2012年11月17日

お粗末な都宅協多摩ブロック主催の都民公開セミナー

我々の都宅協が公益法人になることで特に(一般市民が参加できる)無料のオープンセミナーが開かれる機会が多くなってきた。そのこと自体は良いことだが、問題は中身、である。

一昨日、立川のアミューで開かれた研修は、第一部が東京都人権啓発センターから招いた講師。第二部がリフォーム専門会社から招いた(のか売り込んできたのかは不明)講師。例によって「人権」のほうは状況に関係なく一方的な人権の押し付けに終始。

中でも、「差別に繋がるので、お客さんに本籍地は訊かないように。家族構成を書く欄のある申込書は使わないように。外国人のお客さんの国籍は訊かないように」、という話はとても承服できるものではなかった。

講師は「今も同和問題があるので、役所に対しても『どこが同和地域か』訊かないように」と言う。過去のマンション販売の広告例を持ち出して「この地域は(近隣の他の地域と違って)暮らしやすい、などと差別するかのごとく説明している違反事例がある」として、公然と差別をしている会社があったと言うが、それが果たして部落差別を頭に置いて打たれた広告かどうか、というのは疑わしい。

同和問題(部落差別)は東京にはもう長きに亘って存在しない。「今も差別を受けている」地域など現実には無い。「同和問題が今も有る」と主張しているのは二種類の人たちだけである。

一つが、「自分は差別を受けて虐げられている」と役所に主張して利権を得ている人たち。自分たちは同和地域(部落差別が存在し、かつ差別を受けているという地域)の者だから、と、役所職員の採用試験を受けずに採用してもらったり、試験は受けても点数に関係なく採用されたり、長く無断欠勤しても解雇されることなく普通に給料が支払われたり、一定の手続きを踏めば住民税が全額免除になったり、というもので、バックにはそのスジの人たちが付いている、いや、もう差別の被害者でなくそのスジの人たちで占められている、とのこと。だから役所も腰が引けていて、何かにつけて彼らの言いなりになっているようだ。

これは明らかに真っ当に暮らしている市民に対する逆差別である。私のブログの読み手さんからメールを頂いたのだが、「私は福岡の出身で、福岡は炭鉱で栄えた地域なので部落差別は日本で一番多い地域と言われていますが、私はこの歳までそういう話を聞いたことがありません」とのこと。ならば東京は尚更である。

そして、「同和問題はまだ有る」と主張しているもう一種類の人たち。それは、無い同和問題を今もあるとして人権問題を飯のタネにしている専門家、つまり、今回の講師が所属している「東京都人権啓発センター」のような団体である。本当に有るなら分かるが、無いものを有るとして利用するのは如何なものか。

で、前述の「差別に繋がるので、お客さんに本籍地は訊かないように。家族構成を書く欄のある申込書は使わないように。外国人のお客さんの国籍は訊かないように」、の件。私は会場の後ろのほうの席から大きな声で質問した。あまり大きな声だったので、後でお仲間さんから「目が覚めました」とメールが来たほど。「寝てたんかい!」わーい(嬉しい顔)

「家族構成くらい訊いたっていいじゃありませんか。訊かなければ良い部屋探しはできませんよ」
これについては回答なし。

「人権というものは貸主側には有りませんか?」
すると、「家主さんにも人権はあります」と小声でボソボソ言っていたが、それだけ。

「家賃を半年も滞納して逃げ回っている入居者と、ちゃんと払ってくれる入居者と、同じ人権ですか?」
この質問に対しては「あなたの仰ってること、気持ちは私にもよく解かります」、それだけちっ(怒った顔)

答えになっていない。要は、普段から借主の人権のことしか考えていないから答えられないんだろう。

我々不動産業者がお客さんの家族構成を聞かないで部屋探しが出来るワケがない。本籍地を訊くとなぜ人権問題なのか、さっぱり解からない。通常、本籍の欄は都道府県を書くだけになっていて枝番まで詳細に書かせることはない。例えば「福岡」と書かれたなら福岡県全体が同和地区と判断されて差別を受ける、なんてことが有るとでも言うのか。本籍でなくても私は出身地は必ず訊くようにしている。県民性を理解していればそれに合わせた話もできるし、知人が近くにいれば世間話のタネになる。当然に差別目的ではない。

