例えば、1人で営業している不動産屋に2組のお客さんが同時に入ってきたとします。
お客さんのご希望条件と予算を聞いて、片方が30万くらいの貸家を探していて、片方が3万迄の風呂無しアパートを探しているとします。たしかに、決まれば「30万」の方が有り難いのですが、お客さんの良し悪しは、予算では決まりません。
ご承知のように、不動産屋は「決まってナンボ」の商売で、何件ご案内しようが、決まらなければ一銭にもなりませんし、請求することもできません。もし、予算30万のお客さんが、「庭にはテニスコートとプールがあってえ、芝生が植わっててえ、ゴルフの練習もできてえ、リビングは50畳くらいあってえ・・・」などと言って譲らなければ、「やるだけ無駄」なのです。あるワケないからです。これは大げさな例え話ですが、このテのお客さんは結構います。というか、程度の差はあれ、実は殆どがこのテです(爆)
逆に、予算3万のお客さんに、「有ることは有るけど、古くなるよ。駅から離れてるよ。日当たり良くないよ」と言って、「あ、分かっていますから大丈夫です」と返事がかえってきたなら、それは「良いお客様」です。1万5千円の手数料にはなるのですから。
私は「自分の予算だと、どんな部屋が借りられるか」を正しく認識していてくださるお客さんが、「良いお客さん」だと思っています。
間違っても、予算の多少では決まらないのです。
2004年02月26日
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