You-tubeでいろいろ観ていて、ある映画の動画に行き当たった。
その昔、フジテレビの「とくダネ!」で小倉さんが紹介していた映画、だったと思う。
「最高の人生の見つけ方」というタイトルである。そのブルーレイを先日ヤフオクで落札した。
主演は、私の大好きなモーガン・フリーマンとジャック・ニコルソン。実は、ここんとこ、自分が死ぬ時のことをあれこれ考えていた。自分が残された人生をどう愉しむか、ということでなく、どう周りに迷惑を掛けずに逝くか、とくに「私の死後の、うちのの将来」という難題である。それは時に矛盾することもあるのだが。
映画の感想は、テーマの深さに比べてどうも中身が薄いように思えた。映画とはいえ元々が「ありえない」設定なんだから描写が丁寧でなければ心に響かないもの。やや残念ではあったが時々は観るだろう。
以前、田舎の親友に電話していた時、親友から「俺の夢はお前とペルーに行くこと」と言われて、そういえば俺の夢は何だろう、と考えてみた。答えは・・・、とても単純で、最も難しいこと。それは・・・、
「何がしたい」とか「何が欲しい」とかでなく、「平凡に生涯を終える」ということ。死ぬ時に「ああ、楽しい人生だった」と思いながら死ぬこと、なのだ。
実のところ、明日ポックリ逝ったとしても、私は他の人たちの何倍も人生を謳歌していると思う。なので、明日が来なくても私個人は悔いは無い。ただ、それだと身の回りの片づけが間に合わないのだが・・・。
だが、この映画を観て、少し考えが変わった。私も「棺桶リスト」を作ってみよう、と思った。
もちろん、親友とのペルー旅行も入ってくる。うちのとノルウェーにも行きたいし、ハロン湾も観ておきたい、って、結局は旅行ばかりになりそう。そんなのは自己満足でしかないけど、ま、誰でもみんなそうかも
棺桶リストが(ある程度)長期的なものとして、仕事かプライベートかを問わず、毎日「今日すること」を箇条書きにして優先順位を付け、上位5番目までは何があっても今日中に片付ける為の短期的なリストを作ることも忘れてはならないこと。何年か前から、今まで面倒がって先延ばしにしていたことも当日中に片付けることにした。そうすることで、次の朝は「面倒くさくない気分」で始められる。どうせ自分がしなくちゃならないなら、そのほうが良い。その分だけでも次の一日を有効に使えるし。
元妻と暮らしていた時、元妻は夕食の片づけをしないで寝てしまうことがあった。共働きで女房も疲れているんだろうから、ということと、朝起きて流し台に残っている昨日の洗い物を片付けることから一日が始まるのは精神的に良くない、と思って私が夜のうちに洗ったりしていたが、以来、家事の殆どは私の仕事になった。始めのうちは「有り難う」と言ってくれていたが、そのうち、私も疲れていてやらなかったりすると「どうして片付いてないの」と文句を言って不機嫌に洗い物をするようになり、さらには、片付かないままになっている食器類を見ても「アンタの仕事でしょ」とばかりに何も言わなくなった。
離婚したのは私が53歳の時。そこから7年、というか、今の女房と知り合った15年間に、私が棺桶リストに入れるような項目はほぼ実現してしまっている。ただ、人間、命の期限を切られれば欲が出るもの。ま、そうであっても、身の程をわきまえて分相応なリストを作ろうと思う。
リストが出来たら、記事にするつもりでいる
2012年07月12日
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