2005年05月11日

「おかしなコメント」と「立派な会見」

佐賀の連続3女性殺人事件で、一審無罪判決が出た後の一被害者の遺族の発言である。

残念ですね。検察は控訴して欲しいです

これは、この被告人が犯人だと決め付けた上での発言、ということになる。現段階では起訴はされていても罪状認否で本人が犯行を認めておらず、まだ「本当に犯人である」と確定した訳ではないので、本人も犯行を認めた上での有罪判決の量刑が不満で「死刑判決が出るものとばかり思っていたのに無期懲役では納得いかない」ということなら分かるのだが、「このままでは殺された妻が浮かばれないから、この被告人が真犯人であって欲しい」と期待しているかのようなコメントはおかしいと思う。この遺族は何か有罪となるべく確証を持っていたのだろうか。

一方、イラクで重傷のまま武装勢力に拘束された斎藤昭彦さんの弟さんの会見は立派の一語に尽きると思う。かつては「日本政府は何をしているのですか!早く自衛隊を撤退させてください!」と取り乱していた家族もいたから、どうしても比較してしまう。
無事に帰還して欲しいと心から願う。
posted by poohpapa at 09:29| Comment(6) | TrackBack(1) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。コメントするのは大変お久しぶりですm(_ _)m
私もね変なコメントだなって思っていたんです。だってこの人、犯人じゃないっていうことで無罪になったのに控訴して…なんて。違う人が「時効だから言いますけど本当は私がやったんです」って出てきたら、この遺族の人たちは無罪判決が出た人になんて言うんでしょうね。ホントそう思いました。
Posted by やしゅ at 2005年05月12日 18:55
やしゅさん、こんばんは

そうですよね、やはりおかしいですよね。TV局が何の躊躇も無く、この被害者遺族のコメントを流した見識を疑ってしまいます。まあ、それ以前に、遺族にマイクを向けてコメントを求める神経が分かりません。

正直なところ、私の感覚がおかしいのかな、とも思っていましたのでホッとしました。有り難うございました。
Posted by poohpapa at 2005年05月12日 19:31
似たような例というかもっと顕著なのが「名張毒ぶどう酒殺人事件」の再審決定にあたっての地元名張葛尾地区住民のコメントです。

この件についてとても疑問、というか憤りを感じたのでエントリーを起こしてあります。ご参考までに。

『再審決定』
http://aoyagi.txt-nifty.com/ura/2005/04/post_16.html
Posted by HIKARU at 2005年05月13日 06:38
HIKARUさん、おはようございます

サイト、拝見しました。「名張毒ぶどう酒殺人事件」のほうがもっと根深いですね。HIKARUさんのご指摘はまさに正論ですし、未だにこんな部落(と言ってしまっても良いかと思います)が存在すること自体、とても信じられません。被疑者が真犯人かどうかは私には分かりませんが、少なくとも「人間には間違いがあるもの」という前提で物事を見る必要はあるでしょう。これは一種の「数の暴力」でもあります。被疑者が真犯人であってもなくても、部落の衆がしてきたことは立派な犯罪だと思います。

私の嫌いな「愛知県人」の特性の悪い面が全て出ていますね。とても淋しい寒々とした話です。

情報、有り難うございます。
Posted by poohpapa at 2005年05月13日 07:06
事件について詳しく知らないのであまり断定的なことは言えないのですが、報道から受けた印象としては、「証拠としている自白が、不正に得られたものだから証拠として認めない。」ということだと感じました。
この事件では、「自白」と「状況証拠」だけが立件の証拠のようなので、「自白」が無効なので「状況証拠」だけでは、「犯人っぽい」けど「犯人と確定」できない、ということでしょうか。
ただ、「自白」の法的有効性が否定されただけで(証拠の入手方法が違法なために証拠として認められないだけ?)、「自白」の真偽が確定した訳ではないというのが、被害者遺族の言葉の根底になるのでしょう。(やはり状況証拠では犯人っぽいってことでしょうか。)
遺憾表明は、本来は警察と検察に向けるべきなのでしょうが、今の警察の検挙率では・・・

個人的には、「冤罪」はなくなってほしいと思いますが、「冤罪」を受ける側の「疑われる理由」に後ろめたいことは全くないのかなぁ、なんて感じます。

一方、イラクで拘束された斎藤さんの経歴は凄いですね。
日本政府は対テロ用に、こういった経歴の人を雇用しておくべきだったのではないでしょうか?
Posted by ハリケーン at 2005年05月16日 11:16
ハリケーンさん、こんにちは

実は、私の心象としては(今回の裁判のことではなく)裁判で「冤罪」として争っているケースの半分以上は「本当は冤罪ではない」のでは、と思っています。時代背景もあるのでしょうが、日本の警察が、何の根拠もなく容疑者を逮捕する、という可能性のほうが低いもの、と考えています。私自身は、警察という国家権力を完全には信用してはいませんが、客観的に見れば、そう考えるのが妥当であると思います。ひとつには、証拠能力が不十分であったりすると弁護団は何でも「冤罪」を主張するのがセオリーみたいになっていることで、私は警察よりむしろ弁護士を信用していませんね。証拠不十分でも「黒なら黒」として罪を認めさせて情状酌量で争うべき、だと思うのですよ。

今回のケースを改めて見てみると、日本の裁判が三審制になっていて、さらに最高裁で判決が確定した後も再審請求の道が残されている以上、遺族が有罪の確定していない容疑者の「黒白」に言及するのは如何なものか、と考えます。これが、容疑者も犯行を認めていて、量刑の軽重について意見を述べているなら話は別です。

これは、ハリケーンさんが仰るように、怒りの矛先、対象を誤った、ということなんでしょう。マスコミも、そのへんのところを察してOAしないようにするとか何か配慮すべきですね。

それにしても、今日の記事とのギャップは凄まじいものがありますね。
コメント、有り難うございました。
Posted by poohpapa at 2005年05月16日 12:08
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Tracked: 2005-05-11 15:34