童話のシンデレラと違って、あてもなく町中のうら若き女性に履かせてみる必要は無く、とりあえず4人だけチェックしてもらえばいいので、一通りお食事が終わったところでおもむろに取り出す。と言っても、仲居さんが見たなら「残飯などを持ち帰るタッパーでも大量に持ち込んだか」と思われそうな箱(袋)の大きさである(*^^)v
で、事情を話し、「サイズが一番ピッタリ合って、愛用してくれる人にあげるよ」と言うと、女性たちは俄かに色めき立った(ウソ^_^;)
箱から出して「これ、サイズはM、23.5cmくらいがちょうどいい、と聞いてるよ。あくまで長さだけは、だけどね。靴はサイズだけでは決まらないから試し履きしてみて」、と言うと・・・、
乙女A「私、サイズは23.5だけど、甲の周りが大きくて高いから、まず見ただけで『入らない』のが判るワ・・・」
(スリムではあるけど、見るからに骨太だから、まあ無理だよね)
乙女B「私は23だからサイズは合いそうだけど、ふくらはぎが太いから、きっと入らないと思う」
(普通の靴ならともかく、ブーツは足首から上も合わないとね)
乙女C「え〜!?残念。私の足は大きくて、24.5なんですよオ」
(それさあ、私とサイズ同じだよ。ナンなら私の靴履いて帰んなよ)
♪ジャジャジャジャーーーーン!
乙女D「私ね、サイズ21.5なの」
ナニ、それ???纏足(てんそく)かよ!

なんでも、C嬢もD嬢も、靴を買う時には相当に難儀しているとか。ま、平均的なサイズに生まれてこなかったことを悔やみなさい

そういえば、私の次男もサイズ23cmで、靴を買う時は大変だったっけ・・・。紳士用には無いんだよね、滅多に。スニーカーなんかだと「デザイン的に紳士用で通る婦人用」の中から選べるけど、革靴なんかだとまず見つからないし、有っても選択肢は限られるし・・・。
かくして、シンデレラ探しは振り出しに戻ってしまった。女性がその場に4人いて、誰一人として日本人女性の平均的な足のサイズや形状に収まらなかった、というのはどういうワケだったのか(爆)
まあ、私が高く評価している娘さん一人を除いては性格的にも「規格外」みたいな連中だし、その娘さんに合わないなら、内心、他の誰かに合わなくてホッとしている

スポンサーに、と企んでいたAさんには逃げられてしまったが、美味しい料理を堪能して、とても楽しいひと時を過ごせて幸せだった。