2004年06月25日

水漏れ事故と保険金

アパートを借りる際に加入してもらう「住宅総合保険」の保険金支払いの対象として最も多いものが「水漏れ事故」である。その保険金支払いについて、こんな事件が起きた。

その水漏れ事故は、調布にある木造アパートの2階の部屋で起きた。
入居者は赤ちゃんが産まれたばかりで、まだ奥さん1人でお風呂に入れるのは怖い、とのことで、ベビーバスを和室に置き、ご主人と協力して風呂場からお湯を運んで赤ちゃんを入れた後、お湯をお風呂に戻そうとして事故が起きた。

お湯を入れる時はバケツで少しずつ運んだものの、戻す時は2人でベビーバスごと運ぼうとしてひっくり返してしまったのだ。ふつうでは考えられない水漏れである。下の階の住人からもすぐ連絡があった。私はすぐ保険会社に連絡して、「大変な水漏れだから、すぐ業者を入れたい」、と申し入れると、「それでは保険金が下りなくなります。当社指定の業者に見てもらうまでは何もしないでください」、と言う。「そんなこと言ってられない状況ですよ」、と言ったのだが、「でしたら保険金は下りません」、の一点張り。かといって、保険に入ってもらっているのに入居者に払わせる訳にはいかない。そこで、家主さんに相談すると、「ああ、いいですよ。それならこっちで負担しますから」、とのこと。

で、仕方なく、業者に処置してもらい、家主さんに全額(20万円ほど)出して頂いた。
納得はいかなかったが、その件はそれで終わったと思っていた。

それから半年ほどして、今度は別のアパートで水漏れ事故が起きた。前回の件もあるので、保険会社の事故担当(前回とは別人)に、「そちらの業者をなるだけ早く見積もり調査に寄こしてください」、と言うと、「ああ、でしたら写真だけ撮っておいて、そちらですぐ業者の手配をしてもらってかまいませんよ」、とのこと。しごく当たり前の話である。
だが、「では前回の話は何だったのか」、ということになる。私の怒りは爆発した。

前回の経緯を話した上で、「写真を撮っておけば支払ってもらえるものなら、前回の事故の時にも同じ対応をしてくれれば良かったではないか。家主さんは本来負担しなくてもよかったカネを出したことになる。今からでも全額払え!」、と要求すると、「事実確認した上でご返答いたします」、との返事。もちろん、事実は私の話した通りだった。

後日、保険会社から、「全額お支払いいたします」との回答を得たが、こうも言っていた。
「本当はお支払いできないケースだったんですよ。水漏れと言っても、本来水を使っている所で起きた水漏れではありませんので、保険金の支払い対象外なんです」、という。
言われて見ればたしかにそうかも知れない。だがあっさりこう言ってやった。「仕方がないよ、あの時にはそう説明しないで、手順のことだけしか言わなかったんだから」、と。
事故受付の担当者が、私から事故のあらましを聞いた時に、「それはお支払いできないケースです」、と説明してくれれば、そのことを入居者にちゃんと説明して、すぐ修理をして、入居者に修理代金を請求することもできたのだ。

で、保険会社が「全額お支払いしますので、家主さんの手元にあるその時の領収書をFAXしてください」、と言うので、私はリフォーム業者に「35万くらいの領収証きっといて」、と頼んだ。実際より15万ほど上乗せした額である。数日後、そのままの額で家主さんの口座に振込ませた。家主さんは恐縮していたが、「あの時、本来は入居者負担になる修理代金を、ひと言の文句も仰らず気持ちよく負担してくださったのですから、慰謝料込みです。受け取っておいてください」、とお願いした。

もちろんこれは犯罪行為であるが、保険会社には前以って「そうする」ことを伝えておいたし、「勘弁してくださいよ」とも言われなかった。言えば私に噛み付かれることになる。
私からすれば、阿漕な保険会社(当時の事故受付担当)への復讐でもあった。
何度も言うが、不動産屋を怒らせると本当に恐いのだ(爆)

その4年後、別のアパートでまたしても水漏れ事故が起き、正規手続きを踏んで保険金請求をしたが、保険会社の連絡ミスが重なり、保険金が下りたのは事故から7ヶ月後のことだった。それにより、10年以上にわたる代理店契約は解消することとなった。
posted by poohpapa at 06:00| Comment(8) | TrackBack(0) | エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 こんにちわ。いつも楽しく拝見しています。
ここ数日の話読むとどうも”悪徳不動産屋”という感じがしないですね 苦笑
 もし借りるならこういう不動産屋さんいいな??って位で(^^)
 あ、この保険屋とかにとってみれば十分悪徳なのか 笑

