2011年11月27日

昨日、年寄り二人を叱りつけて泣かせた(その1)

一人は、5ヶ月前に申し込みをしてきて、約束した期日に契約に来店せず、その後1ヶ月分だけ振り込んできて「◎日に2年分の家賃を前払いするから待ってくれ」と言い、二度も約束を変更して待ったものの支払われず、その後も何度も支払いの約定を違え(たがえ)、契約上の日割発生日を1ヶ月ちかく過ぎてから「キャンセルしたい」と義妹が言ってきたケースの申込者本人。姉の部屋探しを妹が代行していた。

これはキャンセルには当たらず契約解除になるもの。キャンセルならお預かりしたお金は全額返金するが、この場合は入居してなくても一旦(敷金を除く)契約金を支払わなければならない。

うちや客付業者の手数料はともかくとして家主さんに対する信用問題である。途中から家主さんも「そういう人は払ってなどこないでしょう。その場合でも気にしなくていいですから」と仰ってくださっていたが、そうはいかない。私の信用問題だし、これで諦めたらいつか他の誰かが迷惑することになる。

本人は75歳で、歳の離れた(自身も不動産業に従事している)実妹が仕切っていて、妹に何度電話しても出ないし折り返しても来ない。メールしても返信はない。内容証明を送っても無視。仕方なく姉に連絡すると「妹が全部やってくれてるから私はよく解からない」と、いい歳をして妹に振って逃げようとする。

「ならば、あなたから妹さんに、私に電話するよう伝えてください」と言うと、「必ず払うと妹も言ってるから」と言い、「だったらいつ払うのか期日を聞いてください。そちらで約束した期限もこちらで切った期限も今まで何度も反故にされてるから、もう今月末までしか待ちませんよ」と言うと、突然泣き出した。

「今日、私の友だちが自殺して私は凄く滅入っているんだから・・・」

そんなことは知らないし、関係ない。ハッキリ言って、アンタが自殺しても私は知らない。その歳までそういう無責任な生き方しか出来ないでいるから、このまま生きていても他人に迷惑を掛けるだけ。消えても社会の損失にはならない。要は世間知らずの「お嬢さん」育ちで、今はその「成れの果て」なんだろう。

ま、「何でも人任せ」だから自殺が出来るとも思えないが。

請求額はたかだか25万である。それくらいのカネ、不動産の仕事をして地方を飛び回っていて、旦那が中堅企業の部長職をしている妹に「払う気があれば払える」もの。

「今度払う」「いつ払う」で5ヶ月が過ぎた。月末までに支払わなければ、同業者に警告のFAXを送るし少額訴訟も起こす。相手が年金暮らしであろうが容赦はしない。いい歳をして「泣けばいい」と思っている。私が23年間この仕事をしていて「最も不誠実な客」のうちの五指に入る。

もしも、この年寄りが自殺して「不動産屋に追い詰められた。絶対に赦さない」などという遺書でも出てきたら、マスコミは「血も涙もない不動産屋」と一斉に私を非難するだろう。そうしたらたぶん廃業することになる。それでも仕方ない。私はモザイク無しの「顔出し」で取材に応じてやろうと思う。

それにしても、なんとも不思議である。妹は姉から「不動産屋から何度もキツイ催促が入っていて辛い」と言われているハズである。そういう状況にあっても私からの電話には出ず、メールも内容証明も無視して放置したままに出来る、というのは、いったいどういう神経をしているんだろう・・・。「そのうち諦めるだろうから放っておけばいいから」とでも言っているのかも知れないが、もう「私が諦めない」ということは解かっていそうなものである。そんな無責任なことで商売になるのかねえ・・・。客が何千万、何億という取引を信用して任せてくれるとは思えないんだが・・・。だから払ってこないんだろうし。

姉が少額訴訟を起こされた場合、代わりに埼玉くんだりから裁判所(立川)まで来るつもりがある、とも思えない。少額訴訟の場合、原告の住まいや会社の所在地を管轄する裁判所でなく、被告の地域を管轄する裁判所で審理されることになる。まだ「こちらの本気度」を解かっていないんだろう。と言うか、何かトラブルが起きれば「時間稼ぎしてやり過ごすだけ」で今まで生きてきたと思われる。

相手も素人ではないから、こちらの失点を待っている、或いは後になって利用するかも知れない。客付業者にも状況は話してあるが、その客付業者の管理物件に現在も住んでいて、本来は支払わなくてはならないもの、と業者も解かっているのに、取立てに協力をする気配は無い。かかる事態の責任は客付業者にもあるが、面倒に巻き込まれたくない、というのが本音なんだろう。ま、それは仕方ない。改めて別の部屋を探すよう依頼されても受けないんじゃないかと・・・、受けるか(*^^)v

仮に、取立てに成功したなら「仲介料、どうしますか?」と訊いてみよう。「どうしますか?」だと嫌味になるから、むしろ率直に「要らないですよね」と言ったほうがいいものか。ん?、どっちも嫌味かわーい(嬉しい顔)

「契約金をもらったんだったら仲介料はください」と言われたら支払うしかないが、たぶん「けっこうです」と言うものだろう。もちろん、うちは頂くつもり。でもって差額は全額すぐに家主さんに送金する。

こんなので時間を費やされるのは非常に迷惑である。一種の営業妨害とも言えるだろう。私はお年寄りは好きだし、ふだんいろんな便宜を図ったりしているが、こういう年寄りは赦さない。


さて、昨日はもう一件あった。そちらは「気の毒なケース」と言えなくも無い。それは後日また。

posted by poohpapa at 06:56| Comment(0) | 嫌な客 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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