第1位は、「ロンドンハーツ」だとか。私も好きではない、いや嫌いな番組である。
だが、親が見せたくない番組は子供にとっては見たい番組で、親が見てもらいたいと思う番組など子供にとってはつまらない番組に決まっている。「プロジェクトX」なんて、子供が見てて興味が持てる訳がない。あの、ドリフの「8時だよ、全員集合!」だって、子供達には人気があったが当初は低俗番組として全国のPTAから槍玉に挙げられていた。おそらくは、「ちょっとだけよ、アンタも好きね」、がいけなかったのだろう。
ところで、私の子供の頃には「ロンドンハーツ」など比べ物にならないくらい低俗(とされていた)番組があった。コント55号の「裏番組をぶっ飛ばせ!」、である。
この番組の中には「野球拳」というのがあって、ゲストのタレントの男女一組が、ジャンケンをして、負けた方が着ている服を1枚ずつ脱いでいく、というものだ。今はけっこう売れているラサール石井や、後にレコード大賞を獲った「ちあきなおみ」なんかも出ていた。最後はバスタオル1枚になるまで負けた女性タレントもいた。脱いだ洋服や下着はその場でオークションに掛けられ、社会福祉に寄付されていたと記憶している。もちろん、会場も視聴者も、女性タレントが負けるのを期待していた。中には途中から泣き出すタレントもいて、ひょっとしたら何も聞かされずに出演していたのかな、とさえ思うことがあった。
で、なんで私がそんなことをよく覚えているかと言うと、うちの教育方針(なんてなかったが)というのが変わっていて、「低俗でも親と一緒に視る」、のである。私の家は8畳の和室に3畳の台所しかない長屋に8人が暮らしていたが、受験生の私の為に、父親が屋根裏に2畳の部屋を作ってくれた。今で言う「ロフト」のはしりである。食事以外はいつも屋根裏部屋にいたが、「野球拳」が始まると、お袋が大きな声で下から呼んでくれた。「○○ー!野球拳、始まるぞー、降りといで!」
滅茶苦茶な家庭であった。日本中探しても、こんな親はいないだろう。
ふつうは大人は愉しんでも子供には絶対見せようとしないものである。お袋には、「面白い番組が良い番組」なのであって、教育上良いかどうかなど考えてはいなかったのだ。
うちにはもうひとつ、ふつうの家庭では考えられないことがあった。
私が入学した高校では、中間や期末試験の成績は家に郵送されることになっていたが、うちのクラスは本人の希望で担任と面接して一人一人手渡ししてもらうことも可能であった。担任が皆んなに希望を聞くと、全員が手渡しを希望する。どのみちいつかは親に知られるのだが、担任から小言を言われても、家に郵送されて親から文句を言われるよりマシだからである。郵送されたらゴマカシようがない。
だが、私だけは違っていた。成績は悪いのに、「構わないから郵送してください」と言うから、皆んな驚いていた。うちはお袋が、「私が見ても分からんで、本人が分かっとったらええ」、と言って、開封せずに私に渡してくれるのだ。郵送なら先生のお説教もないから、そっちの方がいいに決まっている。よそのクラスには、発送の翌日には授業が終わると急いで帰宅して、郵便受けの前で配達を待っていた奴もいたという。
卒業まで、私の本当の成績を、うちの親が知ることは遂になかったが、成績が上がることもまた決してなかった。
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今日は蒸しそうですねえ。
いまどき,子供に見せたくない番組というのも...
ちょっと真面目になってコメントを...
いま一番いやなのは,子供に‘無制限な’ネット環境を与えてしまうことでしょうか?
低俗な番組なんて,おっしゃるとおり大人が見たいわけで
子供にすれば 「なんで見ちゃいけないんだよ? 」
ですよね ← 自分達も通った道筋じゃないですか (笑
TVゲームの中にはTV番組をはるかに超越した世界のものもあり
友達同士の世界では,とても親が手出しできないところにある
ことも 現実ですし...
それどころか,PCの世界では
パド厨や出会い系サイト/チャットに深夜まで入り浸る少年少女の
多いこと多いこと...
ネット環境付PCを与えられた子供達は,世間一般の‘普通の’親より
はるかに素早くネット環境に順応し,のめり込んでいると思われます。
小中学校のカリキュラムにもPCが取り入れられ,TVゲーム以上に
PCと触れ合う機会の増えた子供達と,どのように向き合い
どのように‘子供達自信の価値観’を形作ってもらうのか。
普段 エロサイト巡回・板/茶とでの狩しかやっていないイカレた大人としては
非常に痛い時代ではありますね。 (爆
たしかに、もうネットやゲームの世界では俗悪番組を遥かに凌いでますから、「何を今更」って感じですね。昔のように、成人映画だったらほぼ確実に18歳未満は観られないわけですけど、ネットの世界での年齢確認は、「あなたは18歳以上ですか?YES??NO」だけですもんね。チェック機能は本人任せですから、ほとんど「無人野菜販売所」状態ですよね。あ、私は見たこと無いですよ、ホント(爆)
日本では昔から「性教育」「性描写」はタブーでしたが、それは間違いだと思います。私も中学生の頃は友人宅に集まってエロ本やヌード写真の廻し見をしたものです。隠れてコソコソになっちゃうんですね。もっと「自然」で良い、と思います。
もちろん、裸やHだけが「見させたくない理由」になっている訳ではなく、礼儀や道徳、倫理観といったもの総てが対象になっているんでしょうけど。
そういえば、昔は土曜の深夜番組は「裸のオンパレード」でしたが、最近は見かけませんね。もうネットでいくらでも見られるから、番組で裸を出すメリットが無い、ということでしょう。ということは、「性描写」も、上手く使えば性犯罪の防止に役立つこともあるかな、とは思います。
無理かな・・・、どうしたって、犯罪に走る奴はいますもんね(撤回)
こんなこと言ってると、性の「自由」とか「権利」とかの意味を勘違いする輩が出てくるといけないので、もう止めます(爆)
いつもコメント、有り難うございます。
見せたくない番組。うちもあんまり親に言われませんでしたね。平気で見てました。ただ、Hなのは自分のほうが親と見ることが気恥ずかしくて変えてましたが・・・
僕もロンブーは嫌いです。というか芸人の中で一番嫌いです。というのも自分で芸をしているのを見たことないし、他人をいじることしか出来ないみたいなので。
やっぱり芸人は自分で芸してナンボだと思います。
ついでにいうといじるのも露悪趣味丸出しだし。
いじる芸人は他にもいますが、+αありますからね
さ○まとかでも。
最近、興味をそそられる番組がないのでお笑いの番組を割りと見ますが、ネタを見てて「笑われている」芸人と、「笑いを取っている」芸人では雲泥だっていうのがよく分かってきました。作り込んでいるネタは見ていて楽しいです。
そういえば、PTAの「見せたくない番組」に対抗して、民放連が「見せたい番組」を発表しました。無難な線が挙がってますが、「見せたくない」よりまだ前向きでいいかも。
長々と失礼しました
私も、最初は照れがありましたが、そのうち慣れてしまって(爆)
実は、私が一番好きでないタレントが「さ○ま」なんですよ。毎年、タレントの高感度アンケートで上位に入ってますけど、ユーモアのセンスが無くて、しつこくてウルサイだけで、芸が無いと思うんですよね。紳助なんかとは偉い違いです。何で好感もたれるのか不思議です。
どんたくさんが仰る、「笑われている」芸人と「笑いを取っている」芸人の差、という話はよく分かります。結局、芸がないと、いっ時使われても段々と使われなくなっていきますね。「さ○ま」は例外的なケースだと思います。
人をいじくって笑いを取るのは本当に不愉快だと私も思います。
って意見を書いていたら、寄席に行きたくなりました。もちろん、古典落語を聴きに、です。もっとも、今、まともに古典を演じられる噺家も少なくなりました。簡単に真打に昇進してバラエティーに出てしまうから、芸を研鑽することがなくなってしまうからでしょう。ああ、やだやだ(苦笑)
いつも有り難うございます。
実はプロバイダ移転したついでにBlog作っちゃいました。
僕もさ○まはあんまり好きではないです。
嫌いでもないですが。poohpapaさんと同じ理由です。
僕は実は爆笑問題好きなんですよ。前は嫌いだったんですが、よく話し聴いてると、なかなかだなと。
すぐバラエティに出るといえば、談志師匠の門下の人間って結構副業してたんですけど、みんな本業に打ち込む羽目になってしまいましたよね。
私も彼女も、今のお笑い芸人の中では「爆笑問題」が一番好きですね。最後まで残るだろうな、と思っています。あれ、たぶん、「ボケとツッコミ」を逆にしたのが成功の基だったんでしょうね。あと、好きなのは「ココリコ」かな、雰囲気あるし。
「猿岩石」は消えてしまいましたね。彼らは「飽きられた」のではなく「押し出し」が足りなかったのでしょう。他にやりたいことでもあったのでしょうか。
テレビで新人の歌手やタレントを視ていて最近は、「あ、こいつら残る。こいつら消える」ってことばっかり予想して愉しんでいます。根性が悪いですね^^;
あと、中学生の頃から、「林家三平」に弟子入りする人の気持ちが全く分かりませんでした。三平の芸は「一代限り」のもので、誰かに伝承するものではなかったと思うんですよ。現に、誰も「一人前」になっていません。本業の落語がマトモにできないんですから、バラエティーで食うしかないんです。そういうの見るの辛いです。
脱線しついでに、私はお笑い芸人に必要なものが4つある、と思っていて、それは、
「ユーモアのセンス」、「間(ま)」、「雰囲気」、「顔」、です。
最低3つ持ってれば生き残れる、と思いますね。「さ○ま」は後ろ2つしか持ってないんですけど、不思議に生き残ってます。女性からの支持が生命線でしょう。
そのあたりは「純ちゃん」と一緒かな(爆)
コメント、有り難うございます。
あ、そうそう、どんたくさんのblog、今度教えてくださいねm(__)m
私も「○んま」は他人のネタをパックってる、あまり好きではなんですが、「間」はそんなに悪くないと思います。
ただ私と「さ○ま」の笑い所が違うのか、オリジナルネタで笑ったことはありません。
かといって対談番組も向いていないと思うんですよね。
自分で好き勝手に話してて視聴者(っても私)の聞きたいこと、ゲストが話そうとしていたことを話させない。
この辺は紳助なんかのベクトルと方向が違う感じ。
紳助の場合には他人を笑わせるために自分の中で話を組み立ててると思うのですが、「さん○」の場合には自分が面白かったことを言ってるだけ、しかも繰り返すんで鼻に付く(鬱陶しい)感じですね。
故林家三平さんについては弟子入り以前に面白さが理解できませんでした。
少なくとも小学校時代には「つまらなさ」を真似して笑いをとってましたね、みんな。
大人もバカバカしくて笑っているもんだと思ってました。
あるいは日本人特有の「愛想」でしょうか。
東京に住んでいた頃は、よく上野や新宿に落語を聞きにいってましたが、古典じゃなくても新作も面白かったですよ。
私が見に行ってたのは「二段目」とかなので、古典で笑わす技術はなかったのかも知れませんが・・・
ちなみに、私が好きな「お笑い」はこだま・ひびきの漫才かな。
最近はちょっとつまんないですが・・・
笑い飯ってボケ二人組の漫才には期待してます。
しゃべりが巧くなればきっと爆笑できそうな感じ。
本題に戻って、私が子供に見せたくないのは「あるある大辞典」のような擬似科学番組ですね。
ロンブーは別に平気、みのもんたの方が嫌い。
「さ○ま」に関しては、ハリケーンさんとうちの娘は全く同じことを言ってますね。
ちょっとギャグをかましてウケると繰り返すんで、「しつこくて嫌い」って。
でも、良かった、同じ感性の方がいて(笑)
私も、鈴本演芸場や末広亭にはよく行きました。新作も嫌いではなかったですよ。私は米丸さんが好きでした。「うん、あるある」って笑わせてくれて。基本的には、古典も演じられる噺家が新作にも挑戦する、というスタンスが希望ですが、たいていどっちかなんですよね。私が一番好きな噺家は「4代目(?)円生」さんでした。晩年の円熟味は惚れ惚れします。本当に落語が好きな人は前座から聴きに行くようです。
ピカソが若い頃に写実的な絵を描いていたように、ちゃんと基礎が出来てればOKです。抽象的な絵だけしか描けないのでは、私は評価しません。芸人さんも同じように見てしまいます。
それにしても、紳助はタフですね。使い減りしませんモン。うちは紳助が司会する番組を重点的に見てます。たけしの番組も最初は良かったけど、「ТVタックル」も、出演者が悪くて纏まりがなくて疲れちゃいます。って、タレント評論みたいになってしまった(爆)
でも、ついでに、みのもんたは「銭ゲバ」みたいで、ついつい「1人で欲張らないで他のタレントさんにも仕事を廻せば」、くらいに思ってしまいます。やっぱり、福留もそうだけど、ブラウン管の向こうから(あ、うちは液晶ですが)横柄な雰囲気が漂ってくると、もう「パス」です。三雲さんが嫌がる気持ち、よく分かるワ(笑)
こちらの方こそ脱線しまくりで失礼しました。
