2004年02月28日

これが「宅建試験」必勝法、その3

ゴールデンウィークを過ぎると、いよいよ宅建の受験勉強のスタートである。

前に、宅建試験は全部で50問の4択形式で、およそ35問正解すれば合格だと言ったが、3分野満遍なく均等に点を稼ごう、などとは考えないことだ。人には「得手不得手」があるからだ。

若干の多少はあるが、各分野ほぼ均等に出題されるのだから得意分野を2つ作ればよい。荒っぽい言い方だが、得意2分野でそれぞれ1〜2問ミスしても30問は稼げる。苦手分野は、4択のうち全部(1)を塗りつぶしても確率的には4つは正解となる。これに研修受講者加算の5点が加わったなら合格はたやすい。

「そんな無茶苦茶な」と思うかもしれないが、私のアドバイスで、「本来合格に届かない人」が何人も一発合格している。

あ、申し遅れましたが、私、某大手住宅メーカーの宅建講座の講師をしておりました。今までお話ししてきたことも、すべて経験に基づいておりますです、ハイ。

では、どの分野を得意分野にしたらよいか。間違いなく言えるのは、「業法」を捨てたら不合格、ということである。好き嫌いは別として、「業法」は普通に勉強してさえいれば誰がやってもほぼ満点が取れる。逆に言えば「業法」でポロポロ取りこぼしするようでは合格は覚束ない。

残り2分野でどちらを得意分野にするか・・・、私は「法令上の制限」をお勧めする。「民法」は充分理解したつもりでも、実際の試験になると混乱してしまうことが多いもの。出題の傾向も「法律ではどうなっているか」を聞くのではなく、「判例ではどうなったか(裁判所が法律をどう解釈して判決を下したか)」を聞いてくる。

「行列のできる法律相談所」という番組を思い出して頂きたい。4人の弁護士の見解が常に一致しているワケではない。ましてや、こっちは素人だ。「ンなこと知るか!そんな問題は司法試験で出せ!」と言いたい思いである。

私自身は、もう一つは「民法」を取った。私の理屈っぽい性格によく合っているからだたらーっ(汗)

テキストは8月末までに修了させて、9月からは「過去問」に取り組む。演習期間はおよそ1ヶ月半。

「過去問」をやる意味は、問題の出し方は変わっても、出題者の意図(何が分かっていて欲しいと考えるか)は変わらないから、「例題をたくさんこなすことで解法が自然に身に付く」ことにある。

問題集への書き込みは柔らかい芯の鉛筆を用いる。答え合わせをして、間違った問題の肩に×を付け、自分が正解だと思って番号に付けた○印はきれいに消しておく。解く時に、跡が付くほど強く印を付けてはいけない。

正解した問題は2度とやる必要は無い。ただし、解答の解説だけはきっちり読まなければならない。そこには、間違いやすい例や、解答を導き出す秘訣が分かりやすく書いてあるからだ。

ひと通り終えたら最初に戻り、×のついた問題だけを再度解いてみる。正解したら×を消し、また間違えたらもう1つ×を付け加える。同じ問題で×が4つも5つも付くことがある。×が無くなるまで、これを繰り返す。

ちなみに、私は税法(3問)は最初から捨てていて、本試験当日、30分早めに会場に入り、そこでテキストを見てその場で数字等を覚え、3問とも拾った。「民法」と「業法」は1問のミスで切り抜けた。

さて、最後に、本試験の際には、勉強と全く逆の分野順に解くこと。問題用紙の順番どおり「民法」からやっていって手間取ると、焦りから、せっかく記憶した事柄や数字を思い出せなくなってパニックに陥ることうけあいである。あくまで、「法令上の制限」、「業法」、「民法」の順で解くこと。問題用紙の順番どおり「民法」からやっていって最初につまずくとパニックになって勉強の成果など簡単に吹っ飛ぶ。

以上が、一番効率の良い勉強法、受験法、である。

改めて言う。私は、直前模試(本試験2週間前)で20点しか取れなかった生徒さんを、ラスト2週間、私の指示通りに勉強させて一発合格させている。それも1人、2人ではない。3人・・・だったかなわーい(嬉しい顔)
posted by poohpapa at 12:06| プロとしての見解、アドバイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする