2013年02月28日

ブルーな休日・・・

昨日は週に一度の定休日で、家でゆっくりしていた。家と店はドアtoドアで3分。普段は便利で楽だが、休日は店の前は絶対に通らないし、休んだ気がしなくなるから余程のことが無い限り店に行くことはない。

で、家で寛いでいるところに同業者である駅前のS社から電話が入った。

「先日契約してもらったKさんに、電気給湯器のことは話してもらってましたでしょうか?」とのこと。

私が「はい、『電気と水道は予め使用開始の電話は必要なく、室内にビニール袋が置いてあって、その中の往復葉書のような書類に必要事項を記入してポストに投函するだけでOKです』と話してあります」と言うと、「いえ、そういうことではなく、あの部屋は深夜電力を使った電気給湯器なので、前日までに東京電力に電話しないと入居日にお湯が出ないんですよ。そのことをKさんに伝えてもらえませんか」だと!

申し訳ないが、そんなことは知らない。なぜなら、その部屋の管理会社はS社である。私がお客様を案内して申し込みを入れたら後日契約書が送られてきて当社で重要事項説明も契約書の取り交わしも行ったが、契約やその後の連絡まで全て客付業者にさせるなら管理会社は何をして手数料を頂くのか、という話である。S社は契約書を作成しただけではないか。客付業者と元付業者が同じ額の手数料を頂くのは当然として、互いに手数料に見合った公平な比率の仕事をしなければおかしいだろう。

「お客様を案内して申し込みを入れてもらい必要書類や契約日時を双方に連絡するまでが客付業者の仕事」、そこから先の「契約や入居までのお世話は管理会社の仕事」、と考えるのが公平だと私は思っている。もし、うちの募集物件を案内して頂いて申し込みを入れてくださったならとても有り難いことで、「そこから先は当社で全てやりますので」になるもの。言うまでもなく、お客様に対しては「後は知らない」などとは言わない。あくまで、客付業者と元付業者(管理会社)との関係の中での話である。

数ある物件の中から「その部屋」に決めてもらうのには経験や知識が必要なものだから、客付業者はそこまでやれば充分、だと私は思っているし、逆に、案内して申し込みを入れてくれた業者に契約書を送りつけて、重要事項説明と契約の取り交わしまでさせよう、などとは私は思わない。会社ごとに書式や文章や方針が違うので説明間違いなんてことが起きないとも限らないから、物件の説明や契約は管理会社がしたほうが良いと思う。

それではまるで、食事をご馳走してくれた相手に帰りのタクシー代まで出させようとするようなものだ。

ところが、ここんとこ3件続けて、管理会社が契約書一式を当社に送ってきて当社で契約している。「仲介印を押して返送してください」ではなく、「そっちで契約してください」である。まあそこまでは許容範囲と言えなくもないが、電気給湯器の説明まで客付業者にさせるのは「やらせ過ぎ」であろう。だいいち、当社の管理物件では電気給湯器を使っている部屋は無いから、電気給湯器がどんなものかも解からない。

もし担当者が「電気給湯器の説明をしてないんじゃないか・・・」と思ったなら私に電話してこないでKさんに直接電話して説明すれば済む話である。そのほうが知識の無い者に説明させるより確実である。何より、昨日は水曜日で、「うちは営業してるけど、先方は定休日かも・・・」と考えなかったものだろうか。

仲良くしている業者だから今後の付き合いもあるし、「そんなのはそちらの仕事でしょ!?」とは言わなかったが、手数料を集金に行く際にでも話しておいたほうがいいかな、と思っている。

てなワケで、たった一本の電話で昨日は「すっかりテンションが下がってしまった休日」になった。
posted by poohpapa at 06:52| Comment(6) | 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
元付け業者さんに、重要事項説明書まで作成させられたことがありました。こちらで作成して、チェックしてもらう・・・何かおかしいなぁと思いながら、お客様が無事に購入できるように、我慢して作りましたが・・・

売ってやるって考えるの、不動産業界くらいですかね。
Posted by けろけろ at 2013年02月28日 07:58
けろけろさん、おはようございます

同じような体験をなさってたんですね・・・。もしかするとその業者、自信が無かったのかも知れませんね。

もちろん、お客様には何の責任もありませんから私もこのくらいの手間はどうってことはありませんし、お役に立てるなら嬉しいのですが、社員が何人もいて傍で聞いているハズで、「おい、そういうのはこっちでやればいいんじゃないの」と誰も言わないものかと不思議に思えました。