コメント、有り難うございます。
見せたくない番組は、私が見なくない番組でしょうか。
最近のお笑い番組は、気分が悪いものが多い気がします。
最近のお笑いについて、よく言われている(?)事に、
・東京の笑いは他人を笑いものにする。
・大阪の笑いは自分を笑いものにする。
というのがあります。
慣れもあるのでしょうけども、私は大阪の笑いの方がしっくりきます。
今まで、ほとんど漫才等を直接見た事がないのですが、
印象に残っているのは10年程前に今は無き遊園地で見た、吉本の芸人による舞台です。
演目は、若手(中堅だったかも^^;)2組とベテラン1組による、
計3回の漫才で、
150??200人収容できそうなところに、私達を含めて観客が4人しか居なく(笑)
まぁ、期待出来るような物ではないと感じてました。
実際最初の2組に関しては笑えるところが皆無でしたし・・・。
しかし、ベテラン芸人の方の漫才は違ってました。
もうそれは、数年分笑ったかと思うほど笑ってしまいました。
落語に関しては、残念ながら直に見たことがないのですが、
古典・近代に関わらず、上手い方の落語というのは、
テレビ越しでも情景が浮かんで来るので、
実際に見ると鳥肌物かと思っています。
どんな笑いにしても、良い笑いというのは体にいいそうですから、
沢山見聞きしたいですよね。
逆に作り笑いはガンになるというお話もあるみたいです^^;
<a href="http://allabout.co.jp/health/stressmanage/closeup/CU20040605A/index.htm">http://allabout.co.jp/health/stressmanage/closeup/CU20040605A/index.htm</a>
「作り笑いはガンになる」というなら、既に私は全身転移の末期症状ですよ^^;
記事、拝見しました。有り難うございます。たぶん、自分の意思を殺して笑うことが、かえって一層のストレスになる、ということでしょう。
東京と大阪の笑いの質の違いはあるかも知れませんね。江戸前の落語と上方落語では明らかに「笑いのツボ」が違いますモンね。
遊園地での寄席、いい体験をなさいましたね。そのベテランさんは本当の芸人さんで、前座の2組は「発展途上」だったのでしょう。客が入ってないところで演ずるのは気が乗らないでしょうし難しいものです。私も20年ほど前に、「山本リ○ダ」のショーのチケットを会社で配られて、皆んな行きませんでしたが、後で聞いたら客席はほとんど空だったとか。そういう体験は多くの歌手の方たちが体験しているといいますね。でも、歌手なら「広いカラオケボックスで歌ってる」と思えばいい訳ですけど、漫才師は辛かったことでしょう。
漫才は落語に比べると軽く見られがちですが、本物の芸を持った方が演じると立派な芸術になります。私も、古典落語の「淀五郎」という演目なら一席通して演じられると思います。円生さんの録音で、もう何十回と聴いていますから。
笑いの質としては、その時だけでなく「後から思い出し笑いする」ようなものが最高だと思います。質の高い「お笑い番組」が登場してくれるのを願いたいですね。
コメント、有り難うございます。
お笑いの芸人が売れ出しと自分のネタをせずに他人を弄ったりするのは大阪、東京を問わないような気もします。
あと完全に内輪ネタになってしまってる芸人もちょっとパスでしょうか。
みのもんたはパスです。番組は見るけど意識的に彼を映像から自主削除してます。
実は林家三平は見たことないんです、年代の違いです。
すんません。
poohpapaさんも爆笑問題好きなんですね。よかったです。あと最近の芸人では長井秀和と波田陽区が気に入ってます
あ、blogのURLはURL欄に入れました。
まだほとんど書いてないです。
そっか、本質的には東京も大阪も変わりないのですね。いずれにしろ、他人を弄ったり、内輪ネタに頼る芸人は、「芸が無い」ということですね。
たとえば、「みのもんた」にしろ福留功男にしろ、業界内では評判良くないようだし、代わりならいくらでもいそうなものなのに、なんで使い続けるのでしょう。
林家三平という噺家は、私は幼心にも「あんなの落語家じゃない」と思っていましたが、実は大変な努力家だったのですね。笑いを取る為に日夜努力を重ねていたようです。ただ、古典が演じられない噺家だったから、私は「パス」ですけど^^;
う??ん、どんたくさんとは二廻りくらい年齢差あるのかなあ、ショック!(爆)