で、本題、
とても仲良くさせて頂いている同業者さんがいる。よくお邪魔していて、昨日も伺っていたのだが、私の携帯にDホームの社長から電話が入った。電話を切って「今のはうちの向かいのDホームの社長からです」と言うと、社長のMさんが少し考え込んでいた。「Dホームさんとは以前うちも取引したことがあります」と言い表情が曇ったので、私はてっきり「何かのトラブルがあったのか」と思ったのだが・・・、
「実は、何年か前に取引した時に、支払うべき手数料が150円不足していたんですよ。いつか渡さなければと気になっていて・・・」と言い、奥に引っ込んで銀行の封筒を出してきた。後で判ったのだが、取引したのは一昨年の7月のことで、もう2年以上になる。封筒のデザインは現在使われているものでなく以前のもので、封印のために貼ったテープは劣化していたから間違いなく当時から保管していたものだろう。私が封を切らせてもらうと、中にはちゃんと150円が入っていた。
「そんなに気になっていたのなら、それくらい、直ぐ電話して振り込めば済む話じゃないか」と思う人もいるだろうけど、こういうことはよくある。「ついでの時でいいか」と思っていて、きっかけもタイミングも失ってしまって月日が経ち益々連絡しにくくなる、つまり悪循環に陥ることは私もしょっちゅう体験している。
額が大きければ直ぐ電話するが、それくらいの額だと電話代を掛けるのもバカらしいし、振込み手数料を考えたら振り込めない。「ついでの時にでも・・・」と考えて時が経つのも無理はない。それが人情だろう。
M社長に、「だったら私が届けましょうか?」と言うと、「じゃあ、お願いしようかな」とのこと。てなワケで、大の大人である不動産屋が「150円」のお遣いをすることになった

後でDホームの社長に事情を話して渡すと、「え〜、そんなことあったっけかなあ・・・??」と言う。それで調べてもらって、一昨年の7月の取引だったと判明した次第。ある意味、これはどっちも凄い、と思う。
M社長は「古い話だから、ま、いいか」と考えず、今まで封を切らなかったのだし、Dホームの社長もそれくらいのことで騒いだりしない。ちょっとしたミスなのに、中には、10円不足していても「こういうのはキッチリしておかなければ」と言って、「あそこの社長はセコイ」などと大袈裟に騒ぐ人もいるが・・・。
Dホームから150円の領収証を預かって、夕方、閉店後にM社長の店に行き、郵便受けに入れておいた。万歩計によれば片道で4000歩になるから、昨日は二往復で8000歩も稼がせてもらった(*^^)v
ところで、M社長が昨日、私に「祝 たび祈願」と書かれた茶封筒を渡す。「へ?、もしかして餞別??」と思って訊くと、「いつも世話になってるから、まあ、旅の安全祈願ということで・・・」とのこと。お世話になっているとしたらお互い様なんだし、今までも同業者さんから餞別など頂いたことなど一度も無いのだが・・・。
それやこれやで社長が「借りを作らない主義」だと解かる。私なんかより信用を大切にする人なんだろう。
辞退はしたが、社長も引っ込めるワケにもいかないものと思い、有り難く頂戴した。昨日の記事でも触れたが、もし手ぶらで帰ってきても互いに全く気にしないでいられる、つまり「信頼関係ができている」人ではあるが、何か面白いものがあったら土産にしよう。ま、ドイツ製の「大人のオモチャ」とか「大人のオモチャ」とか「大人のオモチャ」とか・・・(爆)