だとすると、あまり今後は付き合いたくない業者かな、と思ってしまいます。

いろんなトラブルやストレスがあるもので、なるだけなら休みの日は仕事のことは一切考えたくないのですよ。こちらの勝手かも知れませんが^_^;
Posted by poohpapa at 2013年02月28日 08:21
お疲れ様です、poohpapa様。

前の記事にコメントするのはタイミングを外しているかなと思いましたが、
業者として思うところがあり、書き込みします。

poohpapa様のおっしゃること、ごもっともだと思いました。

ただ私が先日経験したケースは逆のパターンでした。

弊社が管理会社で、客付けは大手フランチャイズ系の許可ナンバーが(1)の業者でした。

家賃も安い物件というのもあったので、手数料はまるまる客付け業者に渡すことにしました。
早い話が、弊社はタダ働き状態です。
(同じ大家の他の物件で転貸による収入という義理ががあるので、早く決めることを優先しました)

手数料をまるまる客付け業者がもらう以上、契約書作成等もお願いしたのですが、
先方は「なんでうちが?」という対応でした。

報酬が折半なら弊社で契約書の作成も説明もすべて行いますが、今回は報酬は全部そちらで受領するので、
当然それらもやってくださいと言ったら、しぶしぶ了承されました。
(ただ出来上がった契約書を見ると結構ミスがあり、結局こちらである程度添削しなければなりませんでしたが)

最近の若い営業は何に対して報酬が発生するのか理解していないように思えます。
Posted by タスク at 2013年03月07日 10:09
タスクさん、こんにちは

客付業者は「そうは言っても貸主から広告料が出てるんじゃないの??」くらいの感覚だったのかも知れませんね。

タスクさんの会社のように、中にはADを付けないまでも仲介料を全て客付業者に提供している元付業者もありますし、本来は自社が受け取る広告料名目のカネを客付業者に提供して、自社の手数料はゼロにしている業者さんもいらっしゃいます。

そういうのが分かっていればADの受け取りは辞退しています。先方から「実は・・・」などと聞かされなくても「ああ、この業者さんは自社の手数料ゼロでやっていらっしゃるな・・・」と分かる時があります。

うちは、そこまで良心的には出来ません。人が動けば経費が掛かるものですし、いろいろ嫌なことが起きていますので、手数料ゼロでなんか働けませんもん。

それでもたまに、自分は手数料に見合った仕事をしたんだろうか、と自問する時があります。

稀に(と言うか、よく)「これくらいタダでしてくれて当たり前だろ」という家主さんもいて、そういう時は、この仕事を辞めたくなります。

すみません、愚痴になっちゃいまして(*^^)v

いずれにしても、働き以上の報酬を得ようとしたり、相手に仕事を押し付けるのは論外ですね。
Posted by poohpapa at 2013年03月07日 11:41
ホントに、なぜそこでお客さんに直接電話しないの?なんでそこまでして客付業者を経由したがるの?っていう元付会社がたまにいますよね。
直接お客さんに電話するとなんか言われそうで怖いんですかね。そういうやつに限って客付業者には高圧的なんですよね。いつも心の中で「内気か!」ってつっこんでます。
Posted by お隣K市の不動産屋 at 2016年09月03日 19:17
お隣K市の不動産屋さん、おはようございます

そうなんです、元付業者と客付業者とでは役割分担が(不文律で)おおよそ決まっていますが、「それはそちらの仕事でしょう」と言いたくなる用件を何も考えずに押し付けてくる業者は時折いますね。

たとえADを付けていたとしても役割分担とは別の話で、何でも「ADを付けてるからそっちでしてくれ」で通る話ではありませんよね。ちなみに、ADは当社は受け取りません。辞退しても家主さんの負担が軽くなることはなく管理会社が二重に受け取る可能性もあるので、一旦当社が受理して、お客様にお渡しします。支払っているのは実質的にお客様ですから。当社は仲介料だけで十分なんです。

ま、ADを受け取らないのは当方の勝手であって、「うちはADを付けてるんだから全部そっちでやってくれ」と元付業者は言いたくなるものでしょうけど。それと、ADが無くても何でも客付業者に振ってくる業者はいますね。困ったモンです。

ほんと、客付け業者に電話させず自分ですれば話が早いし伝聞にならずに正確に伝わるのに・・・。

Posted by poohpapa at 2016年09月04日 06:30
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