昨日の東京マラソンを最後に引退した有森裕子さんが、ゴールインした後、自分が走ってきたコースの方を振り返り、深々と頭を下げていた。ニュースで有森さんのその姿を見て涙が出てしまった。
最近は、柔道でも相撲でも、ちゃんと「礼」をする人が少なくなった。とくに相撲はヒドイ。敗れて土俵を降りる際、相手力士と土俵に礼をしなければならないのに、頭をチョンと下げるだけで下りてしまう力士が多い。そんなのは相撲取りとして以前に人として失格だと思う。
歌の文句ではないが、「勝った負けたと騒ぐじゃないぜ 後の態度が大事だよ♪」、である。
有森さんは、資質と努力と結果もさることながら、その謙虚さこそが賞賛に値する、と思う。「スポーツ選手の鑑」だと心から思う。