10日と言えば、3連休明けの明日、である。噂の発信源は評論家の副島隆彦氏のようで、辿っていくと、出るわ出るわ、いろんな話が飛びかっている。
野村證券破綻、となると、我が家は他人事ではない。
私が数年前、外国の債権を100万で購入し、それが元本割れして野村證券の株(1400株)となって帰って来たのだが、当時の株価で換算すると333200円、ちょうど3分の1、である。それが紙切れになるなら「0」になるワケで、「野村の株は今が底。そのうち上がってくるだろうから塩漬けにしておこう」と目論んでいたが、そんなに悠長に構えてはいられない。なぜなら、野村の株は私が家を買った際の長男からの借金の穴埋めにすべく長男に名義変更しているから、である。長男は「僕が『それでいい』と言って受け取ったんだから仕方ないよ。気にしなくていいよ」と言ってくれているが、親としてはそうはいかない。
野村の株は長男が自分で選んで買ったワケではなく、私が借金の穴埋めに押し付けたものなんだから、悪意は無く結果的に紙切れになったとしても、私が責任を取らなければならないもの、それが妥当であろう。そういうところでちゃんと責任を取るかどうかで後々親子の信頼関係に響いてくるもの。たかだか数十万のことで子供から信用を失ったなら目も当てられない。たとえ長男が「いいよ」と言ってくれていても「ああそう、ごめんね」で済ませるワケにはいかない。
10日に市場が開いたらどうなるだろう・・・、と思っていて、ふと、ある友人のことを思い出した。野村證券の本店で、かなり上のポストにいる高校時代の同級生Y君のことである。早速携帯に電話してみた。
留守電になったので「ネットでいろんな噂が飛び交ってるけど、本当に破綻しそうなの?、デマなの?。それだけ教えてくれないかなあ・・・」と録音しておいたが、直ぐに「バカな質問をしたもの」と後悔した。
「自分がインサイダーになるかも」ということでなく、もし本当に野村證券が破綻したとして、それで自分だけ売り抜けられたとしても、下手するとY君に迷惑が掛かるかも知れないしフェアじゃないのだから。
これが自分で所有している株なら、JALの時と同じで「ファンなんだから最後まで持っててあげよう」で済んでしまうものだが、長男に渡しているからこそ焦ってしまったもの。何かあれば自分で責任を取れば良いだけのことだったのだ。それで直ぐY君にメールした。
「バカな質問をしてゴメン。気にしないで放っといてもらっていいから」、と。
ずっと以前、野村證券の営業さんが店に来て、懇意にしていて、彼女から「野村證券の株はお奨めですよ」と言われて、当時1800円くらいしていたが1000株購入した。それが1年もしないうちに倍になった。ま、それで儲けさせてもらったこともあるのだから、30万やそこらで・・・・・、いや、大きいには違いないが

長男には夕方電話して、再度「何があってもオマエが心配することは無いから」と念押ししておいた。
世の中うまく出来ているもの。簡単には儲けさせてもらえないし一時的に儲けても結局はチャラになる。
さて、と・・・、明日、市場が開いたらどうなることやら・・・。たぶん、ストップ安ではあるだろうけど