国籍も重要である。仮に国籍を聞かないで申込みを受けたなら家主さんから「どこの国の方ですか?」と必ず訊かれるであろう。当たり前である。その際に「いえ、東京都人権啓発センターから『国籍は訊くな』と指導されているので聞いておりません」と答えたならどうなるか。私に対する信用は失われるし審査も通らないもの。講師は「家主さんを説得してください」と言うが、現実を全く解かっていない。

家主さんや不動産業者が国籍を気にするのは差別しようとしているのでなく区別したいからである。

都宅協にも言いたい。こんな講演内容では勉強にならないし、むしろ不利益しか生じない。何故ちゃんと吟味して講師を選ばないのか。アンタらはこの講演を聞いたことが有るのか。有るなら以後の講演の依頼や予定は取り消して、強く抗議してもらいたいものだ。悪質滞納者が聞いたら喜びそうな内容でしかないし。

だいたいが、不動産業者が「そういう内容」を知ったら差別に繋がる、だから知らないでいい、ということなら、「車の免許を与えて運転させたら事故が起きるかも知れないから運転してはいけない」と言ってるのと同じで、それだとトヨタも日産も存在できない話。ドライバーも免許を持っているし、我々も宅建業の免許を持っている。あとは個々の技量の問題。こんな講演内容では毒にはなっても薬にはならない。

本当に人権問題を正しく勉強しなければならないのは我々でなく講師のほうであろう。

彼らは何も解かっていない。断言する。彼らは人権を「平等」という観点からしか捉えていない。ここにフランスパンが一本あるとする。目の前に10人の子供がいて、彼らに同じ大きさに切ったパンを分け与えるのが「平等」である。もし、満腹の子や飢えた子がいるならそれに合わせて分け与えるのが「公平」というもの。人権専門家は「平等であること」を我々に押し付けるが、我々は平等かつ公平に業務することを求められている。半年も家賃を滞納して誠実な対応をしない悪質な滞納者と、約定を守って平穏に暮らしてくれる入居者とを平等に扱ったなら不公平で逆差別になるんだし。

そもそも、人権だの個人情報だの叫ばれるようになって、むしろ日本の社会や秩序は崩壊し始めている

東京都人権啓発センター、私からすれば「無い人権問題まで有る」として税金を食い物にしている寄生虫であって、言わば税金泥棒、はたまた人権ボケの極みである。先ずアンタらこそ不動産屋で1年くらい研修(実習)を受ける必要があるだろう。現実を正しく理解することが公正な人権の為の第一歩である。

posted by poohpapa at 06:53| Comment(11) | 宅建組合の行事と活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ホント人権バカには困りますね。(^^)
Posted by けろけろ at 2012年11月17日 08:40
けろけろさん、おはようございます

同じ内容の研修が、東京都の全域で開かれるのでしょうが、こんな内容を垂れ流されたら不動産屋は大変です。彼らの主張は悪質な入居者や滞納者を助長して利するだけです。

同和問題は不動産会社に無縁ではありませんが、それは差別が起きている、ということでなく、不動産取引に同和の者が出てきて価格を吊り上げたりされる、ということでです。

東京都人権啓発センターなど全く不要な団体です。税金の無駄遣い、ですね。
Posted by poohpapa at 2012年11月17日 08:50
確かに。
「差別」はいけないが、「区別」は必要ですものね。
言われるだけフランスパンを与えるのが公平なんじゃない。
Posted by ピーちゃんの身元引受人 at 2012年11月17日 10:23
ご発言に胸のすく思いです。先般来の佐野真一&週刊朝日vs大阪市長対決が、週刊朝日の全面謝罪だけで終わったようにみえるけれど、ホンマやろか、ご意見お聞きしたいと感じました。でも、悪徳さんなら、私と同じご意見だろうと想像をたくましくすることで、このところのもやもや感にピリオドをうつことができたことを感謝します。
Posted by くらま at 2012年11月17日 11:13
たなぼたさん、こんにちは

