2005年01月24日

トルコ身勝手発見の旅

12月31日出発の「ワンランク上のホテルで巡るトルコ世界遺産と不思議発見の旅10日間」に参加して。

自分が経営する会社の慰安旅行ならいざしらず、辺り構わず奔放に振舞う夫婦や、あまりに身勝手で思いやりのないツアー参加者達にほとほと呆れてしまった。

15年ぶりの大雪に見まわれて、途中、行程の変更を余儀なくされ、我々はその日の宿泊予定ホテルに予定通り到着することが困難になってしまった。現地ガイドさんの努力で何とか代替ホテルを用意して頂き、バスの中での宿泊は避けられたのだが、ホテルに到着して、ロビーで添乗員がお詫びを述べた後、「今後の日程について、ご意見や質問がありましたら仰ってください」と言うと、出てきたのは、「(日程表にはもともと無かったはずだが)トルコ石の店には行かなくて良い」だの、「いや、それは絶対困ります。行ってください」だの、その意見に同調して「そんなことを言うなら、個人旅行で来れば良い」だの、勝手な言い分ばかり。

頻繁に携帯電話で連絡を取り合い、迅速にしかもかなり良い代替ホテルを用意してくださったガイドさんや、悪条件の中、事故なくホテルまで到着させてくれた運転手さんに対する感謝の言葉が全く無かったのは、どういう訳か。

極めつけは、「お店にばかり連れて行かないでください」の言葉。
「あんた達はそれで儲けてんだろうけど」、と言わんばかり。

そんなことは皆承知していることである。我々が参加しているのは格安ツアーなのだ。
連れていかれた店で、気に入ったものがリーズナブルな価格で見つかれば買えば良いし、無ければ買わなければ良い。
買い物してくれる人達がいることで、格安ツアーが成り立つ。

スーパーで、10個入り98円の卵しか買わない客ばかりなら、スーパーの経営は成り立たない。他の品物も買ってくれる客がいるから、自分も安い卵を手に入れることが出来る。自分の利益だけは追求するが、人の利益は気にかけない、というのは大人の分別ではない。

不可抗力ともいえる大雪で日程が消化できなくてイライラする気持ちは分かる。
だが、我々は知らない国に来ているのだ。
現地の事情に一番精通しているのは現地ガイドさんなのだから、すべてお任せして、結果については文句を言うべきではない。どだい全員の希望を叶えることなど無理なのだから。ガイドさんに、好きなように存分に力を発揮してもらうことが、全員の利益にもなるはずだ。だいいち、それまでの仕事振りから、充分信頼に足る方だということは分かりそうなものだ。もしも重大な判断ミスなどで損害を被ったときには補償を求めれば良い。

ガイドさんも情けなかったに違いない。途中なんの予告も無く別のガイドさんに代わってしまった。最高のガイドさんだったが、お礼もお詫びも言えなかった。

トルコは世界一親日的で、対日感情の良い国と聞いているが、こんなツアー客ばかりではそのうち反日感情も芽生えるだろう。

他にも、早々にグループをつくってレストランの席取りをする人がいたのも不愉快だった。たまたま目の前に座った人と会話を楽しむのも旅の楽しみではないのか。

嫌煙者もいるのに、食事の席につくなり煙草を吸い始める人達も非常に多く、往きの機内でもトイレで喫煙する者がいた。

何人かの永くお付き合い出来そうな仲間にも出会えたし、アンカラ駅のキヨスク売店のおじさんとの素敵なふれあいもあったが、日本人の嫌な面ばかりが目に付くツアーだった。



※ 2001年1月17日付け原稿 (若干の修正あり)

余談 

この旅行には、ある会社経営者夫妻が参加していて、最初は面白くてノリの良い夫婦だと皆んな思っていたのですが、だんだん「自分勝手で短気な人」ということが分かってくると、最後は誰も近寄らなくなりました。最終日に「ベリーダンス・ショー・ディナー」に行ったのですが、その際、奥さんが誕生日に当たっていて、デコレーションケーキが出されたんですね、それを「どうするのかな」、と見ていたら持ち帰るんで、「え?ここで皆に分けないの?」と驚いていると、帰りのバスに乗り込んでから、いろんな人に、「良かったら私たちの部屋に来て一緒に食べませんか」、と声を掛けてまして、結局誰も行かなかったんです。「会社でも社員は長続きしていないだろうな」、と思ってしまいました。
例の歯医者さんも、私たちが勝手なことを言わなかったのは覚えていてくれました。

