受給を決定したのは職場の所在地の関係で都下のH市。本人は当初「立川は市の生活福祉課がうるさいし好きじゃないからH市で探してもらいたい。オタクでH市の物件を扱っているか?」と言っていて、もちろん可能だが、数日後には「どこの市でもいい」と言い、さらに数日して「他の市で受給するためには引継ぎや認定に1ヶ月以上かかるから、急いでいるのでやはりH市で探してもらいたい」と変わる。
立川市が好きじゃない理由は「生活保護の人が今年に入って2組も餓死しているし、福祉課の態度が気に入らない」とのこと。「ネットで見てもらえば2chなんかに皆ボロクソ書いてますよ」とのこと。2chではないが私も身に覚えがある。当ブログで立川市の生活福祉課の横柄な対応を強烈に批判しているから。
「僕も立川市の生活福祉課に行ったけど、上限(53700円)いっぱいの物件を持ってくと『もっと安いのを探せ』と言われるし」と言う。それについては「今までが甘すぎたんであって、それで本来は当たり前。生活保護の人も、上限が設定されているならその限度額いっぱいを利用してなるだけいい部屋に住みたいと思うのが人情。最初から『風呂なしの3万の部屋でいい』とは言わないし、不動産屋が少しでも高い部屋を紹介して手数料を儲けようとしているのでなく、安い部屋を紹介したなら気に入ってくれないもの。上限金額を安く設定し直す必要があると思うよ」と立川市の生活福祉課や業界の姿勢を擁護しておいた。
仕事は事情があって休んでいるが大手建設会社の下請けの施工管理責任者。働いていれば月収30万にもなるし、問題が解決して職場に復帰すれば生活保護は打ち切ってもらう、とのこと。目途としては半年程度とのことなので、ならば生活福祉課の主張に合わせた「もっと安い部屋」で決めると直ぐ引っ越すことになるかも知れない。「私が生活福祉課にかけあってあげようか」と言うと、それは辞退する。
現在は某市のNPO法人の寮に入れてもらっているのだが、「そこでハウスシックのアレルギーが出ているから早く出たい」とのこと。「部屋は相部屋で、盗難が起きたり、寮長が自分宛の郵便物を隠して渡さなかったり、というイジメに遭っている」と私に訴える。私はその青年の主張が正確なものとは思っていないので、時折り「それはこういう事情ではないかな」と言おうとすると「まあ聞いてください」と私の言葉を遮り、いかにそのNPO法人がインチキなものか、自分がヒドイ目に遭っているかを述べ始める。
ここ数年、私は何人かの人から「夫からDVを受けている」「モラハラを受けている」「職場でイジメに遭っている」との相談を受けていて、今思えば、「本当にそうだったのか」は非常に疑わしい。人の話は両方から言い分を聞かなければ「どちらがどう正しいのか」は分からないもの。彼も同じ、だと思った。
彼の条件が変わる度に物件を用意して来店日時を約束して待っていたが連絡も無くスッぽかされたりする。携帯電話は持っているが着信専用。掛けても出ないし折り返しても来ない。最後は希望通りのH市の物件を数件選んで用意して時間も約束して待っていたが、ついに現れなかった。もちろん連絡もない。
そういうことで、彼が今まで私に訴えていたNPO法人や生活福祉課や同部屋の人たちに対する非難や不満や疑いへの信憑性は無くなるもの。だいいち、最低限のマナーやルールも守らない人間に、はたして建設現場の施工管理が務まるものなのか、考えなくても分かる。何より、感謝の気持ちが無いし。
私に「不動産屋さんにこんなに親切にしてもらったのは初めてで、部屋を決めるなら是非こちらで」とまで言っていたが、私にはジンクスがあって、「ベタ褒めする客が当社で決まったためしがない」というもの。どこか他の業者さんで決まったのだろうが、そこでも「こんなに親切な業者さんは初めてです」と言っているに違いない。他社では決まっても当社で決まることはない。当社のジンクスは常に揺るぎない

正直、途中から「人に対する非難ばかりで反省も感謝も無いし、ほとんど責任転嫁ばかりでは」と思っていたので、まあ結末は予想できた。そして、もう一つ予想できるものがある。それは・・・、
彼の「将来の姿」、である。
確かに生活保護の制度にも問題があるけれど、受給者のほうにも……ね。
それにしても不動産屋さんて、人生の縮図とまさに立ち会う仕事なんですね。
実は、私は、生活保護問題を記事にした際に、受給者でない方から「生活を切り詰めて風呂なしの部屋で頑張っているのに、なぜそういう者より良い部屋で暮らせるのか」とのコメントを頂いて、なるほど、と思いました。端的に言ってしまえば「雨露凌げれば良い」ハズですもんね。「オマエの考えは時代に合わない」との意見もあろうかと思いますが、生活保護を受ける立場にはACも風呂も贅沢、と言えます。
