2004年02月25日

「水商売お断り」・・・、でも・・・

不動産屋で見かけるアパートの募集広告に、よく「水商売お断り」と謳ってあります。

これは、「飲み屋」「風俗店」に勤めていたり、「ホステスさん」にはお部屋を貸しません、というものですが、私は家主さんのご了解の下、お貸しする場合があります。

たしかに、水商売にお勤めの方は、まあ90%以上は「貸さなくて正解」という人たちではあります。何故かというと、「生活が乱れている」「深夜に帰宅して生活音を出す」「家賃が滞る」「他の入居者が嫌がる」等々、良いことはあまりありません。ですが、水商売に勤めている人、全部が全部信用できない、ということは有り得ません。警察官や弁護士や教育者にも犯罪に手を染める者はいるし、職業が水商売であっても堅い人はいます。

事実、私が水商売の人に部屋をお貸しして、今までにトラブルが起きたことはただの一度もありません。実は、見極め方があるのです。私が長年の経験を元に編み出したノウハウで、もちろん「社外秘」ですが、本日は特別に公開を(爆)

水商売の人が来店すると、私はこう言います。

「ごめんなさいね、私は約束があって、これから出かけなければならないので、今日は希望条件だけ聞かせてください。戻り次第、条件に合う物件を探します。明日、11時から12時までは確実に店にいますので、その時間帯にお電話頂けますか?申し訳ないのですが、12時を過ぎるとまた出かけてしまいますので、必ずその時間帯にお願いしますね」と、一旦お帰り頂きます。

翌日、ちゃんとその時間帯に電話をくれるようなら信用してもOKです。殆どが、夕方になって、とか、さらに翌日、ひどいのになると忘れた頃に「何かありましたア?」と電話してきます。答えはもちろん「無かったねエ」です(笑)

もし、うちの店を出た後、お客さんが他のお店に行って、そこで決まったなら、それはそれで良いのです。他のお店からの申込みで、明らかに水商売と分かる場合は、私が直接会っていないのでパスします。リスクは避けた方が賢明ですから。

で、思い出した大家さんが・・・

母娘で小料理屋をしているお客様が来店し、当社で管理する新築アパートを紹介して申込みが入りました。失礼ながら、話をしていて「このお客様は大丈夫」と見極めがついたのでご紹介しました。さて、問題は、家主さんにどう承諾して頂くか、です。審査は原則的に家主さんがなさいます。

その家主さんとは、その新築アパートが初めてのお付き合いになります。恐る恐る電話をすると・・・、「あなたが会って大丈夫と思ったから申込みを受けたんでしょう。だったらそれでいいじゃないですか。私はあなたに任せますから、自由に判断してください」と笑っておっしゃるのです。嬉しくて涙が出ました。4年ほど入居して頂きましたが、家賃の滞納やトラブルは全くありませんでした。

ところで、家主さんのタイプは、3通りに分けることができます。
「任せる、と言ったら本当に任せてくれる人」
「こちらで判断します(やります)から、と決定権を手放さない人」
そして、これが一番嫌なパターンですが・・・
「任せる、と言っておきながら、ホントはちっとも任せてくれない人」
で、このパターンの家主さんは、「自分は入居者にいい顔をして不動産屋を悪者にする」タイプでもあります。
posted by poohpapa at 20:37| Comment(0) | TrackBack(0) | エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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