で、帰国後に現地ガイドのベルカンさんとフセインさんにお詫びのメールを出しました、日本人を嫌いになられたら辛いので。とても良い勉強になったツアーではあります。
posted by poohpapa at 06:00| Comment(6) | TrackBack(1) | エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 海外での日本人の認識は淋しいものになってるんでしょうね。
かって、トルコの船員を救っていたからと、その感謝の気持ちを教科書に残しているそうですよね。そればかりか行動に移して、前の中東戦争の時、トルコが民間機を日本人脱出の為に動いて下さったそうですがね。トルコって御国は。キヨスクのおじさんですか・・・旅っていいものにしたいですよね。

何かしてもらって当然のような、オレがオレがの生き方は、格好わるいと感じていたいですね。(^^)
Posted by 微笑 at 2005年01月24日 22:58
微笑さん、こんばんは

四国で昔、遭難したトルコの船員を日本人が助けた話がトルコの教科書に載っている、というのは現地でもガイドさんから聞きました。こう言ってはナンですが、未だに「反日教育」をしていながら援助を要求する国とは対極にありますよね。

その大昔の恩義を忘れずに、中東戦争の際に日本人を無事に出国させるために民間機を飛ばしてくれたトルコという国のことを、日本では国民に知らしめていないし、教科書にも載せていませんよね。不義理、というより恥ずかしいことだと思います。

キヨスクのおじさんのことは今でもよく思い出すんですよ。帰国後、出来上がった写真とお菓子をお送りしました。手元に届いていれば喜んでくれていると思います。

コメント、有り難うございました。
Posted by poohpapa at 2005年01月27日 19:55
Poohpapaさん はじめまして
ネットサーフしていてたまたまLogを拝見したのですが、冷汗が出てきてしまいました。
Poohpapaさんがご参加いただいたトルコツアーと、同じ日程で廻っていたツアーがもう3台あったのをご記憶でいらっしゃいますか?私は、その3台のうちの添乗員の一人です。
もう、4年前の出来事になりましたが、あの時の事は今でも昨日のことのように思い出すことができます。
トルコは私も大好きな国、また、親日家としてもよく知られている国ですが、日本とは文化・風習が大きく違うところも多い国で、また、トルコの事が日本ではまだまだよく知られていない事もあり、誤解の非常に多い国だとも思います。
草の根ではありますが、トルコに対する理解を深めていただくため、頑張ってはいるつもりですが、なかなか難しいものですね....
あのツアーは、途中でガイドさんが変わったと言う事で、トルコの日本語ガイドの中でも一部伝説のツアーとなっています。
ご存知のようにあのツアーの当初の担当だったガイドさんは、トルコの日本語ガイドの中でも、最も優秀な方の一人として有名な方でしたので。
同僚の添乗員への批評も、ありがたく拝聴しました。冷静に、何が足りないとご指摘いただく機会は、そうそうありませんので.... 今後も、楽しいご旅行をお続けください。
Posted by minik kisim at 2005年01月30日 13:29
minik kisimさん、こんばんは

バスが「抜きつ抜かれつ」してましたから良く覚えていますよ。
こちらこそ冷汗モノです、大変失礼いたしました^_^;

実は、今年の正月のポルトガル旅行は、あの時のトルコ旅行で知り合ったご夫婦から誘われてご一緒しました。

ベルカンさんもフセインさんも、本当に素晴らしい現地ガイドさんでした。旅行者に「少しでも良い旅をして頂こう」と一生懸命尽くしてくださいました。私も裏で、個別に「我が儘は言わないようにしようよ」、などと説得したりもしましたが、何の役にも立たなかったですね。ただただ、現地ガイドさんに申し訳ない思いでした。

私たちの班の添乗員の女性は、ハッキリ言って、「気が付かない(利かない)」人で、現地ガイドさんが困っていても苦しんでいても、何のフォローもしない人でした。私なんかがガイドさんに「気にしないでね、雪なんだからしょうがないって分かってますから」、って声を掛けていたくらいで。添乗員がキッチリ「仕事」をしていたなら、現地ガイドさんが降りることも無かったのでは、とさえ思っています。うちのに「あんなの嫁に貰ったら舅姑は苦労するよ」、と話していたくらいで^_^;

海外旅行は21回行って、ほとんど添乗員さんのお世話になっていますが、ハズレはあの時のツアーだけです。って、すみません、矛先が添乗員さんに向かっていて。

私は、不可抗力のトラブルなら「それも旅の愉しみ」と思っていますので、あの時のツアーも不満はありませんでした。滅多に出来ない経験をさせて頂いた、と本当に思っています。