以来、生活保護のお客さんの部屋探しをする際には常に葛藤があります。それは、制度が不合理であることに尽きます。(単身者は)上限3万まで、と言われれば彼らはそれに従います。ですが53700円まで、と言われているなら「もっといい部屋で」と考えるのは当然で、上限を引き下げる必要があります。
私が今までに、生活保護者に部屋を紹介して「私には贅沢すぎます。もっと安い部屋でかまいません」と言われたこと、一度しかありません。ほとんどの受給者は「当然の権利」くらいに思っていますね。
上限を引き下げて家賃で4割の保護費が削減できるなら、本当に保護が必要な人に対して手厚く保護して頂きたい、と思います。ただ浮かせればいい、とは思っていませんので。
今回の部屋探しも、とても虚しいものでしたね。
それでも「なるだけいい部屋を」と努めていたんですけどね・・・。私は「他社で決まってもOK」でして、連絡だけは欲しかったんです。不要になったんだったら「こういうワケで行けなくなった」と。
それが最低限のマナーだと思います。なので、彼が批判していた人たち、何も間違っていないのかも知れませんね。相手の言い分は聞くまでもないでしょう。
不正受給者の洗い出しも必要ですが、制度そのものの見直しも必要かと思います。
こんにちは、他トピックのコメを書かせて頂いて居た者です、例の事例ですが
勿論、大家や不動産が代理納付を悪用する事もあると思います。
その為、どこまでがグレーでどこまでかが、正当な措置なのか確認するモデルケースとして、今回
「商法上5年の時効消滅」がある為、生活保護受給前の滞納家賃に対し現在、
〇代理納付で市から頂いた家賃を1月分の前家賃としてでは無く「滞納家賃返済」として領収書を親子にお出ししました、当然必要であれば過去への所得税の修正申告もします。
通常であれば、来月分の支払いとして市から代理納付されたお金ですが
生活保護法にも家貸人側が家借人へ「過去の負債へ宛ててはならない」との文言はありませんし、法解釈は判例を元に考えるべきと思いますので、悪質な店子さんを持つ大家さんやお困りの不動産の方の為に今回、人柱になってみます。
保護法自体を過大解釈して、借金が可能とか、返済が可能とかの論争がありますが
現時点では、ケースワーカーさんの采配に全て掛かってくる以上、福祉に従事する公務員さんに過度に負担を掛ける、この保護法はあまり良い物では無いと考えます。
保護課の職員さんの負担や納税をしている我々、そして悪徳な受給者に対し自衛を擦る為に現行の保護法がどのような扱いが通例で、包括処置としては何処なのか、私なりにちょっと色々試して、HP管理人様の許可があれば結果だけ後日報告させて下さい。
家主や管理会社が代理納付を悪用する、ということは無いかと思いますね。本来は生活保護受給者の手間を省くのと、保護費の流用などのトラブルを防止して確実に家主に賃料が届くシステムであるだけですので。
先日も(役所の)代理納付でない入居者が家賃として支給された分を半年以上に亘って他に流用して滞納していたケースで、最近家主さんから相談を受けた私が「市役所に通報しますよ」と言ったら「それだけは勘弁してもらいたい」と言うんですね。役所に通報して保護を打ち切られてしまったら滞納している家賃が入らなくなるワケで、それでは困りますが看過もできません。
家主さんの了解を得たので時機を見て通報するつもりでいます。管理会社としては先ず回収することが仕事かと思いますので。ただ、甘ったれてますよね、勝手な話だし。
連帯保証人に連絡したら「私もカネないから本人に言ってよ」ですと ( `ー´)ノ
<<現時点では、ケースワーカーさんの采配に全て掛かってくる以上、福祉に従事する公務員さんに過度に負担を掛ける、この保護法はあまり良い物では無いと考えます。
少なくとも、立川市の生活福祉課の職員には「過度な負担」は掛かってないですね。全て責任転嫁、責任放棄してますから。保護法の内容云々以前の問題ですね。
一度支給した保護費が適正に使われているかどうかのチェックもする気は無いようですし、悪質な受給者であっても、もう保護決定してもらった時点で一生遊んで暮らせることが保証されています。
<<保護課の職員さんの負担や納税をしている我々、そして悪徳な受給者に対し自衛を擦る為に現行の保護法がどのような扱いが通例で、包括処置としては何処なのか、私なりにちょっと色々試して、HP管理人様の許可があれば結果だけ後日報告させて下さい。
許可もなにも、是非とも経過や結果をお知らせください。同業者の参考になると思いますね。