不動産広告会社のアットホームから毎月届けられる「TIME」という小冊子の7月号に載っていた懸賞で、「鳥脳力」という本が当たった。こちらはローリングホップの当選者数5万名と違い、当選者たった5名。アットホームの懸賞に当たるのは通算で5回目。中にはヘンケルのソムリエナイフなんて賞品もあった。
「小さな頭に秘められた驚異の能力」とあって、慶応義塾大学文学部人間関係学部系教授 渡辺茂氏著。先生は元々が心理学者で専門は「比較認知神経科学」とのこと。何やら難しそうな分野である(*^^)v
本の表題のほうは「能力」でなく「脳力」になっていて、副題で使われている言葉は「能力」・・・、使い分けている。たしかに、書かれている内容は(驚異的な)鳥の「頭脳」のお話。
葉書による応募だったので「皆が面倒がって応募しないだろう」と踏んでいて、しかもほとんどの人が見落としているだろうし「これ、絶対に当たる」と確信していた。正直「懸賞に当たる」ことが目的の応募だったのだが、届いた本は期待以上のもの。たいへん失礼な物言いだが、食べ物や飲み物の懸賞に「どうせ美味しくないだろう」と期待せずに応募して、当たって届いた賞品がめちゃくちゃ美味しかったようなもの
いや、「TIME」での対談記事を読んで「面白そう」とは思ったが、ここまでとは思っていなかった。
で、その「鳥脳力」、嵌ってしまって一気に読み進んだ。難しい内容を平易な言葉で解説して書かれている。しかも、私も何度か鳥は飼っていたし、以前から「鳥は猿やイルカより知能が発達している一面があるのではなかろうか」とさえ思っていたから、いちいち頷ける内容ばかり。
この本の価格1700円は安い。私は懸賞で当てたが、自分でゼニを払ってでも読む価値はある。
著者である渡辺先生はとても人柄が良さそうで、こんな先生から教われるなら比較認知神経科学を勉強するのもいいか、と思ったが、そもそも私は鳥より頭が悪い。慶応に入れるような成績ではなかった
その本、現在、ある同業者さんにお貸ししているが、私の宝物の一冊になりそうだ。
でも、心理学なのに「なんちゃら科学」と言うのは、如何にも胡散臭い感じですけど…
頭のいい鳥の代表として「カラス」が上げられますが、頭のいい鳥はカラスだけではないようです。「頭がいい」と言うより、適応能力(対応能力)が「本能としてよく備わっている」ということなんでしょう。
でも、ほんと、この本はお勧めですよ、胡散臭くありませんし(*^^)v