私のメールは、主催旅行会社に事情を話して、旅行会社経由で送って頂いたので、ちゃんとベルカンさんとフセインさんに届いたのか心配しています。ひょっとして、minik kisimさんがお会いする機会がありましたなら、是非ともお詫びの気持ちをお伝え頂けないでしょうか。勝手なお願いで申し訳ありません。

トルコは大好きな国で、「再び訪れたい国」でもあります。基本的に、親日的な国は居心地が良いので気疲れしませんから。でも、今度行くなら夏かな、と思っています。アンカラ駅のムスターファおじさんにも是非再会したいですね。

辛辣な文面に優しいコメントを頂戴しまして有り難うございました。
ご縁、というものは奇妙なものですね。こういう形でのコメントは何より嬉しく存じます。重ねて、感謝申し上げます。
Posted by poohpapa at 2005年01月30日 20:01
poohpapaさん こんにちは
お忙しい中、またこのように大きいBlogを主催していらっしゃるのに、わざわざお返事いただき、ありがとうございました。
添乗員という仕事は、世の中の動きに非常に疎くなる仕事でして、私自身もblogの事もいまだよく分かっておらず、昨日から少しずつ拝見させていただいておりますが、大変なものですね。しかし、自分の意見を発表する場があるというのは、素晴らしい事ですね、感動いたしました。

それから、ベルカンさんと、フセインさんに、必ずpoohpapaさんからの伝言お伝えします。タイミング良い事に、3月初旬にまたツアーでトルコに行く事が決まっておりましたので。Blogのコピーを持って渡してきます。でも、このようにPoohpapaさんが考え心配してくださっていると言う事を、彼等ならきっととても喜んでくれると思います。

しかし、同僚に対するご批判には、耳が痛いばかりです.... 彼女が適切な気遣いををその場で出来ていれば、Poohpapaさんがこのようなご気分の悪い思いをされる事もあるいはなかったかと思うと、当時その場に居合わせた会社側の人間として、残念でなりません。ただ、今回の事も図らずもPoohpapaさんからこのような形で直接お伺いする機会がありましたので、今私も「なるほど」と思う事も出来るわけですが、その当時私も彼女からの一方的な話しか聞く機会が無く、それで済ませていたのを少し後悔しています。言い訳になりますが、添乗員の世界というのは一種密室で、自分以外の添乗員がどのような仕事をしているか、殆ど垣間見る事が無く、普段の印象だけでその添乗員の技量を推し量ってしまいがちです。帰りのイスタンブールの空港で、フセインさんとちょっと立ち話をしたのですが、彼が「添乗員があなただったら(彼女ではなかったら)、ベルカンも帰る事は無かったでしょう」と言っていたのを、私は彼一流のお愛想と思っていたのですが、そういうことだったのかと今思います。まあ、かく言う私自身も、あの時のツアー運営でお客様にご満足いただけたかは甚だ疑問の残るところですが...

 昨日、さとひろさんのHPも一緒に見つかったのでこれも拝見させていただいたのですが、「もうこの会社の旅行には参加したくない」との一言には、やはりショックを受けました。あのツアーはテロ後、トルコのツアーがずっと自粛されていて、解禁になった後の初出発ツアーでした。私たち会社側の人間としては、ようやくトルコにこのようにツアーを送り出せるようになり、しかもこれだけの人があのような事件の後のトルコに行きたいと考えてくださり、良かった良かったと良いように考えていたのですが、甘かったですね。これも反省しています。

最後に、またまた言い訳ですが、バスの中でシャンパンが出たのは、解禁後初のツアーと言う事と、年越しのツアーでしたので、「Happy New Year」と言う事で、ご用意させていただいたものでした。また、あのツアーは4グループ(1つはPoohpapaさんのご参加のもの、2つがホテルがノーマルのものの10日間、残りのひとつがホテルがノーマルのものの延泊プランで11日間のもの)で、2グループづつブリティッシュエアウエイズ(ロンドン乗継)とKLM(アムステルダム乗継)を使いましたが、確かに距離的にはKLMの方が近いですが、飛行機の乗継時間も込みで考えると、ブリティッシュエアウエイズの方が所要時間は短いのです。成田をほぼ同時刻に出て、イスタンブールへはブリティッシュエアウエイズのほうが2時間以上早く着きます。帰りも、イスタンブール出発はブリティッシュエアウエイズのほうが3時間くらい遅いですが、成田に着くのは若干ですがブリティッシュエアウエイズのほうが早いのです。何故かと言うと、KLMはアムステルダムの空港でかなり長い乗継時間が有り、往きは約5時間、帰りは約6時間空港でただただ待たなければなりませんので、私自身は、イスタンブールに行くのに、直行便以外ならブリティッシュエアウエイズが一番便利だと思っています。機内食、乗務員やスナック、サービスも正直言ってKLMはかなりひどいと思います。でも、これはあくまで私個人的な意見ですし、アムステルダムよりロンドンに行って乗継ぐ方が、距離が長いのはこれは事実ですから.... と言うわけで、あくまで一添乗員の言い訳と笑ってお聞きいただければと幸いです。