この人権問題、とくに同和問題は従軍慰安婦問題と構造が似ているんですよ。有る有る、と言ってカネを引き出そう、いえ、強要しようとしているところが。それに公共の自治体が乗ってしまってどうする、ということなんです。

私はこの仕事を24年間していますが、ただの一度も同和問題にぶつかったことがありません。もちろん、住民票がどこにあるか、など問題にしたこともありません。黒人の方の部屋探しもしましたし、肌の色も関係ありません。それでも、国籍は審査するうえで重要な要素になります。なぜなら、知らぬ間に何かの犯罪に加担してしまうようなことも有り得るからです。不動産会社は差別してなどいないのですよ。

見合いをして結婚を申し込まれたなら受けなければ人権問題、と言うなら見合いなんてする人はいません。合コンなんて怖くてできませんよね。

って、すみません、今でも腹が立ってるもので(^-^;
Posted by poohpapa at 2012年11月17日 11:17
 人権問題。会社でよく研修させられました。ほとんど、嘘っぱちですね。二十数年前は、現場事務所に、黒ベンツでサングラスかけた数人が押しかけて、この地区で仕事するなら、ここの下請けを使え、、とよく来たものです。○○地区同和対策事務所、、○○対策部長、○○、、と和紙風で金文字で書いた名刺をよくもらいました。もちろん、エセ同和です。
 関西では、同和地区と自分で名乗っているところがありますね。特に大阪市内など、同和地区と言われるところでは、立派な市営住宅が建って、公民館なども美術館かと思われるような作りです。他地区の人は入居できませんね。一方、その他の普通の地区では、UR都市機構なんかのボロボロの団地ですね。完全に逆差別ですよ。。
Posted by たか at 2012年11月17日 11:36
くらまさん、こんにちは

そう仰って頂けるとホッとします。同和問題に触れるのはほとんどタブーでして、ある意味、命がけです。私は問い合わせたことはありませんが、自治体に同和問題について問い合わせしたならこちらの情報(身分)を根掘り葉掘り訊かれるそうですね。そういうのが同和の人たちに漏れないとも限りません。役所からすれば要は「余計なことに関心を持つな」ということなんでしょう。

ところで、橋下さんVs週刊朝日、ニュースは見ていましたが、実のところよく分からないのですよ。個人的には橋下さんにはもっと徹底抗戦してほしい、とは思いましたが、立場上あそこで矛を収めるしかなかったんでしょうね。朝日側も今までの傲慢な姿勢からすればよく謝ったもの、とは思いますが、締め切りが迫っていて削除もできなかったとしても、あの内容でOKを出した編集長の感覚は理解に苦しみます。自分たちが普段守ろうとしているものを失いかねない話で、長いことジャーナリズムの世界にいると感覚がマヒしてしまうものかも知れませんね。

人権なんて、私がよく書いているジェンダーフリーと同じで、誰かにとって、自分に都合のよい主義、都合よく解釈して利用するもの、ということなんですね。

ビートたけしが「今の日本を暮らしにくくしているのはプライバシーとか個人情報だ」と言っていて、まったくそのとおり、と思います。尼崎の一連の事件や親による幼児の虐待など、人権だのプライバシーだのうるさく言わなかった昔なら、ご近所の監視もあって防げたものかも知れません。

なんか暗くなってきました・・・( 一一)
Posted by poohpapa at 2012年11月17日 11:40
初めてコメント致します、毎日訪問して楽しませていただいています。
本日の記事まったく持って同感です、最近の風潮は権利ばかり主張して、なすべき義務のことをおざなりにしているように思えます。するべきことをしたなら権利を与えられるということを子供の頃からしっかり躾しないとこの国はどこかの国と一緒になってしまいます。
Posted by ボース at 2012年11月17日 11:49
たかさん、こんにちは

