「リュックを何処かに置き忘れませんでした?」とのこと。なんでも、立川警察から電話があったとか。
リュックの中にはそこそこ大金が入っていて、うちの戸籍謄本が一緒にあったので、警察がそこから辿って岩手の実家の電話番号に行き着き、電話を掛けてくれたようだ。日本の警察は非常に優秀で侮れない。
私には覚えは無いが、大金が入っていたということなら「それ、私のです」と言いたくなる

よく、拾得物のバッグや粗大ゴミで出された家具とか金庫の中から大金が出てきたというニュースが流れると「それは私のものに間違いない」と名乗り出る人間が何人も現れるが、気持ちは解かる気がした

冷静に考えてみると、心当たりが無いワケではない・・・。長男である。最近、家を購入することになって、週末に支払う中間金を一時的に次男から借りていたから、そのおカネではなかろうか・・・。だが、私の長男が「大金を入れたリュックを何処かに忘れてしまう」とは考えにくいのだが・・・。立川警察に電話すると、どうやら立川駅北口のKFC(ケンタッキー・フライドチキン)で従業員が見つけて届けてくれたようだ。
長男に電話すると、「それは〇〇(次男)だよ。僕はまだ受け取ってないし」とのこと。それで今度は次男に電話したのだが、私が電話するまで「大金の入ったリュックを何処かに置き忘れた」ことなどコロッと忘れていたようである。電車に乗ったりして大抵は「あれ?、なんか荷物が足りない・・・」と気が付きそうなものであるが、それを私が電話するまで気付かないでいたのだから呆れる。KFCで従業員が見つけてくれたから良かったようなものの、いくら日本でも何処かのベンチに置き忘れたなら現金はまず戻らないだろう。何か他のことに気を取られていたんだろうが、不注意にもほどがある

警察から受け取ったら、拾得物でなくてもそのKFCの従業員に何がしかの謝礼を出すべきと思う。
ところで、昔お世話になった或る社長が、「自分の子供に1000万の現金が入ったバッグを取引先に届けるよう指示して、もしも子供が電車に置き忘れたりしたなら、その子は大物だと思うよ。気の小さい子供なら忘れたりは出来ないものだから」と言っていたことがある。大物かどうかより、ちゃんと遣いの一つも出来ないようでは社会人として失格なんだろうが、その理屈も一理あるかも知れない。
私の長男は典型的な「長男タイプ」で、周り(とくに親族)に気を使いながら兄弟のリスクを一身に背負うことになっても我慢する性格で、次男もまた典型的な「次男タイプ」で、周りに気を使わなくて良い分「マイペース」であるから大物になる可能性は高いのかも知れない。まあ、就いている職種にもよるだろうけど。
ノルンの件もそうだが、ここんとこ我が家は「終わってみたら原状に戻っただけ」という出来事が続いているように思う。結果だけ見れば幸運かも知れないがダメージも受けているし、運がいいやら悪いやら・・・。何処かでお祓いでも受けてきたほうがいいのかな、と思うくらいである。そういうのは信じてないけど。
さて、この記事を読んだ何人かが今日あたり立川警察に「それ、私のです」と受け取りに行くかも知れないのでリュックの色柄や形状は教えない(爆)