それでは、休業されると言うような事も書かれていらっしゃいましたが、今後もまた拝見させていただければ嬉しいです。大変な事もあるかと思いますが、頑張って下さい。

P.S. もし、またトルコにいかれようとお思いでしたら、ぜひ5月をお勧めします。ゴールデンウィークの後でしたら、値段も落ち着いていると思います。5月はまだものすごく暑くもならず、遺跡にはひなげしが咲き乱れ、新緑のじゅうたんとあいまって素晴らしい色合いです。

 
Posted by minik kisim at 2005年01月31日 14:59
minik kisimさん、こんにちは

何ともご丁寧なコメントを頂戴いたしまして大変恐縮です。また、3月に、ベルカンさんとフセインさんに、私のメッセージをお届け頂けるとの由、もう感謝の言葉もございません。本当に有り難うございます。

実は、イスタンブールの空港で、私も最後にフセインさんにお詫びを申し上げました。「ベルカンさんのこともフセインさんのことも決して忘れませんから」、とお話しすると、フセインさんも、「私も忘れませんよ」、と笑っていらっしゃいましたが、その時、誰か側にいらっしゃって、私が割り込む形でお礼を申し上げたように記憶しています。ひょっとしてあの時、側にいらっしゃったのがminik kisimさんだったのでしょうか。

ベルカンさんが交代してしまわれる前日、雪の為の代替ホテルで、私たちの部屋のエアコンが故障していてお部屋を交換して頂いたのですが、その時も機敏に手配してくださっただけでなく、私たちが自分でスーツケースを運ぼうとすると、ベルカンさんが「これは私の仕事ですから」、と言って2つとも運んでくださいました。おそらく、その時のことをまだ覚えていてくださってると思います。(だと嬉しいですね)

さとひろのページで、「2度とその旅行会社は使いたくない」と言っているようですが、大丈夫ですよ、ご心配には及びません。その後も2度ほどお世話になっておりますから(笑)

おそらく、添乗員さんに対する不信感から、だと思います。1年前にはスペインのツアーでとても良い添乗員さんに恵まれまして、今も親しくさせて頂いていたりして、ご苦労話もたくさん伺いました。帰路の機内で配られるアンケートにまつわるエピソードもいろいろ伺いまして、旅行中のお世話だけでなく、いろいろご苦労がおありなんだなあ、と陰のご努力に感激した次第です。私自身は、アンケートの添乗員さんの評価はいつも必ず「非常に良い」、にしております。あ、トルコの時は「普通」でしたけど。正直に「最悪」にしといたほうが良かったかな、と後悔したものです(爆)

ところで、トルコ旅行では私たちのグループは「ロンドン経由」でしたね。今年のポルトガルも2班に分かれていて、私たちは「ロンドン経由」、別の班は「アムステルダム経由」で、乗り継ぎ時間に大変な差が有りました。ANA便でしたがminik kisimさんが仰るように、「ロンドン経由」の方が楽なようです。私たちは15時頃成田に着きましたが、別の班はリスボンを発ったのはほぼ同じでも、成田には20時30分くらいの到着でしたから。その差の多くは乗り継ぎ時間でした。あと、ツアーには早めに申し込みをして、出来るだけA班に入るようにした方が良いようですね。乗継が同じ、とは限りませんし、A班の方を優先してホテルや航空機の手配をして頂けるようなので。ホテルも別々の日は、我々の方が少し良かったようです。すみません、余計なことを長々と。

もし、今度トルコに行ったなら、再び「ジェミニツアー」さんのお世話になれたら嬉しいですね。ひょっとしたらベルカンさんやフセインさんに再会出来るかも知れませんし。

minik kisimさんのお陰で、ず??っと心に引っ掛かっていたものを下ろすことが出来ます。心から感謝申し上げます。

これからも、我侭な日本人旅仲間のことをくれぐれも宜しくお願い申し上げます。

再びのコメント、有り難うございました。
Posted by poohpapa at 2005年01月31日 18:23
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