われて、芦ノ湖遊覧と箱根散策の旅」です。
日帰りバスツアーに当選したんですね。
訊いてみました。
「いつそんなの応募したの?」
「うーん」
差出人は、三光マーケティングフーズとあって、
東方見聞録とか月の雫とかの飲み屋を経営している。
「あ〜、そういえばなんかアンケート書いたかも」
とにかく当選である。まぁ箱根なら悪くない。
「すごいねー」
ところが、嫁本人は浮かない様子。
「だって、一人だけなんだ」
「え?」
「無料招待は私だけで、『ご同伴者様は有料』なんだ」
「ええっ? いくらなの」
「10,290円」
「えええええええっ!? それ二人分の値段だよ!」
二人合わせてちょっと赤字がでるくらいの料金のようである。
「わざとあたしだけ当選にしたっぽいよね」
要するに、夫婦で応募しているような場合、
奥さんだけ当選させて、
旦那は最初から有料で来させるつもりなのだ。
ふつう、ペアでご招待とかにするだろう。
それがご招待ってもんだと思う。
だいたい箱根へバスというのも気に入らない。
やっぱ箱根はロマンスカーと登山電車だろ。
百歩譲っても御殿場経由でドライブだよ。
「いくの?」
「いかないよ。一人で行ってもつまんないもん」
「そうだよなぁ。おらもこんなん一万も出して行きたくない」
うれしいような、悲しいような。
思いもよらないご当選で
一喜一憂した我が家でございました(^_^;)
実は私も「この手の当選通知」は何度かもらったことがある。もちろん一度も参加したことは無い。懸賞の主催者が「旅行やレストランへの招待」を賞品にするなら、言うまでもなく「ペアでご招待」にするのが当たり前である。しかも、どう見たって、これはもうSさんが仰る通り「一人で参加するワケないから、同伴者の料金から招待者の分の大半を回収しよう」という魂胆ミエミエである。主催者側の負担はせいぜい数千円であろう。こんな懸賞をやったのでは、宣伝効果を期待するどころか「企業としてのイメージダウンにつながる」、とどうして気が付かないのだろうか。
もし当選者全員が「一人で参加します」と言ったなら、この懸賞は実質的に成り立たない。主催者側は「絶対に一人では参加しない」と踏んでいるハズである。まあ「その時はその時」であろうが、部屋割りに苦労する担当者の顔は見てみたい気もする(*^^)v
一人だけ招待、で許せるのは、せいぜい「映画の招待券」くらいだ。
今度「月の雫」に行ったら、「チクッ」と皮肉を言ってやろう、と思う。
さて、Sさんからはもう一通、別のメールが届いている。内容は私宛でなく、poronさん宛て、と言ってよいものであった。
それも下記に、
私、昨日と今日、poronさんのブログ見てなくて、妹に言われて初めて見たんです。
更正されたんですってね(^_^;)
起訴とか逮捕とか送検とか勾留とか、いろいろ詳しいporonさんがビビッてしまうのですから更正通知書って、やっぱ、すごいんですね。
(私は、もう見慣れているので、感覚が麻痺してますが)
で、通知書自体はふつうかもしれないんですが、こういう更正ってものが存在することを私は初めて知りました。
橋下弁護士の件でお話ししたと思いますが、
更正は国税が強制的に課税標準(所得税の場合の所得額)とか税額とかを変更させる処分のことです。
ほとんどの場合は調査を受けて課税標準に変更があって、その結果として税額が変更されます
(だいたいは増額ですが、減額されることもあります)。
が、これ、税額だけ、しかも税額の内訳だけの変更ですね。払いすぎた源泉徴収額の分だけ、(源泉徴収義務者が払ってくれたから)還付されるっていう。
すげー、珍しいナー!!(感動)
こういうのも更正っていうんだナー!!(また感動)
いや〜、世の中いろいろあるんだなぁって、
しみじみ思いました(さらに感動)
ちなみにSさんはご夫婦して、そして同じく税理士をなさっている妹さんも、私の「悪徳」サイト以上にporonさんの「column@管理人室」の大ファンでいらっしゃる。
Sさんご夫妻の飾り気が無い人柄と感性は凄く嬉しいのだが・・・、
そういう感想はporonさんとこのコメント欄に書きなよ、と言いたい