男が弱くなって久しい、と言われていますが、賃貸の仕事をしていると、それは痛切に感じます。
女性のお客さんの方がハッキリしているのです。パッと見て気に入ったら「あ、この部屋でいいです。よろしくお願いします」と、割合すぐに反応してくれますが、男性はというと・・・
「ああ、なかなかいいですね。うん、うん、結構いいですね。でも、2、3日考えさせてもらっていいですか?」になります。もちろん、「あれで決めます」とは言ってこないし、断りの電話があればマシなほうです。
中には、30歳を過ぎてる男が母親と連れ立って来店し、こちらの説明に母親がいちいち口を挟むケースもあります。
「おまえ、自分の部屋だろ。自分で決められないのかよ」と、突っ込みたくなります。
こちらが何か言うと、「○○ちゃん、ここ電気コンロだって。お料理しにくいわよ」「○○ちゃん、ここなら2階だし、お母さんも安心よ」「フローリングなら○○ちゃんのアトピーにもいいんじゃない」などなど。
息子は黙っていて何も言いません。私の喉のあたりがモゾモゾしてきます。
「このオカン、新婚旅行にもついて行ってベッドの横から指示を出しかねないし、息子もそうして欲しいと望むかも知れないな」くらいに思えます。
衝立の陰から、「○○ちゃん、そこはおヘソよ、もっと下なの」、「ママ、よく分かんないよ、ボク、ビデオだって見てないもん」、「大丈夫、お母さんがついてるから、言うとおりにすればいいのよ。あ、行き過ぎよ、その穴は違うの。そうそう、ちょうどそこ。そうよ、もっと奥。入れたり出したりするのよ、いいこと」、なんてやり取りしてても不思議はないよな・・・なんて勝手に想像して笑っています。
でも、心は、「早く出て行ってくれ!」です(爆)
2004年02月26日
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