当社で家賃管理しているアパートに半年前に入居した新婚さんの奥さんから月初めに電話があった。
「すみませんけど・・・、今月の家賃が払えないんで、少し待って頂けないでしょうか?」とのこと。そのアパートの家賃は月末に全額家主さんに送金している。その時点では既に立て替えが発生しているのだ。
もしかすると、入居者特有の「ある勘違い」をしてるのでは・・・、と思い、こう言ってみた。
「家賃は全額そろわないと振り込めない、ということではありませんよ。当社はもう立て替えて家主さんに送金しているので振り込めるだけでも先に振り込んでください」、と。すると、「ああ、そうなんですか。では払えるだけこれから振り込みます」と言って55,000円を振込んでくれたのだが・・・、
家賃は6万円である。たった5千円不足していただけなのだ。優しく話したつもりではいるが、もしかすると無理をして目一杯振込んでくれたのかも知れない。気にしていたら昨日電話があった。「10日に残金を振込みましたのでご確認ください」とのこと。私が「無理して振り込んだんじゃない?」と訊くと「そんなことはありません。大丈夫です」と笑う。ちゃんと連絡をくれるし、このお客さんは大丈夫、と思えた。
たいていの入居者は家賃全額に少しでも欠けると全額揃うまで振り込まないもの。と言うか、「全額そろってから振り込むもの」と思い込んでいて、「先ず連絡して、とりあえず有る分だけでも先に」とは考えない。そう思っているうちに手元にあるカネを使ってしまったりして悪循環に陥ったりする。
要は、自分にとっての優先順位の問題なのだ。向こうにとっては家賃より優先順位が高い出費の目的が生じた、ということなんだろうけど、こっちの優先順位第1位はもちろん「家賃を払ってもらうこと」である。
そういう場合、キツく言うか優しく言うかは相手次第。入居者の性格や状況を正確に判断して適宜対応するのも不動産屋の仕事、であろう。
最近保証会社入れてますから「昔ながらの」滞納に出くわすケース少なくなりました。
同じように諭して少しずつでも出来るだけ入れてもらってます。
これ、いい入居者の場合は、でして、悪質入居者の場合は、下手に受け取ってしまうと裁判になった時、「入居者は少しずつでも支払おうとしている。家主が受理したということは遅れを容認したことになる。契約解除をする要件には当たらない」とされてしまうものなので、要注意なんですね。
管理会社はホント、頭が痛いですね^_^;
保証人もねえ、あてにならないんですよ・・・^_^;
だいたいが、家賃を何ヶ月も滞納して誠実に対応しないような奴の連帯保証人なんて推して知るべし、です。合法的に追い出す予防策が無いワケではありませんで、近いうちに記事にしますね。
最近は礼金0敷金0、おまけにフリーレント、で、家賃も値下げして、ですから、必然的に「それなり」のお客さんが増えています。初期費用をケチる客も・・・、「やっぱりね」という結果になることが多いですね。