私はその記事を読ませて頂くのを毎週楽しみにしている。何故なら、とても深い知識と洞察力の裏付けの元に書かれていて文章も簡潔で読みやすく、テクニックで書いているのでなくあくまで自然体の文章で、読んだ後にいつも心地よい余韻が残るから、である。最近はそういう文章を書ける人が少なくなったと思う。私より少しお若いくらいと思われるが、記者の方が歩んできた道とお人柄が行間から滲み出ている。
鬼平犯科帳の第5巻の中の「兇賊」という話の中で、平蔵が、ふらっと立ち寄った芋酒屋のオヤジが出した料理を口にして「うめえぞ、おいオヤジ、おめえ、若い頃にどこかで修行をしたな」と看破する場面があるが、同じように、ほぼ毎日記事を書いている私からすれば「若い時に文章を書くための研鑽を積んでいるか、もしかして元々は作家志望でいらっしゃったのでは・・・」と推察している。
文章の技法の良し悪しや巧拙だけでなく、記事の内容もいちいち納得がいくもの。「相当な苦労人」と思われるが、私と違って「いちいちそれを口にしない人」ではあるだろう
機会があれば、どんな方なのか一度お目に掛かりたいものと思う。個人的にとても興味がある
住宅新報は購読していても、もし今まで「大言小語」をスルーしていたなら是非お読み頂きたいと思う。もっと言うなら、「大言小語」を読むためだけに住宅新報を購読してもいいくらい、にお奨めである。