そういう話は売買を扱っている同業者さんからもよく出ますね。もう本当の同和問題なんて無いと思います。利権がらみで利用されているだけ、だと思います。少なくとも、賃貸の業者では元々ありません。申込書の住所を見て断った、なんて話はバブル期の貸し手市場の時期でも無かったです。

役所に「この町に同和地区なんて有るんですか?。有るとしたらどこですか?」と訊いただけで差別になるなら「税務署はどこですか?」と訊いただけで脱税したことになりますね。

<<特に大阪市内など、同和地区と言われるところでは、立派な市営住宅が建って、公民館なども美術館かと思われるような作りです。他地区の人は入居できませんね。

そういう話もよく聞きます。本当に完全な逆差別ですよね。人権啓発センターは、どうして真っ当な市民が受けられる正当な権利や人権に目を瞑ってしまうんでしょうね。橋下さん、そういうところにもメスを入れてほしいですね。権利を同じにするなら公正な人権ですが、法律家や人権問題の専門家などがしゃしゃり出てきて一方に偏った権利を行使させるのは納得いきません。

以前も書きましたが「日本人は何かで懲りると思い切り反対側に針を振ろうとする国民性」ですね。

そう言えば、10年以上も前のこと、やはり宅建の研修に東京都の人権課の課長が講師で来ていて、「外国人から申し込みがあったら断らないように」などと馬鹿なことを言っておりました。それは、ちゃんと審査を受ける日本人への逆差別です。裁判にでもなれば「差別した」とのことで損害賠償や慰謝料が認められます。そういう訴えを起こすのは大半が半島の人たちです。大陸や半島の人は入居審査で引っかかることが多いので必然的にそうなります。

でも、差別しているワケでなく、自分たちは嫌がられる要素を持っている、というだけのことなんですけど。

Posted by poohpapa at 2012年11月17日 12:04
ボースさん、こんにちは

いつもお読み頂きまして有り難うございます。

ほんと、仰るように「権利と義務」は表裏一体のもので、権利だけが独り歩きしてよいものではありません。講師の方は、私の「家賃を半年も滞納して逃げ回っている入居者と、ちゃんと払ってくれる入居者と、同じ人権ですか?」との質問にもちゃんと答えられませんでしたし、「義務は置いといて」ということなんでしょう。もし、自分がアパート経営していたなら同じことが言えるかどうか、です。一般参加もOKでしたがPR不足で参加していたのは業者ばかりのようでしたが、家主さんが聞いたらガッカリなさったことでしょう。

今、中国では一人っ子政策の影響で子供を溺愛する親が増え、子供の我儘が深刻な問題になっているとか。日本でも、今のまま「権利」ばかりを植え付けられたり、教育の屋台骨がグラついていたのでは子供はマトモに育ちません。それは、日本が危うくなる、ということですね。

私は義務を果たさない人間に権利を認めてはならない、と思います。義務が先、というのでなく、義務のほうが遅れていたなら権利にもストップが掛けられて当然だと思うのですよ。家賃をちゃんと払っている入居者と何ヶ月も滞納している入居者が同じ居住権を主張できたなら完全に逆差別です。

人権だの平等だの、耳当たりの良い言葉が出る時は逆差別が起こりやすいので要注意ですね。

意見が違う時もあろうかと存じますが、今後ともどうぞ宜しくお願いしますm(_)m
Posted by poohpapa at 2012年11月17日 12:28
くらまさん、おはようございます

さっき同業者さんと話してまして、「大阪の橋下市長の親父は同和の親玉で、いろんな利権に絡んでたみたいよ」との話が出ました。ということで、もしかすると、私の考えていたこととくらまさんの思いは食い違っているかも知れませんね。

私は今の橋下さんのやろうとしていることに8割方は賛成でして、まあ親はどうであろうと橋下さんが同和の利権を見逃してやることはないだろう、と踏んでいますが、甘いでしょうかね。

しばらくはお手並み拝見と行きたいところです。認識がずれていたなら申し訳ありません。
Posted by poohpapa at 2012年11月18日 10:18
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