天気が良い日には、うちの庭のブロック塀や、その向こう側にあるお隣の物置の上に、姉妹と思われる野良猫2匹が仲良く日向ぼっこをしている。毎朝、陽が昇るとやってきてブロック塀の上で毛繕いをしているのが何とも微笑ましい。うちは餌を与えたりはしないが、割りと血色も良く丸々としている。
先日もうちのが室内から様子を見ていたのだが・・・、突然騒ぎ出した。
「ねえねえ、見て!。今まで見たことがない生物が来てる」
「今まで見たことがない」って、そんなことはないだろう、たいていの動物なら知っているハズである。
「どれどれ」と私が外を見ると・・・、本当に見たことがない生物だった。「あれは何だ??、ハクビシンでもなさそうだし、本当に見たことないなあ・・・」と思ってジッと見続けていたら目が合った。直ぐに机の中からカメラを取り出して何枚か写真を撮った。人に慣れているのかカメラを向けても逃げない。
「様子が変だなあ・・・、あれ??、洋服を着せられているのかな」と思ったが違っていた。頭とお尻と尾っぽを除いて、全ての毛が抜け落ちていたのだ。病気なんだろう・・・、痒そうで痛々しい。
うちのが調べたら・・・、どうもタヌキのようである。どうして、こんな住宅地の、しかも敷地延長の家に迷い込んできたものか・・・。それにしても、うちでも猫を飼っているし、病気を持っている動物が庭に出入りしていたなら「ノルンは室内飼いだから」といって病気がうつらないという保障はない。心配なので罹りつけの動物病院の先生に電話で相談して、夕方、撮った写真を見てもらいに伺ってきた。
やはりタヌキで、しかも、相当に症状が重い「ダニによる疥癬」のようだ。できればフロントラインのようなダニ予防薬を首筋に一滴垂らしてやるのが良いようだが、近寄ったら逃げてしまうものだろう。私が「洋服を着せられているのかな」と思ったのは、完全に地肌が出ていてヌードマウスのようになっていて、しかも地肌が乾燥してカサカサの状態で、白とピンクの縞模様になっていたから、であった。
正面から見ると、普通のタヌキ、なのだが・・・
横から見ると分かりやすい
もう少しアップで
塀の上から見守る野良(「アタシの縄張りに入ってきて、オマエ、何だ〜??」とでも言ってるかのよう)
たぶん、このタヌキに薬を与えるのは無理であろう。それより、うちのノルンや毎日やってくる野良たちのことが心配である。先生の指示通り庭に石灰を撒いたが、室内飼いのノルンはともかく野良たちにダニが感染するのは確実であろう。近所のどちらのお宅で野良たちに餌を与えているかは知っているので、うちの在庫のフロントラインを持って行き、餌を食べている時にでも首筋に垂らしてくれるよう頼んできた。
タヌキや野良たちには気の毒だが、私たちとしてはそれ以上どうしてあげることも出来ない。毛が抜け落ちた体でこの寒い冬を乗り切れるかどうかも分からない。動物の世界も厳しい・・・。
ネットで調べたら、昭和記念公園に生息するタヌキに関する研究を見つけました。その行動範囲はかなり広いようなので、豪邸のお庭にお邪魔することもありそうですね。近くに餌場があるんでしょう。夜行性のタヌキが日中に堂々と行動できるのは、敵がいないからでしょうね。動物本来の治癒力で回復で冬を乗り越えてほしいです。
昭和記念公園にタヌキが生息している、という話は聞いておりましたが、うちと昭和記念公園ではかなりの距離がありますし、広い道路もあって、一目にもつくだろうし、なんでこんなところまで来たものか。まあ、餌には不自由していないんでしょうね。
ただ、病気は見るからに辛そうで、何とかしてあげたいものですが・・・。原因はダニなので、自然治癒力ではどうにもならず、本当に可哀相なんです。
ある意味、痒いのは痛いのより辛いですもんね(水虫体験者談^_^;)
ところで、やっぱり、餌がなくなって人里に出てきたのでしょうか?。それとも、仲間に嫌われた?からでしょうか?
最初は横から見て、アルマジロに似てるけど違うみたいだし・・・、と思いました。正面を向いた時にはハクビシンでもないのが分かりまして・・・。ハクビシンは商店街の大通りの駐車場で見たことがあるんで。
その時も、背中を丸くして「お腹が空いたよ・・・、子供たちも餌を待ってるんだよ・・・」と言ってるように、何度も私のほうを振り返りながら消えていきました。ああいうのを見るのは辛いですね。
何もできない、してやれない、というのが一番キツイですね。
ジブリ映画ではありませんが、多摩台地には未だタヌキが生息しているんですね。
うちの近所にはアライグマが出没するようで、先日庭に粗相して行ったようです…。
色々な病気を持ち込む可能性もあるので、粗相したあとなどはきちんと消毒などしたほうが良いといわれました。
山が目の前というのも良し悪しあるというか、お隣の飼い猫と喧嘩にならなかったのが不思議だったり。
アライグマが出没したんですか(*^^)v
うちに来たタヌキは病気を持っている以外、何も粗相はしなかったですね。早々に消えてしまいましたし。
先住猫とも言うべき野良が塀の上から睨みを利かしていましたが、喧嘩にならないで良かったです。接触があれば100%皮膚疥癬がうつったでしょうし・・・。
さっき、国営昭和記念公園の管理事務所に電話しました。生息の実態を調査しているようですし、果たしてそちらから来たかどうかは定かではありませんが、何かの参考にはなるかな、と思いまして。
正直、タヌキなんかが現れる、というのは嬉しいですね。病気を持ってるのは辛いですけど。うちのの実家(岩手)では、義母が畑仕事をしていたら野生のニホンカモシカが現れたとかで・・・、そういうのは貴重ですね。人間と動物が共生できる社会は素晴らしいと思いますもん。