 ところで保険屋って払うの遅い所はホント腹が立つほど遅いですよね。以前交通事故で相手方の保険屋に非常に嫌な思いさせられた事があります。それ以来事あるごとにその保険屋の対応を皆に話している次第で 笑
 対応者次第ってあると思うのですが、そこが一番大事なのに何考えてるんだろうって考えてしまいます。
Posted by やす at 2004年06月25日 10:10
poohpapaさん、こんにちは。

保険やさんもそうなんですが、会社が大きくなると小回りがきかなくなるところが多いですよね。
お役所も対応悪いですし、銀行でも嫌な思いたくさんしてます。

良い評判というものはなかなか広まらないのですが、悪い噂はあっという間に駆け巡りますからね。
お客さんあっての商売だってことを理解してもらいたいものです。
と書いている私の仕事も客商売でした。以後気をつけます。
Posted by し?? at 2004年06月25日 12:03
やすさん、こんにちは

もう「紙一重」、ってとこですよ(爆)

保険会社は、保険金の支払い事由が生じた時こそ「真価を問われる」ものなんですけどね。商売で言えば、返品や解約に来た客に対する対応で、その会社の本当の姿勢が分かるワケで、保険金の支払いをケチったり渋ったりされると、もうその保険会社は使わなくなるのに、と思います。支払いを最小限に抑えられたら「会社に貢献した」などと考えてしまうのでしょう。実際には逆になるケースが多いのですが。
以前、安田火災さんで、こちらが被害者になった時の担当者、お名前が特徴あるんでよく覚えていますが、信友(のぶとも)さん、て方は良かったですよ、とても誠実な方で。うちも何かあったら、信友さんにお願いしようと思ってしまいます。簡単には保険会社さん替えられませんが、人間、というか、商売ってそんなものですよね。一人一人が看板を背負っているんですよね。

すみません、また脱線してしまいまして。

コメント、有り難うございます。
Posted by poohpapa at 2004年06月25日 14:47
し??さん、こんにちは

し??さんも客商売でしたか、ならば身に沁みますね。し??さんが仰るように、信用を築くのには長い年月を要しますが、失う時は一瞬だし、口コミでどんどん広がっていきますモンね。私も、怖いと思っています。ネット社会だから、アッと言う間に拡がりますモン。

どんな商売もそうですが、最後は「人」ですね。一人一人の信用の集まりが会社の信用なんです。といっても、私は一人なので、私のミスで一瞬に悪評が立つ可能性もあります。

少し気をつけよ、っと。

コメント、有り難うございます。
Posted by poohpapa at 2004年06月25日 14:55
poohpapaさん、こんにちは。
プロパンガスのこと、アドバイスありがとうございました。
ガス会社と闘ってみようと思います!
大家さんはいいおばあちゃんなのですけどね??。

>どんな商売もそうですが、最後は「人」ですね。一人一人の信用の集まりが会社の信用なんです

だんなさまがFPで保険の営業をしているのですが、いつも
同じようなことを言っています。
「うんうん、そうよね??」とモニター相手に独り言して
読んでました(^^ゞ
またお邪魔させてくださいね。
Posted by まだむ at 2004年06月25日 16:33
まだむさん、こんにちは

情に絆(ほだ)されてはいけませんよ(笑)
家主さんの顔を潰さないように配慮して差し上げれば、変に拗れることなく値下げさせることができるでしょう。家主さん宅もプロパンであるなら、家主さんも味方に引き入れて(家主さんには何の責任も無く同じ被害者の立場であるとして)ガス会社と交渉することをお勧めします。

プロパンの場合は、ヘタすると倍近くもの格差が起きていることもあります。できればネット等で事前に他社の価格データなどが手に入ると交渉する上での根拠になりますね。

上手くいきましたら是非お知らせ下さい。アドバイス料の振込口座をご連絡します(爆)

いつもお読み頂き有り難うございます。
Posted by poohpapa at 2004年06月25日 17:12
倍近くですか!
それは闘わないといけませんね??。

たびたびアドバイスありがとうございます。
アドバイス料は格安でお願いします(笑)
Posted by まだむ at 2004年06月25日 18:24
まだむさん、こんばんは

頑張ってみてくださいね。朗報、お待ちしております。

そうそう、「アドバイス料は格安で」、ですって?
そんなこと言ってると、今度は、まだむさんのガス業者に取り入って、「ガス料金値下げ交渉を合法的に拒否する方法」を売り込みますよ(*^^)v
Posted by poohpapa at 2004年06月25日 18:43
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